2015年10月26日月曜日

とんとんぼっこ


10月24日は、とんとんぼっこ合評会でした。提出作品は4編。
この日は山口から、児童文学作家の中山聖子さんが参加してくださいました。中山さんは「べんり屋寺岡」シリーズ(文研出版)等、繊細な心情表現で、胸に沁みる作品を多数書かれています。
そんな中山さんから、言葉を大切にするということを教えていただきました。
・安易に定型句を使わずに、自分なりの言葉をしっかりと考え、選び抜く。
・五感を生かした記述を入れる。
定型句でさらりと書かれた箇所が、中山さんの講評の中で、主人公の肌ざわりを表した言葉に置き換えられると、物語がたちまち胸にせまってきました。言葉をひとつ変えることで、一瞬にして心深くに届く文章になるあざやかさは、ハッとする経験だったと思います。
4点の短編の合評に、いつの間にか3時間がたっていました(^ ^;)
合評終了後にお茶しました。カフェのソファが、なんとも座りごこちが良く、話はつきず。
まだ創作を始めて間もないメンバーから、「書くのがおもしろくてたまらない」との言葉。そのキラキラした瞳に、自分が書き始めたころの、3枚の童話を書き上げたときの喜び、ポストに投函するときのドキドキを思い出しました。そうですよね、創作は楽しいんです。
中山聖子さんも何度も何度も、「楽しかった〜!」と言って、帰っていかれました。

基本、季節ごとの合評会なので、次回開催予定は1月23日(土)ですが、その前に忘年会! どうせ集まるなら合評会もしたいと、またまた誰からともなく声があがったのでした。というわけで、12月5日は忘年会兼合評会ということになりそうです。
                                                                                                         (巣山ひろみ)

2015年10月23日金曜日

わらしべ



【わらしべ通信No.33

10月17日(日)
 ハナミズキが色づき、キンモクセイの香りがただよう秋になりました。
 寒さにふるえる日もありましたが、今日は晴天で暑いぐらいです。わらしべの熱気が伝わったのかもしれませんね。
 開始からハプニングがあり、会場の外で合評をすることになりました。それも楽しと沢田先生の提案にみな賛成です。
 諸連絡をしているうちにすぐに会場が開いたので、本来の場所にもどり、合評が始まりました。今回は、見学者も一人いました。
 合評作品は、創作が3つ(短編1編、長編1編、一枚童話)、エッセイ2つの5作品でした。今回も沢田先生のアドバイスも含め、様々な意見がとびかいました。
・思いついた言葉にこだわらない。出だしはこの場面にして構成をやり直したほうがよいのでは。エッセイのほうがいいのか、創作のほうがいいのか。題名の工夫は。未来の話はもう少し、想像できるような設定を。等々
・一枚童話は沢田先生から提案された400字で書く童話です。たった400字で書くお話は難しいけれど、楽しいです。今回はウインナーが出てくるかわいいお話でした。みなさんも一度書いてみてはいかがでしょう。
 厳しくもあたたかいわらしべに出席すると、やる気が出ます。
 見学者も入会をしてくれることになりました。新しいメンバーをむかえて、またお互いがんばりましょう!

*わらしべメンバーのお知らせです。
 ・井上林子さん作「2分の1成人式」 講談社
 ・うたかさん、石神さん「おはなしの森3」 神戸新聞総合出版センター

メンバーの活躍がうれしいです。ご出版、ご掲載おめでとうございます。
                    (担当:はやしまき)


【聴講生募集のご案内】
童話サークルわらしべでは、毎年プロの作家の方をお招きして勉強会を企画しています。今年度は下記のとおりの日程にて行います。作品合評形式の勉強会です。

★日時 1220日(日)13時~16
★場所 朝日新聞阪神支局3階会議室(阪神電車西宮駅下車)
★内容 児童文学作家 香坂直さんを講師にお招きして作品合評など

つきましては、若干名の外部聴講生の受け入れをいたします。(要参加費)
ご希望の方は下記わらしべあてにメールで連絡をしてください。
(申し込み・問い合わせ先 藤谷クミコ)
warashibe_gogo2012@yahoo.co.jp


