2024年3月26日火曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信NO.130

 

317日(日)

 

『わらしべ第5号』がついに完成いたしました!

お忙しい中、編集・校正を引き受けてくれたメンバーには本当に頭が下がる思いです。

表紙はおなじみ井上林子さんのイラスト。

幼年からYA、エッセイまで幅広くそろっております。(全202ページ)

ご興味のある方は購入も可能ですので、わらしべまでご一報を。

warashibe_gogo2012@yahoo.co.jp

(頒価 1冊500円 送料180円にて)

 

さて、今月の定例会では3作品の合評を行いました。

 

1作目はスピード感のある楽しい読み物。わらしべにはプロの作家さんが、数名在籍しています。プロの作品の合評を経験できるって、結構すごいですよね!

プロでもたくさん悩んで、試行錯誤して、世間に読まれる作品になっていくんですから、アマチュアはその10倍くらい悩んでこねくり回さなあかんなーと自分を戒めます。

 

2作目は大人の童話。レトロでオシャレなSNSのショート漫画みたいな、ふわっとかわいい物語でした。

私はこのお話を読んだ時、ミヤギトオルさんという漫画家さんの「トゲトゲした彼女が丸くなる話」を思い出しました。ネットで読めるので良かったら検索してみてください。

 

3作目では、エッセイか物語かというアツい討論が行われました。作者は知り合いを登場させることで、エッセイだとその人に不都合が出るかもしれないという…。でもフィクションにしても知っている人が読めば、「あ、これってあの人が元ネタじゃない?」って気づいちゃうと思うんですよね。描きたいこと、伝えたいことが表現出来るのであれば、形にこだわらなくてもいいんじゃないかなぁ、と若輩者はぼんやり思うのでした。

 

また、この日は『日産 童話と絵本のグランプリ』で佳作を受賞したメンバーから、授賞式の報告がありました。着々と実績を積む姿が眩しいです。

 

私も書かんとなあと思いつつ、書けてないのですが、宝くじも買わないと当たらないので、書けば何か生まれるかもしれません。

 

…まずはお布団から出るところからがんばります!

(桧室若葉)

 

【会員のニュース】

★藤谷クミコ 「ひいじいちゃんのつめきり」

40回 日産童話と絵本のグランプリ 童話の部 佳作









 

2024年3月25日月曜日

近江ペンの会

  

2024年3月23日(土)「近江ペンの会」
参加:大塚先生他6名
 
 春分の日が過ぎたというのに、冷たい雨が降りしきり、まだまだ冬のコートを手放せない一日でした。今回も、参加者は少なめ、合評作品も3作品でしたが、その分中身の濃い意見が交わされ、ふむふむとうなづく事ばかり。帰り道はいつも「よーし、次の作品は、あんなふうに! こんなふうに!」と意気込むのですが、その気持ちは、なかなか作品に反映せず……
 
①逝ってしまった仲間に想いを寄せて書いた作品(筆者です)
 子どもの目線で出来事や感じた事を、一連の流れにのせて綴った中に、「死」に対して「生きる」を考えさせられた、との感想をいただき、読み込んでいただけたのが嬉しかったです。また、先生からは、言い切ることや表現の仕方で「文章の勢い」が出るなど、そこまで神経を使って書くことを心掛けるように、とご指導いただきました。
 
②長編の幻想的な作品(連載の4回目)
 不思議な世界を描く作品。とにかく文章がうまくて、書かれている状況が目に浮かびます。ついつい引き込まれてぐんぐん読み進むのですが、ふっと気付くと「これはどうして?」と思える箇所も……。作者がわかっていることでも、読者に対して親切に説明し表現できることが大切という指導がありました。
 
③前回のかきなおし、犬の目線で書かれた作品
 毎回、きちんと学んだことを生かして作品作りをしている姿勢が素晴らしいです。犬の目線で、と言っても人の目線になったり、人の行動やセリフによって、主人公の犬の存在が希薄になっているのでは?という意見が交わされました。誰の目線で書くか、対象年齢はどのくらいかなど選んで、きちんと定めて書くことが大事なのですね。
 
 「近江ペンの会」も、活動を開始してから11年目となります。回数を重ねて「書く」技術や学びを少しづつ積み上げてきました(そのつもり)が、やはり一番は「人とのつながり」で、励まされながら、書く力になっていると感じます。今我々は、やっと蕾が付き始めたところでしょうか?いつかは、みんなで花を咲かせましょう!
 
