2021年12月25日土曜日

みらくるぺん

 みらくるぺん

 

12月21日(火)14:00~17:00

オンライン

参加者7名 欠席者なし

 

ズームを数回繋ぎ変えながら、たっぷり3時間の合評を行いました。

今回も作者が司会をするスタイルで進めました。事前の感想を読んで、作者が特に気になった点について詳しく聞くことができ、限られた時間を有効に使うことができました。

 

提出6作品はすべて幼年。

・場面設定や人物設定は無理のないように。設定がすんなり入ってこないと、最後までモヤモヤが残る。

・あいまいな表現や言葉の重複を無くし、語順などにも気を配る必要がある。

・幼年原稿を三人称で書く場合、完全なる三人称ではなく、主人公目線での三人称にしたほうがわかりやすい。

・盛り込み過ぎるとテーマがぼやける。書きたいことをしぼって、コンパクトな作品に。

・書き出しは説明でなく行動で。

・対象年齢にあった内容と表現で。

 

わかっているはずなのに、何度も見直しをしているのに、指摘してもらうまで気づかないことがよくあります。第三者の目で見ていただけることは、とても有難いことです。

合評中に書き直しの糸口を見つけた方から「それ、いい!」「わかった!」などの声があがると、みんながパッと笑顔になります。ひとりひとりはもちろんですが、サークル全体で前向きに進んでいく力も大切だと思いました。

 

「児童文芸」(121)の絵本テキストについての特集が話題に上りました。絵本テキストに挑戦したいというメンバーも多く、「マーカーを引きながら読んだ」「とても勉強になった」という感想が聞かれました。

合評とは別に、メンバーが執筆中のノンフィクション原稿についても感想を述べ合いました。「タイムリーな内容」「知らないことが多く、勉強になった」「調べたことをもっと盛り込むとよい」「具体的な数字を出すと、さらにわかりやすくなる」などの意見が出ました。

 作品提出がなかった方からは、本の紹介がありました。

朝井リョウ『世界地図の下書き』(集英社文庫)/ 椰月美智子『しずかな日々』(講談社文庫)

いずれも今の子どもたちを取り巻く問題をテーマにした作品。ぜひ読んで、勉強させていただきたいと思います。

 

 

 次回(2022222日)は、講師の先生をお招きします。久しぶりにウイングス京都で開催できるか、オンラインになるか、微妙なところです。どうか対面での合評ができますように。

 

文責  すず きみえ 




2021年12月22日水曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信 No.103

 

1219日、今年最後の定例会は、わらしべ4号の進行状況の確認からスタートです。来年3月の発行に向けて順調に進んでおり、完成が楽しみです。

 

合評は4作。

いつも怖いお話を書いている人のお話は「怖いに違いない」と思って読んでしまうんですよね。作者が「物語を初見でどう捉えたか知りたい」と思っても、全くの先入観なしに読むのはむずかしい。

気心のしれた仲間内で客観的な意見が欲しいときは、名前を伏せて出すという方法もアリかなあ、と思いました。覆面合評会もいいかもしれません。

あえて普段の自分とは違う作風を目指して書き、作者当てクイズにして言い当てられなかったら勝ち!とか?

来年はそういう(?)新しい試みにも挑戦したいです。

 

12月ですが、毎年恒例の忘年会はありません。

宴会担当だった私としてはさみしいかぎりですが、その分、堂々と大人数で会食のできる世の中になった時には、盛大な飲み会を開催したいです。

 

一年間、わらしべ通信を読んでくださったみなさま、ありがとうございました。

来年もよろしくお願い申し上げます。

(萩原弓佳)

 

【会員のニュース】

入賞

つじまり 第48回明石市文芸祭 一般の部児童文学 教育長賞「あまやどり」

新聞掲載

井上林子 神戸新聞「おはなしの森」コーナーに、「オバケのおゆけちゃん」3回連載

 

★新刊情報

萩原弓佳

読解力と語彙力を鍛える!『 なぞ解きストーリードリル 百人一首』(ナツメ社)

 

山下みゆき

『謎解きホームルーム3』(新星出版社)に「睡蓮の池のほとりから」収録


  










