2019年5月30日木曜日

わらしべ通信

【わらしべ通信 NO.75】

5月19日、今日のわらしべ定例会では年に一度の「わらしべ総会」の時間を設けました。
出席者は10人でしたが、前年度の会計報告、活動報告に加えて、今年度の活動についてや役割分担についても話し合いました。

わらしべが発足してから7年半が経ちました。(思えば遠くへ来たもんだ……)
この「わらしべ通信」も、毎月欠かさず更新しています。この担当についても、今後は新メンバーも加わって記事を書いていきますので、どうぞお楽しみに!

情報交換の中では、3月に発行した「わらしべ3号」冊子への反響も伝えられました。
お読みいただいた皆様、感想などをお寄せいただきました皆様に厚く御礼申し上げます。

さて、先月は外部企画の聴講を定例会としたので、合評は2か月ぶりとなります。
今日は3作品、いずれも短編(幼年~中学年向き作品)です。
それぞれの作者から、合評前に一言もらうようにしていますが、これが実は本人の作品に対する自覚や、メンバーがより良く合評するために重要なのではないかと思いました。
この日は、
「とある公募を目指していて、読者対象は○○くらいのつもりで書いたが、どうか(文章、内容ともに対象年齢にあっているか)?」
「シリーズものとして楽しく書いたが、主人公および登場する擬人化家族のおはなしとして、
マンネリ化していないか?(大人目線から抜けられているかどうか含めて)」
「提出後に、作中の自然現象についての間違いを知ったのですが……」
等、聞きたい点、確認したい点を自ら探ってからの合評スタートとなりました。
「そうなんだ」「頑張ってるな」言外に創作への意欲や、悩み葛藤も感じられます。
自作を遡上に載せる時に、覚悟のあるメンバーの発言にも触発されています。

7年半たった今、改めて、「わらしべメンバー」の進化を感じました! 
わらしべらしい合評?なんて言っていられません。どんどん羽ばたけるように、リアルな読者に共感してもらえるように、ますますみんなで合評を進化させていきましょう!

             
                          (担当:藤谷クミコ)





2019年5月9日木曜日

わらしべ通信

【わらしべ通信 NO.74】

4月21日(日)
今日のわらしべは、MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店さんで開催されました「鼎談 あまんきみこさん×やえがしなおこさん×那須田淳さん」を、みんなで聞いて来ました。
講演会などもそうですが、作家の先生方の「鼎談」を直に聞けるチャンスはめったにありません。メンバーみんな、ドキドキ! ワクワク! 大いに刺激を受けてきました!
 
子どもの心情や、内面世界のお話、幼年向けのお話の難しさ、「心の年輪」のお話、「幼年童話」と「幼年文学」の違い、物語の中の「事実」と「真実」とは何か? など。先生方の様々な面白いエピソードや、感動的な思い出話とともに、物語や創作についてのお話しが繰り広げられていきました。
中でも心に残ったのが、~子どもは狭いようで、広い世界を持っている。「子どもにしか見えない真実」というものがある。「心の年輪」の中心には赤ちゃん時代があって、そのまわりに幼少時代、少年少女時代があって、そうして今の自分がいる……。幼い心と交流するには、魂の根っこに近づいていく感性が必要だということ。また、生活童話は時代と共に古くなりやすいが、普遍的な幼年童話は古くならない……というお話~。そして、ある、とてもとてもすてきな「詩」でした。

 今日の鼎談で感じたあらゆることを心につめこんで、わらしべメンバーみんな、また来月からの合評をがんばりたいと思います!
(余談ですが、会場におられたとある編集さんから、「やけに熱量の高い人たちがいるな~」と言われました。はい、それ、わたしたち「わらしべ」メンバーです)

                         
                            (担当:井上林子)






2019年5月7日火曜日

とんとんぼっこ

大型連休初日の27日は、とんとんぼっこ合評会でした。

今回は、沢田俊子先生に講師をお願いしました。

とんとんぼっこは、広島にあった沢田先生の童話教室に通ったメンバーが集まって、結成した会です。当時、毎月足を運んでいただき、アドバイスいただいたことがいかに贅沢だったか……。

改めて感謝しつつ、熱いひとときでした。

先生は、「水しぶきがかかるような、でっかい一石をなげかけるのが、わたしの仕事」と、わたしたちに向き合ってくださいました。

果敢にけずるべき箇所はけずり、必要ならばおもいきった構成の転換をするためのアドバイス。これを自分で気づくのは、本当にむずかしいです。でっかい石の波紋は水底から波打ち際まで広がり、わたしたちは水しぶきにびしょびしょ。おかげで目がさめました。

物語の完成までの遠い道のりを、「よしっ!」とふみだす勇気を胸に、合評会を終えました。



合評会のあとは、ちょいと一杯(二杯、三杯…)。メンバーの梶さんが、そよ風賞の佳作に入ったこと、そして児童文芸家協会会員に推挙されたことをお祝いして、お花が渡されました。



あと、先生は提出された原稿のひとつを検証するため、カツ丼を一度に4杯作り、完食されたそうです。色んな意味ですごすぎる…。



次回のとんとんぼっこ合評会は、6月22日(土)13:00より3時間程度。ひろしま市民交流プラザ会議室Aにて。

                                             
                                                                                                                 (巣山)