(淡海かよ)


2024年3月7日木曜日

近江ペンの会

近江ペンの会 例会


2024年 2月24日(土)  13時30分~15時30分

参加者 大塚先生他6名


 空気は冷たいが天気は晴れ。室内は午後の日差しが差し込み、みんなが囲む机の真ん中には、薄ピンクを基調とした小柄な花たちがガラスの花瓶にかわいらしく収まって、そこだけは一足早く春が来たようでした。その花たちは、まるで私たちが大好きだったあの方の分身のようで、その方に見守られているようで、合評の他に思い出話にも花が咲いたひとときでした。


 合評作品は新作2作、書き直し1作。

新作1作目は とても私の頭では出てこない不思議な世界に入り込んだお話。皆さん「さすが理系…」と、感心しきりでした。その世界のことをもう少し詳しく説得力があると良いのではという意見がありました。

新作2作目は いつもの作品とはガラッと変わって大冒険!登場人物を整理して年齢関係などを分かりやすくされると良いとの意見がありました。

書き直し作は 全編ひらがななので いっては言ってなのか行ってなのか別の分かりやすい言葉にするといいなどアドバイスがありました。


 皆さん、新たなジャンルに挑戦したり、次々と新作を仕上げてこられたりすることに頭が下がりっぱなしで…。下げた頭を上げて、前を向いて歩まなければと、ピンクの花たちとペンの会の皆さんに背中を押してもらうことができましたが、さてさて小さな1歩はいつ出ることでしょう。     

                                                                    なかがわ えみこ





2024年2月21日水曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信NO.129

 

2月18日(日)

急にずいぶん暖かくなったこの頃、今日のわらしべ例会の参加者は11人です。

合評に先がけて、わらしべ5号の配布数・送付先等冊数確認および最終校正。

印刷に出されます。いよいよですね。

 

合評作品は4作品+時間があればもう1本の豊作。

盛り上がった論点のうち、「読者の期待に応えるか」という共通点をそなえた2つを紹介します。

1つ目は「リアリティを追求すると着地先が見えてしまう」。

リアルな文章、憧れますよね。でも物語として作中のできごとは意外性があるほうが面白い。

2つ目は「ホラー被害者は自業自得であるべきか」。

作中で悪いやつが怖い目にあうとスッキリします(偏見)。ただ『悪いことをしたやつが怖い目にあう』という型は『悪いことをしなければ怖い目にあわずにすむ』という安心装置でもあります。

なので、ホラーをより怖くするために普通の子が被害者になるのはアリ、と私は意見しました。

悪いやつが怖ーい目にあう安心してスッキリする話と、普通の自分も保険なく怖ーい目にあうかもしれないドキドキする話。皆様はどっちが好きでしょう?

 

意見の大勢が揃って方向性が見えてくるときも、意見が割れて正解は無いと落ちつくときも、視野が広がります。

 

(担当:福山万知)





 

2024年2月17日土曜日

みらくるぺん

みらくるぺん

 

2024213日  14001700

オンラインにて

出席 7名  欠席 1

 

 

 昨年10月のわらしべさんとのコラボ例会から冬休みを経て久々の勉強会となりました。

 『児童文芸』秋号にて募集のあった7項目ある「A:舞台背景」からひとつ、10項目ある「B:モチーフ」からひとつをそれぞれ選んで幼年童話を紡ぐという企画にみんなで応募しようと決め、合評することにしました。

 

 しかし、これがすごく難しく、時間があったにもかかわらずなかなか作品が仕上がらなくて、頭が固いことを痛感したという意見も。

 結局5名が公募参加の作品を提出し、1名が一般の幼年童話を提出しました。

 

 幼年として書いたけれど、幼年ってどれくらいの子を対象にすればいいの?

 漢字はどこまで使っていいの?

 読んでもらった感想にもっと大きい子のイメージがあると言われるのはなぜ? など、みんなで意見を言い合うことで、それまで思ってもみなかったことに気がついたり、教えてもらったりできて、仲間がいることのありがたさを感じられる会となりました。

 締め切りは229(必着)なので、頑張って書き直し、応募しようと誓いました。

 

 また、日本児童文学者協会の会員でもあるメンバーから、1123(土曜:祝日)に児童文学セミナーin岡山がたくさんの企画を用意して開かれるので是非参加を、という呼びかけがありました。

 

 次回は 429()に高槻市のクロスパルにて半年ぶりの対面で行う予定です。

                          

(こうまるみづほ)




 

2024年1月23日火曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信NO.128

 

121日、2024年最初の定例会は欠席者ゼロではじまりました。

まずはテスト印刷で3冊だけ刷られたわらしべ5号の確認から。

実際に冊子になってみるとPDFで見落としていたところが、次々とでてきます。不思議ですねえ。

3月完成に向けてもうひと頑張りです!