2021年12月20日月曜日

近江ペンの会

 近江ペンの会 例会

2021年12月18日(土)  13時30分~15時30

参加者 大塚先生他8名

 

初雪のため、東京と京都在住のメンバーが欠席の例会になりました。前夜から雪が降り始めたので、私も構えましたが、翌朝は15センチほどの積雪でほっとしました。それでも屋根や盆栽が薄化粧をしているし、ちらちら降るので、車を断念して、夫に大塚邸まで送ってもらいました。

 

第4号を発行するために、全員で校正をしました。

創作      9作品

300字作品  9作品

エッセイ   11作品

前回は創作とエッセイの校正を済ませたので、今回は300字作品を校正しました。

各自がしっかり目を通したはずの作品ですが、入力ミスや句読点や段落の箇所など、さまざまな修正がありました。私も何度も推敲した作品なのに、入力ミスを指摘されてびっくり。思わず「見つけてくれてありがとう」と言えてしまいました。

欠席者の作品も皆で校正し、作者の意図することが読み取れない場合は、本人に一任することになっています。校正は勉強になりました。通常の例会でも、原稿用紙の使い方についてもっと勉強したほうが良いのではないかと思いました。

先生の指導の下、コロナ禍を乗り越え、第4号を発行できるのは幸せなことです。ほねおってくださっている二人のMさんに感謝しています。

発行まで後一歩です。皆さん、12月28日は訂正した300字作品の締め切り日です。締め切り日を守りましよう!

最後に、私の例会用の作品を合評してもらいました。先生の計らいで、東京と京都のメンバーからラインが届きました。有り難いことです。皆さんのアドバイスに応え、知恵を絞り、おもしろい物語を書いてみたいものだと思いました。

              

沢野 みき    





2021年12月16日木曜日

だんでらいおん

 非日常の生活も、2年目の年末を迎えます。

サークルブログを拝見すると、対面の合評会を再開なさっているグループも多いようですね。
だんでらいおんは、まだまだその目処がついていません。
ここしばらくは感染者数が激減しているとはいえ、ずっと新型コロナ感染流行の中心だった東京であること、
他県から長距離を移動して参加するメンバーもいることなどから、合評会の再開には慎重になっています。
メール合評会も試みましたが、基本的には「自主練」の日々です。

そんな中、うれしいニュースがありました。
先日発売された、日本児童文芸家協会編/新星出版社刊『謎解きホームルーム3』に、嘉瀬陽介さんとよねむらけいこさんの作品が掲載されたのです。
「兄貴の行方」(嘉瀬さん)
「初恋は三次元」(よねむらさん)
狭き公募枠への採用、そして、何巻もある(これからも続く)シリーズの同じ巻に、仲間2名の作品が一緒に載るなんて!
なんともうれしく、誇らしい気持ちです。
嘉瀬さんは、『謎解きホームルーム2』に続く2度目の採用、
そして、文溪堂より来年から随時刊行される「5分毎にひらく恐怖のとびら百物語」(第2期)にも、2作品の採用が決まっています。
本当におめでとうございます。

また、『児童文芸』2021年12月-2022年1月号「if…?」のコーナーに、わたなべちとせさんのエッセイ「もしも、あの空地を再訪出来たら」も掲載されました。

集まることはできませんが、
仲間たちの活躍に刺激を受けて、ほかのメンバーも、それぞれ充実した創作活動ができますように。
来年は、明るい年になることを祈っています。

(真山みな子)




2021年12月5日日曜日

とんとんぼっこ

 12月のとんとんぼっこは、遠足&合評会でした。

午前中は広島市安佐動物公園を散策。

ここには、足が曲がって生まれたきりんのはぐみちゃんがいます。装具をつけ、飼育員さんたちに見守られながら成長しました。生後1年8か月がたった現在、装具も取れ、ほかのきりんたちと見分けがつかないくらいに回復していました。

動物園を出て、遅い紅葉を見ながらおよそ40分のドライブで、本日の合評会場「土の子窯山田屋」さんに到着。山のさわやかな空気、小川のせせらぎにマイナスイオンたっぷりの場所です。

