2018年12月25日火曜日

わらしべ通信

【わらしべ通信NO.70】

今年最後の定例会、たっぷり勉強した後は忘年会が待っています。おいしいお酒を飲むためにがんばりました。

この日の合評は4作品でした。
主な論点は
・子ども向けの作品で大人が主人公なのはアリかナシか。
・運動能力の面で男女差が出始める年頃のスポーツ題材の取り扱い方。
・一読しただけで理解できる分かりやすさが必要。
・前ぶれのない「突然のファンタジー展開」は読者が戸惑うかも。
です。
改めて、子ども目線(対象年齢にあった言葉選び)が大切だということも確認しました。

私も作品を提出していましたが「冒頭で誰が主人公か分からない」と言われてしまいました。
「そんなはずはない。一目でわかるはず」
と思ったのですが、そう言われて見直してみると確かに分かりにくい書き出しでした。
こういうとき、作品を読んで指摘してくれる仲間がいるのはありがたいなぁとしみじみ思います。

忘年会の会場は近くのお寿司屋さんです。なんとわらしべ忘年会の数日後にテレビで取り上げられ、メニューなどが紹介されていました。
実際雰囲気も良くお料理もおいしいお店で、忘年会も盛り上がりました。
素敵なお店を選んでくれた幹事さんありがとう!(私ですけど)

                               (萩原弓佳)










とんとんぼっこ

今年の漢字は「災」だそうです。

広島も、広い地域で豪雨災害にあいました。このたびの豪雨は、水のみならず、山から流出した土砂が被害を拡大しました。水がひいたあとの建物は、泥にうまっていました。

とんとんぼっこでは、絵本を失った幼稚園などに本を送る活動をしました。

小さな呼びかけに対し、すぐにたくさんの方たちが協力してくださいました。児童文芸家協会をはじめ、協会の作家さんたちもたくさんの本を送ってくださいました。

おかげさまで、幼稚園、児童館、赤ちゃんのサークル等に、500冊あまりの本を届けることができました。

ご協力くださった皆様のあたたかさが身に沁み、わたしたちは心に「福」をいただいた思いです。本当にありがとうございました。

                            (とんとんぼっこ一同)





2018年12月20日木曜日

近江ペンの会

近江ペンの会

12月9日(日)10時30分から

北川チハル先生を囲んで勉強会



数日前まで10月下旬の暖かさという異常さだったのに、
勉強会当日は急に気温が下がり、この冬初めて白くなった伊吹山。


そんな中ご遠方より、北川先生にお越しいただきました。

出席メンバー9名  提出作品6作品


どれも書き手の個性がとてもよく出た作品ばかり。
って、すみません、偉そうに・・・。
でも、本当に楽しい作品ばかりです。

北川先生は、それぞれの作品の全体の感想、
次に細かくシーンごとに、問題点等を指摘してくださいました。

北川先生と大塚先生のご指摘で、
自分でも気づかなったところ、自分の欠点、新しい発見、新しい発想を
教えて頂きました。
そして、自分の出来の悪さに凹んだり。
ま、まだ書き始めて、ヨチヨチ歩きの段階なんだから、
凹むことすら、おこがましいですね。


6作品の合評の後は、
以前、メンバーの方が書かれた作品を題材に、
絵本のお話の作り方(技術的なことも含めて)も教えていただきました。
絵本って、絵を描く人と文章を書く人が違うと難しいですよね。


降雪の心配があったので、かなり急いだスケジュールになりましたが、
とても充実しておりました。


本当にありがとうございました。



来年も一歩ずつ、進んでいきましょう。

アップが遅くなって申し訳ありません。


                     文 責 ( 宝野 志麻 )





2018年12月3日月曜日

とんとんぼっこ

12月のとんとんぼっこは、ランチと足湯付きでした。

ランチに行ったのは、平和大通りに面した街中のお店ですが、みんなで並んで使える足湯の湯舟がありました。

午後から合評会がひかえているので、お酒は一杯だけ。とはいえ、満腹だし、足湯でほんわかしているし、さんざんおしゃべりしたし、天気はいいし……。

しかし、みなさんの切り替えはすごかった!

午後から3時間かけて、びっちりと合評会をしました。



11月の「童話塾in関西」には、とんとんぼっこから3名が参加しました。

書いた原稿を先生がたに合評していただくことができました。帰りの新幹線でも興奮さめやらず。いっしょに行ったメンバーの一人は、教わった「説明」と「描写(で表現)」の違いについて、考え込んでいました。

ちょうど中国新聞に、中国短編文学賞選者の高樹のぶ子氏の言葉が載っていました。



『小説は多かれ少なかれ、「説明」が入ってきます。けれど、できるだけ「説明」ではなく、場面や情景を伝える「表現」が欲しい。なぜなら「説明」はすぐに記憶から消えてしまうけれど、ある印象的な場面や情景は、記憶にこびりついて消えてくれない。あれはどの本だったのか、どんな小説のページだったのか思いだせないけれど、あの時の風や陽の翳り、草の匂いは思いだせる…。(中略)風や陽の翳りや草の匂いが立ち上がり、やがてゆっくりと、その場面に存在する人物が見えてきて、そしてさらにその場に立ち込めていた感興が再現されていく、つまり文学の感動が蘇ってくる、という順番なのです』(2018,12,1 中国新聞)



今回、まさに「表現」された短編が提出されました。はじめて書いたSFということですが、鮮やかな印象が脳裏に残る作品でした。

また、亡くなった犬を描いた作品は温もりに満ちていました。亡くなった者たちを文章に描くとき、もう一度、彼らと会っているのかもしれません。



合評会が終わって、みんなで平和大通りのイルミネーションを見て帰りました。

濃い一日だった。そこからさらに、映画を観に流れたメンバーも。濃いわー。

次回は2月23日(土)を予定しています。



                                (巣山)





2018年12月1日土曜日

近江ペンの会

近江ペンの会例会
11月17日(土)13時30分~

湖北地方と言われる長浜。琵琶湖には鴨やコハクチョウなどの渡り鳥の群れが沢山飛来しているが、空はどんよりとして時雨の多い季節となる。
今月の提出作品は、二作品だったが提出者の一人が欠席だったので、合評は一作品のみとなった。

○ぼくはやっぱり、ぼくがすき   
  Hさんの絵本にするための作品
 子ぎつねが一人前のきつねになるための、化け方のテストに向けて、
 化ける練習をする。
 なかなか上手に化けられない子ぎつねと、天才的に化けるのが上手な子ぎつねのお話。

大塚先生からのご指摘
 絵本の場合は ことばの省略が大切で、余計なことばは書かない。
 子ぎつねが化けなければならない、もっとせっぱ詰まった理由が必要だ。

書き直しを厭わないHさんだからきっと次には素敵な作品に仕上げて来られると期待している。
合評作品が少なかったので、先生から「ノンフィクション作品」についてのお話を伺った。
資料を集めるのは大変な作業だが、それを羅列しただけでは記録であって、文学作品にするにはそこに何か読ませるストーリーが必要とのこと。

来月は、特別講師に北川チハル先生をお迎えしての勉強会。どんなお話が聴けるのか楽しみ。
                          
                                                                   かわむら まさえ