 

本日の合評は3作でした。

興味深かったのは作品の題材として取り上げられている物を好きかどうかで、読み手の受け取り方が変わっていた点です。

作品をすっきりさせるためにその題材を「減らしたほうがいいのでは?」という意見が出たと思えば、「面白いからもっと増やして!」という人が現れます。

どうやら題材との距離感が理由のよう。

題材が、誰もが好感を持つようなものであれば問題はないんでしょうが、爬虫類や両生類だったり、グロテスクなものだったりするときは、加減がむずかしいですね。

 

でもめずらしい題材はそれだけで読みたくなります。せっかく合評会なのですから、みんなもっともっとニッチな趣味を告白するような作品を書けばいいのに、と思いました。

え、自分が先に書け?

なにかめずらしい趣味を探すところからはじめてみます。

 

定例会の最後は、わらしべ5号に載せるための集合写真を撮りました。

みんなかしこまって写っています、ぜひ5号でご覧ください。

 

(萩原弓佳)

 

【会員のニュース】

  山下みゆき 『直紀とふしぎな庭』(静山社)118日発売

 

★萩原弓佳 日本児童文芸・日本児童文学「『時間』をテーマにした合同掌編募集」

優秀賞「いつか駆けよう」児童文芸2023-2024 冬号に掲載

入選作「いつか駆けよう」日本児童文学2024 1.2月号に掲載








 

 

2023年12月21日木曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信NO.127

 

1217日に今年最後の定例会が行われましたが、提出原稿が少なくて時間が余ってしまいました。以前は提出者をかっちりと決めていたのですが、いつからか自由提出になり、そうすると、原稿数に波が出てきて、今月はヘタすりゃ1作品になりかねない状況でした。原稿がなけりゃ集まる意味がなくなってしまいますから、これは一大事です。というわけで、来年からは再び提出者を決めることに。ワタシも含めて、「だれかが出すだろう」と人任せにしていたところがあるんですねえ。反省反省。けど、ワタシ自身、これといった手応えもないなか、最近どうも創作意欲が高まらず、納得のいくアイデアも出てこないのが現状。それに慣れてしまうと、あとは後退あるのみ。後退を全面否定するわけじゃないけど、どうせならやっぱり新しい物語を綴ってみたいよなあ。ならば、気合いを入れるべく、エンジェルフォールに打たれましょうか。あるいは、心の垢を落とすべく、弥山から日の出を見て、地球が自転していることに感動しましょうか。もしくは、脳細胞を刺激すべく、箱に耳を近づけて、シュレーディンガーの猫は、いかように鳴くのか聞いてみましょうか。いずれにしても、今日も明日もキーボードに手を添えて、ですね。

定例会のあとは、近所のイタリアンレストランにて忘年会を開催したのですが、ほぼフルメンバーでの飲食は久しぶり。あーだこーだ、そーだどーだ、と対話を楽しんだのち解散。みなさん、たぶん、無事に、家路に、着いたことでしょう。というわけで、今年もありがとうございました。(中井たかし)

 

【会員のニュース】

★新刊情報

『かがくのはなし』(JTBパブリッシング)萩原弓佳 共著 12月下旬発売

『お姫様の伝記物語』(日本文芸社)萩原弓佳 著       〃


©︎JTBパブリッシング







 

 

 

 

2023年12月10日日曜日

近江ペンの会

 近江ペンの会 例会

2023年12月9日(土)  13時30分~16時

参加者 大塚先生他6名

 

今年最後の例会とあって、頑張って出席しました。おかげと暖かい日で助かりましたが、

寒暖の差に戸惑う日々です。用事等で欠席された方、とっても楽しい例会でしたよ!