古民家を陶芸のアトリエに改装されていて、食事もできます。

食事前に絵本テキストを1作、合評しました。

楽しみにしていた食事は歴史を感じる漆器に盛られ、目にも楽しく、心のこもったものでした。

野菜中心の献立に、「身体がきれいになりそうだねー」と言いながらいただきました。

食後に3作を合評しました。

中編が1編。作者の体験をもとに書かれています。体験がもとになると事実をたくさん書き込みたくなります。しかし、文学作品になるには、主人公の心の変化に沿ったエピソードであることを意識する必要がありそうです。

長編が2編。2編ともに繊細な心理描写がなされていて、物語に引き込まれます。

合評も自然と熱くなります。途中に出していただいたコーヒーとぜんざいで脳を休ませ、充実したひとときでした。

会って合評できる日がとても貴重であることを実感しつつ、今年最後の合評会を終えました。


次回は2022年2月26日(土)を予定しています。 巣山









2021年11月26日金曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信 NO.102

 

 1121日、会場の周辺でも街路樹が色づき始めていました。この季節にしては暖かい日曜日の午後、わらしべ定例会に10名が集いました。1名は急な事情でオンライン参加となりました。会場の公共施設は、半年前に市のフリーWi-Fiの利用が可能となり、大いに助かっています。コロナの感染者数は激減し、ここ西宮市でも「0」の日が連続していますが、会場内消毒や名簿の管理、マスク、換気その他の対策は、継続中です。皆でカンパイして、わいわいできる日を待ち焦がれる声も聞こえていました。

 

 まず、冊子『わらしべ4号』編集作業の進捗状況について話しました。編集中の原稿を確認すると、個人個人の入力した数字などが、意外とバラバラで??となる箇所があったり、「私のパソコンのせい?」と頭を抱える人がいたり、オンラインでの編集作業はそれなりの時間がかかるなと思いました。

 

 合評作品は3つ。高学年、低学年、幼年対象がひとつずつです。

・核になるエピソードと、主人公の葛藤との関連付けにもう一工夫が欲しい

・乗り越えるべき葛藤の大きさが、物語のグレードに合っていない

・なぞ解き作品かと思ったら、最後が物足りないエッセイ調で終わっている

・七五調で書いた「詩」ともとれる物語は作者の心意気が伝わる、目線ごとに連を整えると良いのではないか

 皆から出る意見や感想、疑問、指摘などは、すべて有難く、書き直しの方向や糸口を見つける時間になればと思います。ですが、合評の司会をしていると、あの進行でよかったのかな、と思うこともしばしばです。

 少し違ったやり方も試してみたいなと思っているところです。

 

冊子掲載用作品の合評のあと、気が抜けたという人もいるわらしべですが、この日の作品提出者が語った言葉「とにかく書くと手を挙げたら書けた」「思いつくままに書いた」のように新作をどんどん書いていきましょう!    (藤谷クミコ)





 

2021年11月15日月曜日

近江ペンの会

 近江ペンの会

 10月30日(土)
               出席者8名


 秋晴れの気持ちいいお天気。

テンションが上がっているのは、お天気のせいばかりではなく、

久しぶりの対面での定例会だからかもしれない。

 東京在住のSさんは、一年以上ぶりの出席。リモートで

お顔をあわせているとはいえ、やはり実際に会うのとは全然違う。



合評は、書き直しが二作品、300字作品が二作品、新作の創作・エッセイが

一作品ずつ。

書き直しの作品は、両方とも何度も書き直され、その度に読みやすくなっているよう
に思う。

今回は、両方とも主人公の強い思いをどう書き込むかが課題に。

この書き直し作品だけではなく、どの作品にでもいえることとして、

様々な表現、言葉、感覚は、育ってきた環境でも変わるので、

自分だけの表現、言葉、感覚を磨き、大切にすることが重要。



と、書くと、とても硬い雰囲気の会だったように思えるが、

本当は、あちこちに話題が脱線し、笑い声があふれる合評会だった。

でも、それがいい。それが嬉しい。それが楽しい。

リモートでは味わえないこの雰囲気。



どうぞ、これからも対面で定例会ができますように。

リモートが終わってプツンと切れて、静かな部屋にひとり残される、

あの寂しさはもう味わいたくないな。


                              宝 野  志 







2021年11月12日金曜日

みらくるぺん

 みらくるぺん

 

