2022年4月25日月曜日

とんとんぼっこ

 前回2月の合評会もリモートだったので、4か月ぶりに顔を合わせての合評会でした。

参加者は4名。作品の提出は2作でした。

久しぶり~!と、まずは近況報告。還暦間近の3名と、それよりもうちょびっとだけお姉さん。女ばかりが集まると、話題にことかきません。子育て世代から卒業したと思うと、親の介護や家族の病気……。この世代は弱っていく家族のために、時間を割くことになるのです。

みんな大変だったね、がんばってるね……と話を聞いているうちに、すでに1時間が過ぎていました。あらら。

提出作品はいずれも短編でした。

1作目は短編にかかわらず、じつは主人公がふたりいました。

作者は特殊なキャラクターの方を主人公に設定していました。ところが合評しているうちに、主人公はもうひとりの人物であることがわかってきました。

劣等感をもってもがき、失敗の中から成長していく人物。その人物を教え諭すキャラクター。

物語の主人公は情けないほうです。

2作目の絵本のテキストには、つぎつぎと登場人物が出てきますが、似たようなキャラクターについて、これはいる?いらない?と意見が出ました。


次回の合評会は5月21日(土)を予定しています。

(巣山)





2022年4月24日日曜日

近江ペンの会

「近江ペンの会」

2022年4月23日(土)13:3015:20  

参加者9名  合評 2作品(2名分)

京都から長浜まで車の運転席から見る琵琶湖は穏やかであったが、黄砂のせいかどんよりと曇り、湖と空の境界線が淀んで対岸も見通せず今の世の中を見ているようでハンドルは重かった。

今回は対面式で、同人誌「四角い卵」4号にむけての最終校正と2作品の合評を行った。

作品1は前回の書き直し作品。時代の経過とともに失われつつある身近な自然を、里山に住む筆者が確かな観察眼と伝統知をもって作品に仕上げたもの。

子供達に伝えたいという意欲を感じさせる。例会参加者は、いつもこの作者の作品を読むと自然に関する新しい発見があり、今回も「へぇ~!それは知らなかった!!」と意外な事実にみんなで感心する場面もあった。内容に関しては、豊富な知識と情報という点では十分であるが、多くありすぎて作者の主張やテーマがぼやけてしまった。言葉の選び方、表現の仕方に注意を。事実と物語のバランスのとり方が難しい。

作品2は、世の中が目まぐるしく移り変わり、かつて我々が経験したことのないことが次々と起こる昨今、自分の経験を通してその時に思ったことを書き留めておきたいという動機で書かれたみずみずしい感性と願いを込めた作品。エッセイ風になり、日頃の作者の作品としては完成度がやや低く、目線の一貫性に欠けるのではという指摘などもあったが、次の作品へのもとになる貴重な体験によるものとして、今後十分活きる作品であるとの力強い意見に参加者全員頷いた。

先生からの御紹介 「書けない時の書く方法」

頭の中のもやもや→単語の形で書きだす。→思いつくだけの単語を記し、眼にみえるようにする。→その単語を用いて簡単な短い文を作る。→いくつかそれらを並べることであれこれ考えて文を膨らませる。→一つの長い文章を作る。

(沢木耕太郎著「銀河を渡る」の中の「すべて眼に見えるように」というエッセイより)  

これはお宝でした‼

文責 うええもん





 

 

 

2022年4月20日水曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信NO.107

 

417()、定例会を参加者9名で定例会場にて行うことができました。 

 

5月定例会はわらしべ総会ということもあり、前半は次年度の勉強会開催など、活動予定について話し合いました。コロナ禍を踏まえ、講師をお招きしての勉強会は見送ることとしました。それにかわり、わらしべの各会員の課題について、随時解消していく一年にしようということになりました。

わらしべには、初心者も、公募の受賞歴のある人も、作家となって活躍中の人も、幅広く在籍しています。それぞれの立場から、次年度も実りある創作活動につながることを願っての話し合いとなりました。

 

後半は、幼年対象1作、小学校中学年対象1作、YA対象1作の3作品を合評しました。

今回は、「子どもの読み物」として、わかりやすいのか、伝わらないのか。伝わらないのであれば、伝わるように説明が必要ではあるけれど、説明文にならないように書き入れるということがいずれの作品にも共通してでました。

 

児童書という読み物は、おとなの読むものと違い、小さな器だから、そこになにをどうのせるかが大切、という言葉が、とても印象に残りました。

枚数や対象によって、何人の登場人物にするのか、オムニバスにしていくのか、など各作品について具体的な話し合いとなりました。  (担当:うすだ)

 

 

【会員のニュース】

萩原弓佳 「児童文芸」 2022年春号「i…もしも?」コーナーに 「創作仲間」掲載