5作品の合評をしました。

長編      1作品

短編      1作品

書き直し    3作品

原稿用紙52枚の長編はずっしりした読後感でした。よくぞ細やかな心の動きを描いてくださったと感心しています。もう一つは短編で、さすが理系女子の作品だと目を見張りました。

 

書き直しの作品はそれぞれに苦しんだ後がうかがえました。私もその中の一人で、書き直しても書き直しても事件は起こせませんでした。実際、平凡な潮干狩りで事件が起きたら大変です。題材が悪いのだと諦めかけていた時、ふと、採った貝を捨てることを思いつきました。自他ともに認める真面目人間にはない発想でした。捨ててみると、やっと物語が進みました。日頃から柔軟な頭にあこがれを持っていましたが、こういうことなんだと分かったとき、合評の有難さが身にしみました。それと同時に、同じように書き直しに挑戦している方々に「頑張ろうね」と言いたくなりました。

ペンの会に入会して10年が経ちます。その間、書き直しを含めた例会用作品が(出来栄えは抜き)最多の私です。提出作品が少ないので、毎回のように合評してもらっています。

日本語が好きで、書くことには興味はありましたが、どうやって童話を書いたらいいのか分かりませんでした。それが、合評を通して少しだけ分かるようになってきた気がします。いつか憧れの幼年童話にも挑戦したいです。

先生、皆さん、いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

良いお年をお迎えください。

               沢野 みき





 

 

2023年11月24日金曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信NO.126

 

1119日(日)

昨日は風が冷たく引きこもりたくなるような天気でしたが、今日は秋晴れ。定例会日和でした。

出席者は13名。合評作品は、たっぷりの6作です。

「わらしべ5号」掲載予定の作品も多くありました。

・エッセイ作品は、ご自身のスポーツ体験を題材にした楽しいお話でした。

・幼年向け作品では、読みやすさを重視した「句読点」の打ち方が話題になりました。

・高学年向きの作品は、公募に挑戦、選考に残るためは、の改良点について話し合いました。

・いつも不思議な雰囲気が魅力的な方の作品には、グレードについての意見や感想が複数ありました。

・ご自身の体験からファンタジーを取り入れた作品は、登場人物の家族や環境の整合性を確認しました。

・そして私の作品ですが「冊子に出稿するのは、まだ不安だ」と言う訳で再合評を依頼しました。

頂いた感想は、どれも納得。なんですが書き直すとなると、どこをどのようにすれば良いのやら。

しかし、他のサークルの同人誌も回覧されました。負けてはいられません。

また公募の案内もたくさん紹介されました。よし目標をもって書かなくちゃと気合が入った! かな?

(担当:つじ まり)





 

2023年11月7日火曜日

近江ペンの会

 「近江ペンの会」

20231028日(土)1330

参加者 大塚先生他7名  

定刻になり会は始まった。合評作品は前回からの引き続き1編と新しい2作品だった。

   前回からの引き続きの作品

内容は海外在住の日本人の小学生が、日本の小学校に体験留学し経験したことを作者が聴き、実話を基に気付いたことを中心に仕上げた作品。作者は主人公の興味関心のあるものに沿って話を進めていくが、作者のオリジナリティをそこにどのように組み込むか難しく、今後の課題となるだろう。一つの物語にしようとすると、作者の核となるテーマが必要との先生からのアドバイスであった。

   書き直しの作品

前回指摘されたところを書き直したが、充分書ききれなかったと作者の

弁。今回の新しい人物登場(犬のポチとおじさん)については、ポチはユニークな存在で参加者には好評であったが、おじさんは説教臭くこの場にはふさわしくない等々賛否両論あった。サッカーの試合のPKで失敗し、落ち込んでいる主人公が無理なく自然な形で元気を取り戻すにはどのように書けばよいか。皆さんの意見や感想を参考に作者の更なる一考が待たれるところである。

③ 書き直しの作品

4度目の書き直しと聞いて、まず自分の努力の足りなさを痛感した。

家族で潮干狩りに行き、採った貝は見たことのない貝で食べられるのかわからなかったが、食べられることを知ったという内容。

身近な人の体験や知識、情報をそのまま文にするのではなく、物語にするなら山場を作り、ハラハラドキドキ感があると良いとの先生のご意見だった。

作品を通して記録は記録として書き、そこから発展させることが大切との教えを頂いた。

今回は時間的に余裕があり、雑談も最初は作品がらみであったがそのうち予想もしない方向へ飛び、夫婦喧嘩にまで発展しそうだった話や勇気をもらえる熱っぽく感動的な話があったり、笑いのツボにはまる人がいたり等とても面白く、久々に近江ペンの会の仲間の温かさを感じる楽しく有意義なひと時だった。        うええもん