1026日(火)14001700 

オンライン  

参加者7名 欠席者0

 

zoomを数回繋ぎながらの合評にもだんだん慣れてきました。 

事前に感想を共有し、1作20分程度で限られた時間を有効にというみんなの熱意が感じられます。

 

提出は幼年童話2作 低学年向け短編1作 中学年短編1作 YA作品1作の計5作品。作者が司会をして合評を進めていきます。合評が始まれば、事前に共有している作品評から、もっと掘り下げて聞きたいことや、どうすれば読み手にちゃんと伝わり共感・感動してもらえる作品にできるか。

相手に遠慮しないで言いにくいことも言うような率直な意見交換がみっちり3時間飛び交います。

 

合評の中では以下のような意見が出ました。

・導入部分でキャラクターや世界観が受け取れる書き出しの工夫をする。

・幼年は基本時系列どおりの進行がよい。

・読み手が共感応援できる起伏のあるエピソードを考える。

・ストーリー展開は作者の都合ではなくキャラクターに沿った行動で進めていく。

・実体験を物語ではどう描くと効果的か考える。

・テーマを表現するのは地の文やセリフではなくふさわしいエピソードで。

 

作品提出のなかったお二人から「一言トーク」でお勧め本の紹介がありました。

『小学五年生』重松清著(文春文庫)/『朝が来る』辻村深月著(文春文庫)

仲間の感想をお聞きするとスッとその感動が心に届き読んでみたくなりますね。

 

 今後の予定は、次回は12月21日(火)が今年最後の合評会。一年はあっという間です。また、年度内に講師の先生をお呼びして対面合評会を企画検討中です。

 

                                            (おごうふみこ)





2021年10月24日日曜日

とんとんぼっこ

 とんとんぼっこ定例会


10月23日(土)13:00~15:00

参加者5名  欠席者2名


この日はお天気もよく、秋晴れの空が広がっていました。

早めに着いたので、久しぶりに平和公園を歩きました。

人出はまだ少ないようですが、観光客らしき姿もちらほら見られました。

本安橋そばの屋外レストランにもお客さんが入っていて、店先にはたくさんのオレンジが山積みにされていました。


今年に入ってずっとリモートでの合評が続いていましたが

長かった緊急事態宣言があけ、ようやくみんな集まっての合評会です。

10か月ぶりに!

しばらく再会を喜び、近況などを語り合いました。


今回の合評は二作品。

もう何度も書き直しをしている海辺の町を舞台にした作品は、完成度はあがっているものの登場人物の背景となる設定の不足が指摘されました。

もうひとつの短編童話は、勢いで書いているが

主人公たちがなぜ出会ったのかというエピソードが必要ではないかなどの意見が出ました。


それと今回、メンバーがキリンの話の絵本を自費出版しました。

何度も取材や書き直しをし、仲間に助けてもらいながら作り上げたそうです。

「こんなに大変だとは思わなかった」

と言われながらも、満足そうでした。

一冊は動物園に保管してもらっているとのことでした。

あとは、仲間や親せき、友だちなどに配られたそうです。


定例会が終わった後、「戦争や広島を考える 子どもの本展in広島2021」の講演を聴きに行きました。

絵本の原画や平和をテーマにした本の展示などもありました。

その中には、「バウムクーヘンとヒロシマ ドイツ人捕虜ユーハイムの物語」もありました。

作者はとんとんぼっこ代表の巣山ひろみさんです。

子どもたちが手にとって、少しでも平和について考えるきっかけになればいいなと思いました。


次の定例会は12月4日(土)の予定です。


木尾文香





近江ペンの会

 「近江ペンの会」

2021年9月25日(土)13301530 リモート  参加者12名  

合評10作品(300文字小説3作品 エッセイ2作品 創作5作品)