2015年10月19日月曜日

ももっこの会


2015.10.8 
岡山サークル「ももっこの会」、10月例会でした。

この日の参加者一同のお目当ては…永井会員による“発音体感”のミニ講座!
前回の例会で心ひかれた話題とあって、みなさん興味津々で集まりました。

6名の参加で、4作の作品批評と、「へー!」「ほー」「わあ!」と感嘆詞の
飛び交うミニ講座という、楽しい例会となりました。

文字の音の響きが、その意味以前に、言葉にさまざまな印象を与えること、
そして発音体感が、いかに意識下で私たちのイメージを左右しているかを、
楽しく学ぶことができました。

五感の妙に、あらためて驚きと感動を覚えつつ、創作にうまく活かしていきたい
と、思った次第です。とても充実した時間でした!       (堀江潤子)

2015年10月9日金曜日

 だんでらいおん(東京)


  皆様こんにちは。 お元気でいらっしゃいますか?
  だんでらいおん所属の、わたなべちとせです。
 この度、メンバー持ち回りでサークルブログ原稿を準備する運びとなりました。
 どうぞ宜しくお願い致します。

***

 先ずは、合評会の話題から。
 9月26日(土)、日本児童文芸家協会事務局をお借りして、6名出席の合
評会を行ないました(現在8名所属)。
 当日、時間内で読み上げられる程度の短い作品以外は、合評会の2週間程前
までに各メンバーに原稿をメール送付し、読み込んで、当日に臨みます。
 原稿用紙5枚前後から50枚程度。6名6様の個性溢れる作品が次々に繰り
出されます。
 濃い時間というのは、本当にあっという間に過ぎてしまうものですね。順番
に感想や意見を述べていた筈が、いつの間にやらフリートーク宜しく、テーブ
ルを挟んで<ぽんぽんぽんぽん>アイデアが飛び交います。
 この日、昼12時半から始められた会も、ささやかな休憩を挟んで続き、気
付けば夕方17時。
 得てして、創作は孤独な作業になりがちですが、合評会は作品に新鮮な空気
を送り込む作業の如し。
 本当にありがたい事です。

***

 さて、お次はサークルメンバー原山ゆうこさんご参加の『こころを育てるお
はなし101』(高橋書店/2015年6月30日発行/定価1700円<税
別>)のご紹介です。
 国内外の昔話や昔からなじみの深い名作等101話それぞれを、2ページか
ら4ページにコンパクトにまとめ、全見開きにオールカラーの挿絵が付けられ
た、ハードカバーです。
 これからの季節、ぽかぽかと暖かな布団の中で、寝る前のひと時を親子で過
ごすのに丁度お誂え向きの1冊。
 そうそう! クリスマスプレゼントにも良さそうです♪















 おしまいに私、わたなべちとせの自己紹介を……。
 手作り絵本(テキスト、原画、製本)創作から始まって、児童文学の世界に
お仲間入りさせて頂いてから、かれこれ約17年。
 児童文芸家協会様にお世話になるようになって、約3年半になります。
 この『だんでらいおん』の他に、絵本テキストの合評を行なう『たまご作家
研究会/絵本テキスト部』にも所属しています。
 児文芸主催の書きおろし童話展には、3年前から参加。
 神宮前のギャラリーTOKI ART SPACE にて、毎年8月に開催される『本』
をテーマにした作品展『THE LIBRARY ~(西暦)~』に、去年から手作り絵本で
参加。
 また、上野の東京都美術館を会場に、毎年9月に開催される『美術の祭典/
東京展』の<絵本の部屋>にも、今年から手作り絵本で参加させて頂いていま
す。








***

 まだまだ勉強する事がたくさん!
 これからも、<あぁ、楽しかった!>と思ってもらえるような作品作りに、
日々励みたいと思います。
 尚、次回合評会は12月5日(土)(忘年会込み♪)です。
 拙い文章に、お付き合いありがとうございました。
 これからも、だんでらいおんを、どうぞ宜しくお願い致します。
 季節の変わり目です。皆様、くれぐれもご自愛下さいませ。

                      (だんでらいおん・わたなべちとせ)