 

 

2023年11月1日水曜日

みらくるぺん

 みらくるぺん

20231021日(土) 合評会13:3017:00  / 交流会17:0018:10

対面 会場:大阪市立青少年センター ココプラザ

参加者17名 わらしべ10名&みらくるぺん7

 

 秋の深まりの中、今回は関西のサークル「わらしべ」(作品提出2作)と「みらくるべん」(作品提出4作)が、講師にしんやひろゆき氏をお願いして合同合評会を開催しました。童話塾in関西からの流れもあり互いに心開き熱い合評会になりました。

 

提出作品は、短編3作(高学年)、中編1作(中学年)、長編2編(高学年)。

参加者による作品評の後、しんや講師から各作品に対し全体の感想や作品をよくするための分析やアドバイスをいただきました。

 講評の大切さに加えいつものメンバーとは違う人の意見を聞くのはとても学びになります。子どもの本の書き手は、その読者意識を持つこと、そして読んでもらうために作品の面白さについても考え工夫しなければいけないという思いも強くしました。児童文学の書き手としての大切な気づきや発見を得て参加者ひとりひとりは大いに考えさせられました。

 

講評後の交流会もしんや講師を囲みとても和やかな雰囲気で、幸せな一日となりました。

 次回は、2024213日(火)オンライン合評会を予定しています。

 

(おごうふみこ)

 

<会員ニュース>

☆『児童文芸』2023秋号 ミステリーの部屋に黒田ふみさんの「七日間の手紙」掲載

☆講演会・『おてがみほしいぞ』原画展/守山市立図書館 こうまるみづほさん 





 

2023年10月30日月曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信NO.125

 

1022日(土)

近隣サークル「みらくるぺん」主催の勉強会にお声がけいただき「わらしべ」と合同での合評会が開催されました。新大阪の会場で講師のしんやひろゆき先生をお迎えし、みっちり勉強をさせていただきました。日程の都合でわらしべからは10名が参加。

提出された6作品について、互いのサークルからの意見には、いつもと違う観点や気づきも多くありました。今回は、みらくるぺんさんのおかげで、長編の作品合評に参加させてもらい、作品の多様な方向性についての勉強ができた気がします。短時間で意見を交わすのは難しかったですが、講師の先生の丁寧で細やかで、しかも考えられる具体的方向についてのお話は、とても分かりやすく為になったと思います。

合評会終了後には、歓談の時間がありました。穏やかに話される先生に甘え、こんなこともあんなことも質問して、終始和やかな良い時間となりました。

みらくるぺんの皆さま、しんや先生に感謝申し上げます。

 

熱気いっぱいの新大阪の会場を出ると、外は肌寒い風が吹き、ターミナル駅の賑わいも心なしか冬色になっていました。気づけば、もう10月も終わり。

わらしべは、今日の刺激を糧にまた、これからも仲間と切磋琢磨していきたいと思いました。5号もスムーズに発行できますように。

 

(藤谷クミコ)

 

★萩原弓佳  「あたたかい思い出」

児童文芸 2023秋号 【ひろすけ童話賞受賞者からのメッセージ⑤】に掲載





 

2023年9月21日木曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信NO.124

 

917日(日)

そろそろ涼しくなっていい頃なのに、昼間の酷暑はまだまだ続いています。

汗をかきかき会場に到着すると、机の上で待っていたのはパンパンにふくらんだ分厚い封筒! 来月わらしべと合同合評会をして下さるみらくるぺんさんの原稿です。長編の合評をあまりしてこなかったわらしべメンバーはその厚みにびっくり!

「こ、これはすごい……」

ということで、9月の定例会はこの合同合評会の話合いから始まりました。

みらくるぺんさんのお陰で長編も中編も短編も勉強出来る欲張りな合評会になりそうです。また対面ということで直接お会いできるのでとても楽しみにしています。

 

さて、定例会の合評は3作でした。

・法律用語の扱い方

・主な登場人物が二人でも、読者が心を添わす主人公をどちらかに設定する

・時代設定を変えることでより伝わるメッセージがある

・自ずとドラマチックになる「病気」や「死」に頼りすぎない。また公募において病気や死を扱う作品は多いので、「またか」とうんざりさせないテクニックが必要

・昔書いた作品は今の風潮に合っているか点検すること

 