コロナの感染拡大による緊急事態宣言下で、先月に引き続き、今月もオンラインでの開催になりました。

 今年の1月に初のオンラインでの定例会を開催して以来、回を重ね、今回は5回目。皆さんすっかり慣れ、入室もスムーズになりました。直接お会いできないのは寂しいですが、オンラインで人とつながる経験ができたのはコロナ禍だからかもしれません。ホストをしてくださっているMさんには感謝です。

 今回も引き続き「四角いたまご」4号に向けて提出された作品の合評でした。

 300文字の作品では先生から「言葉が足りない。物語は言葉を重ねて作り上げていくもの」という指摘を受けました。文字を減らすことばかり考えて、言葉の選択が疎かになっていました。もっと言葉を大切に、言葉の取捨選択、言葉の働きや重み等もっと深く考えなければならないと思いました。

 コロナについてのエッセイでは先生が「報道されたコロナ禍の社会の状況を多く書くより身近な個人的な事を書く方が面白い」と言われ、それに対して「後に読んだ時に何があったか分かるので記録としても社会状況を書く必要があるのでは」という意見が出ました。

 創作作品の5つはどれも面白く、会員それぞれの読み取りや解釈もとても楽しく勉強になりました。中でも原稿用紙約80枚の物語の合評では会員同士が様々な意見を活発にやりとりし、充実したものになりました。作者の熱意も伝わるとてもよい作品だと思いました。

 「四角いたまご」4号に向けて頑張りましょう!

                                  江崎容子





2021年10月22日金曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信 №101

 1017日、いつもの西宮の会場で、わらしべ定例会がありました。

 出席者は9人。秋の好季節で、それぞれ私用があり、欠席は5人でした。

 来春、刊行予定のわらしべ創立10周年記念冊子(通算第4号)の制作打ち合わせや3作品の合評をしました。

 作品は、低学年向けや大人を読者に想定したものなどさまざま。

「お風呂屋さんの煙突はボイラー室に通じるはず。煙突から浴室へ行けるのか」

「地面に描いた絵が、3次元の立体になるところの説得力は?」など、いつもどおりの活発な意見交換がありました。

 今年は、コロナ禍でオンラインの定例会が多く、運営者側は煩雑な仕事が増えました。

 月刊児童文芸が来春からは季刊になると連絡がありました。

 次回は1121日。(安村弘)





 

2021年9月22日水曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信 NO.100

 

パンパカパーン!!!

今回は、記念すべきサークルブログ100回目の投稿です。

わらしべ発足から足掛け10年、ブログ投稿は平成252月から、ほぼ毎月積み重ねて今日に至り、感慨深く思います。

 

9月のわらしべ定例会は、19日(日)緊急事態宣言の最中でしたが、対面で9名が集いました。初めて利用する和室が、旅館みたいだとはしゃいだ声も!

 

冊子の今後のスケジュールなどの打合せと作品合評が主な内容でした。

冊子の紙面構成や、フォーマットの統一などの細かい点を確認するのには、オンラインより顔を合わせての方がやりやすく、安心できる気がします。

 

合評作品も参加人数も少なめだったので、ゆっくりと意見交換できました。

「合評方針の変換というと大げさだが、ちょっとマンネリ化した意見交換から脱しよう」と声掛けをして開始。

公募や投稿に向けたものと習作の3作品で、中学年、低学年、幼年向けです。

・「ことば」が題材の作品でも、全体を通してのストーリーは必要だし大切

・対象年齢、題材から考えてシーンが多すぎる

・作品の中心になる場所設定が、現代の子どもを取り巻く環境を考えると問題

・思わせぶりのセリフをキーにしていて、理解が難しい

など、それぞれの作者がうんうんと頷く意見が多数出ました。

毎月の合評が、その場の勉強のみならず個人個人の創作作品のパワーアップに繋がりますようにと、願いを込めて101号からも続けていきます。(藤谷クミコ)

 

【わらしべ会員募集!】

「童話サークルわらしべ」では、毎月1回、地域公共施設(兵庫県西宮市内)にて定例会を開いています。見学、入会の希望がありましたら詳細は下記メールまでお問合せ下さい。Warashibe_gogo2012@yahoo.co.jp

 

【会員ニュース】山下みゆきさん

★共著新刊 9月18日発売

『ラストで君は「まさか!」と言う~神さまのいたずら』(PHP研究所)

★10月1日から朝日小学生新聞で「遠い山の見える庭」を3か月間連載









2021年9月1日水曜日

近江ペンの会

「近江ペンの会」

20218月28日(土)13:3015:20 リモート 

参加者12名欠席1名  合評 16作品(9名分)

今回は同人誌「四角い卵」4号にむけて、各自掲載希望の過去の作品(コロナに関する300字程度のエッセイを含む)を書き直し、合評用として提出。

京都府、滋賀県にコロナの緊急事態宣言が出され、前、前々回は対面形式で実施した例会を、今回はオンラインで開催した。

筆者(ホスト)の独り言

リモート例会は、なにしろ無料のzoomソフトを駆使しての合評会(決して「ペンの会」がケチなのではない)なので、制限時間内の綿密なタイムスケジュールを作成せねばならない。916作品を制限時間内で手際よく合評するにはどうすれば良いか。1回目(制限時間40分)終了後再度zoomに繋げて、1名あたりの所要時間は最大約5~8分くらいか。更に進行時間に余裕を持たせて…。     よし! 完璧にスケジュールは組んだ!多分先生は仲間とともにこの計画を尊重して、手際良く合評会を進めてくださるだろう。

まずはグループラインにこの苦心のスケジュールをアップした。

メンバーからは続々と慰労と感謝の言葉が送信された。いい調子! いくぞ!

と、ここまでは良かったのだが、大きな誤算があった。当日、zoomの開場から開始の時間(ここでは30分間)が計算に入っていなかった。よって例会は40分リミットの30分遅れで開始された。タイムスケジュールは滅茶苦茶。私の計画は時間配分の不手際でずっこけた。結局初回をいれて計3度の入り直しで、何とか終了した。提出作品は無事すべて合評できた。ああ良かった!ほっとした!

ところがふと気が付いたら、私はタイムキーパー役に夢中になり、肝心の合評会の内容がどこかへぶっ飛んでしまっていた。内容を書き留めることも忘れている。唯一記憶にとどまっているのは、大塚先生の「皆さん、ほんとに上手になったねえ!」という言葉のみである。

部屋はクーラーが効いていて暑くもないのに汗がどっと出た。   

文責 うええもん





2021年8月30日月曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信No.99

 

822日(日)、わらしべ定例会がありました。

いつもの西宮会場ではなく、全員がzoomでのオンライン参加です。参加者は8名でした。

 

最初に、「わらしべ4号」の完成に向けて、ページ数や今後のスケジュールを確認しました。今回は初めて、エクセルのシートを「画面共有」するという新しい技も導入されていていました。

 

合評は7作品で、ほとんどが「わらしべ4号」に掲載する原稿でした。二度目、三度目の合評のものもありました。

・伝わりにくいかもしれない表現の指摘

・付け加えたほうがいいと思われる文言の提案

・作中話の、始まりと終わりをもう少し明確にしたほうがよくないか

等々、最終確認なので短時間で意見を出し合いました。

 

中には、「何度も書き直すことで、矛盾や疑問はなくなったけれど、もしかすると、最初の原稿のほうが魅力的だったかもしれない」という意見の出る作品もありました。

それについては、書き直した方と、直す前のどちらを選ぶか(もしくはさらに直すか…)、作者にお任せすることになりました。

 

なんと、「わらしべ4号」の制作も、半分くらいオンラインで進行しています。

これがなかなか難しく、先日も、「共有フォルダに入れたはずの自分の原稿がみつかりません!」、「人の原稿を消してしまったかもしれません」など、メンバーからの悲鳴のようなメールが届いていました。

すぐに、「消えたものは諦めて再度アップしてください!」、「みなさん、オリジナルは必ず手元に残しておきましょう」、「ファイル名が同じだったから上書きされたのでは?」などの返しがあったりと、お互い遠く離れているのに、すぐそばにいるような、たいへんにぎやかな作業となっております。