私の書き直しの作品も合評していただき、愛情たっぷりの激励を受けました。

「ガクッ! 全く創作ってやつは、奥が深いなあ~」

(きくち しづ)

 

★ 会員のニュース

『1話10分 感動文庫』児童文芸家協会編 新星出版社 914日発行に

萩原弓佳「新しい旅」を掲載 
井上林子「冒険を始める朝」を掲載

 








2023年9月19日火曜日

近江ペンの会

 近江ペンの会

2023年9月16日(土)

参加者 大塚先生他5名


 今年の夏は過去最高を上回る圧倒的な暑さとなりました。9月に入っても残暑は厳しく、例会のこの日も30度を超えていました。いつになったら涼しい秋が訪れてくれるのでしょうね。

 今回の合評作品は、新作一作品と書き直し三作品です。

 幼児向けの新作は発想がユニークで、幼児たちがこのお話を読んでもらったら、きっとみんな笑顔になるでしょう。そんな素敵な作品でした。

 書き直しは本当にむずかしいですね。読者を混乱させずに書くには、どうしたらいいのか。情景が浮かぶようにするには、どのように表現したらいいのか。その場面での言葉の選択は合っているのか。課題は多く残りましたが、いろんな指摘や感想が飛び交い、気付きもまたたくさんあって、とても勉強になりました。一作品、一作品、たっぷり時間もとっていただき、内容の濃い例会となりました。

 さて、四角いたまご5号に向けての作品合評がスタートしました。次回はどんな作品が飛び出してくるのか、たのしみです。

             早詩ひと美





2023年8月25日金曜日

みらくるぺん

  

 みらくるぺん 

 

2023年 822日(火) 14001630

オンライン

参加6名 欠席2

 

 

猛暑日が続いていますが、ツクツクボウシやカネタタキの声が聞くと、わずかでも涼を感じます。

 

提出作品は5作(中学年2作・高学年3作)でしたが、家族の都合で一人欠席。合評は4作品でした。

限られた時間を有効に使うため、事前に感想を送り合います。その感想に凹むことしばしば。でも後日、自分の作品に落とし込めたとき、厳しい意見ほど、よし!と、書き直しの原動力になっています。仲間との合評がいかに大事かを痛感します。

きょうの意見の中で心に残ったのは、「主人公の気持ちは読者に感じてもらう。書きすぎない」です。読者が主人公に寄り添って読み進める上で、大事なことだと思いました。

取材を元にしたフィクション、作者が住む町の郷土を背景にした交友関係の物語、ピンチ時こそ新たな発見があることがテーマの作品、子どもらしい神頼みを通して主人公が成長する物語。どの作品からも、初めて知る情報があり、学ばせてもらいました。皆さんの引き出しの多さに感心し、人となりを感じ、仲間と共有できる時間は大切な自分時間です。

 

10月のわらしべさんとの合同合評会に向けて、「書き直しをがんばろう」と、皆で士気を高めて、それぞれズームを退出しました。

 

次回予定 1021日(土)13301700 わらしべさんとの合同合評会

 

                      (黒田ふみ記)





 

2023年8月21日月曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信NO.123

 

820日(日) 

近くでお祭をやっていたようで、合評会の会場に来るまでに、浴衣や甚平を着た子どもたちがちらほら。夏休み気分を感じながらの、今月のわらしべは、10月の合同合評会と、「わらしべ5号」作成の話合いと、3作品の合評をしました。

 低学年向け、中学年向け、高学年向け……と、グレード順にたっぷりと時間をかけての合評は、いつものように全員から様々な意見が飛び出ました。

ていねいな文章や、わかりやすい状況説明は大事だけれど、物語の躍動感も大事にしたい。主人公像を決めたら、それがどんな性格でも、書きたいのなら貫いてみる。コメディ設定の加減。メッセージの伝え方。ネタバレにならないように物語の内容を感じさせるタイトルの付け方。読者を混乱させないように登場人物たちのシチュエーションや行動描写を整理して書く、などなど……。

自分で書いている時には気づきにくいことも、他者の目で合評していただくことで気づくことができる、改めて目を覚まされる時間でした。ステキな物語だから、子どもたちに伝わるように! していきましょう。  (井上林子)

 

 

【会員のニュース】

●「きっずブックライブinバンビオ」開催 

826日(土)10:3011:30

長岡京市 バンビオ3Fメインホール(無料・要申込・定員50名)

   井上林子・萩原弓佳 参加