 

 

(山下みゆき)

 

 




とんとんぼっこ

 広島にも、またまた非常事態宣言が出ました。

今回も合評会はリモートです。

ネット環境もメンバーそれぞれであることと、ライン(スマホ)の限界が1時間ちょっとと短いこともあり、合評はメールとラインの組み合わせです。メールで感想を送りあっておいて、リモートで補足を行っています。

何かと不自由さを感じるコロナ禍ですが、開催中のパラリンピックにとても励まされています。

選手の活躍、その言葉の力強さ。障害があろうとなかろうと、彼(彼女)は彼(彼女)のままでかっこいい! かっこいいものを見ると、無条件に心動かされます。

今回のパラリンピック、オープニングの主人公は片翼の小さな飛行機でした。このストーリーがはたしてどんなラストに結び付くのか、物語を創る者のひとりとして、固唾をのんで見入りました。

片翼の飛行機は飛べるのか? 飛べるとしたら、どうやって? だれかがもう片翼をになわないと無理だろう。でも、それではけっきょく、ひとりで飛ぶのは無理なことだったというネガティブなメッセージになりかねない……。

しかし、片翼の飛行機はひとりで飛び立ちます。みんなの起こした「風」を力に。

ひとりで飛べること。そして、みんなで風を起こせることを、競技がはじまるとすぐに納得できました。最初から無理だと決めてかかることの愚かさ。このことは、これからわたしたちが児童文学を創るうえで、とても大切な気づきになるのではないかと思いました。


さて合評会ですが、今回提出の作品には、それぞれ「挑戦」があったように思います。

いろんなことが重なってバタバタの中でみがかれた作品。コロナ禍に気力も下がる中、ちょっとしたきっかけで誕生した、気持ちの晴れる短編。長編への挑戦の第一歩となる原稿。そして、何度も取材を重ねられ、書き直されてできあがった手作り絵本。この方にとって、取材も絵本も初めての挑戦でした。みんなから、「宝物ですね」と声がかかりました。本当にそう思います。


次回は10月23日(土)を予定しています。(巣山)





2021年8月27日金曜日

みらくるぺん

 みらくるぺん

 

8月24日(火)14:00~16:20

オンライン

参加者6名 欠席者1名

 

ズームを2回繋ぎなおして、5作品の合評を行いました。

 手順がしっかり頭に入り、入室も繋ぎ変えもスムーズにできるようになりました。慣れって大事!

 

幼年3作、中学年1作、YA1作。

 幼年3作はいずれも書き直し作品。

良くなった部分と分かりにくくなった部分がある。どの場面も詳しく書いた結果、作品の中心がはっきりしなくなった。物語の最後の重要な部分に無理がある。というような意見が出ました。まだまだ手直しが必要ですが、「前より読みやすくなった」という感想は励みになります。

 中学年は、公募作品。思いもつかないような設定がいいというという意見と設定に恐怖を感じたという意見がありました。人それぞれ受け取り方が違うところも合評のおもしろいところです。

 YA作品は、設定が曖昧でわかりにくく、読者に伝わらない。書いているときは思い込みの中に浸っているので、指摘を受けないとなかなか気付けない……。私も同じです。

 

 コロナが落ち着いたら、対面で合評しよう、講師の先生をお招きして作品を見ていただこう……。

コロナ終息後の明るい希望を語り合って、例会を終えました。

 

文責  すず きみえ 




2021年8月8日日曜日

近江ペンの会

                                近江ペンの会 例会


   2021年7月30日土)13時30分〜15時40分
          参加者 大塚先生と他7名

 土用の真夏日、今回もなんとか対面での例会ができましが、まだ参加できない方もいるので寂しいです。   
 早くみなさんの顔がそろう日がくるといいなあ。  
         本日 合評作品 6作品 
そのうちの4作品は書き直し作品でした。
 「だれにむけて書くのか」先生のお言葉。毎回言われている事です。
 私は、自分がわかっているから、読み手もわかっているという自己中心的な書き方になってしまいます。 
 なんとかぶれずに書けないかな。 
 書き直しの作業は、頭を空にして書き直すことと学びました。 
 書き直せば、前回の方がよかったり、自分でもどうしたいのか訳がわからなくなったりしています。私の場合ですが。
 落ち込む事もありますが、一緒に学ぶ仲間のおかげで前向きになれす。 「四角いたまご」の第4号の作品については8月15日までに原稿を提出し、次回の定例会で合評予定です。
 4号にむけての皆さんの意気込みを感じられました。
 盛りだくさんの作品集になりそうです。楽しみです。
 私もがんばらなくては。(笑) 
 次回もよろしくお願いします。

                                                            ながのけん




2021年8月4日水曜日

だんでらいおん

暑中お見舞い申し上げます。

 

開催するにあたり、賛否両論があった東京オリンピック・パラリンピック。

様々な不安を抱えつつも競技に向かうアスリートたちのひたむきな姿は、

テレビの前で応援している人たちに、多くの希望と勇気を与えてくれたことと思います。

そんなオリンピック選手に負けないくらい、だんでらいおんの会員もひたむきに創作へ取り組み、成果を上げています。

 

 

☆嘉瀬陽介さん:2021年7月13日刊行

 『謎解きホームルーム2』株式会社 新星出版社

一般社団法人 日本児童文芸家協会編

『犯人へのワナ』掲載

 
 ☆金井真紀さん:・児童文芸 20214 ·5月号
古き良き昭和の思い出/エッセイ
「色褪せない日本のテレビアニメたち」
文・イラスト 金井真紀 掲載
・銀座バートックギャラリーにて「絵グラス展2021
824~830日 イラスト展に参加
オリジナル妖精イラスト数点、妖精イラストグラス展示

 

☆わたなべちとせさん:202161日 絵本『おとなりさん』
 『ふくろうのポウ まほうのそうじきでおおさわぎ
                 (ニコモ)を出版

           *ご購入は、オリジナル通販サイト<YOMO

https://www.yomo-ehon.com まで*

 

 

 

緊急事態宣言が延長となり、通常の合評会を行うことが出来ないため、今年度はメール合評会という形をとることとなりました。締め切り日は設定せず随時受け付けることで、公募に出す前に読んでもらいたいという要望に応えられるようにしました。

創作は一人で行う作業ですが、物語を紡ぐ仲間がいることは大変心強く、仲間の存在が創作の原動力のひとつとなっています。

発展途上のだんでらいおんですが、今後もどうぞよろしくお願いいたします。

 

(だんでらいおん☆よねむらけいこ)

 

 

2021年7月27日火曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信NO.98

 

7月18日、定例会の会場に入ると、すでにメンバー数人が来ていて、何やら喋っていた。耳を傾けてみると、ワクチン接種の話題だった。ご時世だなあ。まあ、それはともかく、定例会では、まずは冊子『わらしべ4号』の話やオンライン等に関する話し合いが行われ、そのあと、合評がスタート。今回俎上に載ったのは詩編・エッセイを含む7作品で、今回も「親目線になっている」「詰め込み過ぎ/不要なエピソードは切る」「テーマが読み取れない」等々、わかっちゃいるけどなかなか是正できないことへの指摘があったわけだが、とくに印象に残ったコトバをひとつ挙げてみたい。それは、少女と転校生の交流を書いた作品について意見交換をしているときに出てきた、「ささやかな夢を肯定してほしい」というコトバ。華やかな夢が注目されることが多い昨今だが、地味な夢にもスポットライトを当ててほしいという意見は、深く胸に刺さった。創作するにあたって、そういう視点も忘れちゃいけないんだよなあ。

今回の定例会も滞りなく終わり、ワタクシは帰りに百貨店に寄って切り落としベーコンを買ったのだが、それもひとえに激ウマチャーハンを作るため。チャーハンには焼き豚との意見もあるようだが、断然ベーコン。これは譲れない。   (byなかい)

 

 

【会員のニュース】

萩原弓佳さん シリーズ新刊発行

『なぞ解きストーリードリル 小学算数』  ナツメ社