2021年3月28日日曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信 NO.94

 

321日、今年度最後のわらしべ定例会が開催されました。

参加者は12名。zoomでの参加はなく、会場で顔を合わせながら、4つの作品の合評を行いました。

 

さて、今回の合評で特に心に残ったのは、作中に出てくる表現の是非を問ういくつかの意見でした。

 

例えば、ある作品の合評では「お友達の背中を叩く」あるいは「バーカ」という表現は適切なのか、という話が出ました。

 

また、私自身が提出した作品では、作中に登場する「美しい女の人」について、「この女の人は、美しい必要があるのか」という指摘がありました。

(文脈上、この「美しさ」が無ければいけないようにもとれる表現だったのです)

 

これらの講評を聞いた時、私の脳裏にはふと、渡辺直美さんが自身の容姿をいじるオリンピックの演出案について「もう2020年代なのだから…」と苦言を呈しておられた様子が浮かびました。

 

時代の先駆者である子どもたちに向けた物語を書く以上、こうした新しい時代の感性に常にアンテナをはりつづけなければならないことを、改めて感じた定例会でした。 (安藤 明子)

 

【会員ニュース】

●萩原弓佳さん シリーズ第4弾 発行 

『読解力と語彙力を鍛えるなぞ解きストーリードリル 都道府県』ナツメ社 








2021年3月22日月曜日

だんでらいおん

 


だんでらいおん

皆さま、ご無沙汰しています。 お元気でお過ごしでしょうか。
だんでらいおん所属、わたなべちとせです。

2021年の春を迎えました。
ここ名古屋でも市内名古屋城周辺で、ソメイヨシノが開花し始めました。
青空の下、木蓮や雪柳の白も冴えています。

さて、今回のブログを担当させていただくにあたり、サークルブログを読み
返しました。
2019年11月30日。
この日以降、コロナウイルス感染状況下、既に1年以上合評会未開催のまま
今日に至ります。
しかし、だんでらいおんメンバーは、歩みを止めません。

◎さいとうくみこさん:童話『クリスマス・プレゼント』
     (自費出版/2016年/1100円(税込))の3刷目を出版

◎よねむらけいこさん:東京新聞/2020年11月15日(日)付/
     300文字小説(川又千秋/監修)に「空は高い方がいい」掲載

◎金井真紀さん:児童文芸/2020年12月・2021年1月号/
      童話の小箱「春の靴ひも」(作:小野みふさん)イラスト掲載

◎嘉瀬陽介さん:児童文芸/2021年2月・3月号/
       特集創作競作AI時代の物語に、「突然の雨にご用心」掲載

◎わたなべちとせ:児童文芸/2020年12月・2021年1月号/
                   創作童話に、短編「本の虫」掲載
         児童文芸/2021年2月・3月号/
   童話の小箱「お父さんに会いに」(作:小野みふさん)イラスト掲載

尚、私事で恐縮ですが、昨年5月出版の絵本『ぼくら、うりうりブラザーズ』
(人間社)の朗読動画配信を、3月末に予定しています。 絵本の中のテキ
ストを詞に使った、可愛らしい主題歌も作って頂きました。 動画の仕上が
りが、今からとても楽しみです。

今後の合評会開催はまだ未定ですが、サークルメンバーの活躍に刺激をもら
いつつ、会開催が決定した暁にはいつでも作品を持参できるよう、推敲を重
ねながら一作一作完成を目指していきたいと思います。

精進あるのみ。

(わたなべちとせ)




2021年3月16日火曜日

みらくるぺん

 みらくるぺん

38()  1300~1600

ウィングス京都  

講師2名 参加5名 欠席者3

 

 当初コロナの状況がつかめなかったので、対面とリモート両用の予定でした。が、提出された3作品が「謎解きホームルーム」第2弾への応募原稿だったため、講師の沢田先生が「謎解きホームルーム」既刊本の執筆者である萩原弓佳さんを特別講師としてお願いしてくださり、対面合評することになりました。

 

 初めに、萩原さんの紹介がありました。

萩原さんは、つばさ賞でデビューされています。その後、たくさんの本を出版されており、その体験のお話を聞くことができました。そして、いよいよ合評です。

 萩原さんは、原稿の書き方のヒントとして

*推理編で全てのヒントを出し、本をぱたんと閉じてちょっと考えてわかるくらいのミステリーに

*解決編は答え合わせなので、新しいヒントを出したりしない

*ミスリードしてしまうような展開が面白く読める

など、教えてくださいました。

そのあと短編1篇、書き直しの長編1篇を合評しました。

欠席者からは、それぞれの作品について、メールで感想が届きました。

自分の作品は思いこんで書いてしまいがちですが、合評を受け、他の方たちの意見を聞くことで、自分では気がつけなかったことに気づけます。

合評のありがたさを、集まるたびに感じます。

 

 三密を避けるため、いつもの倍のスペースの会議室で、短い時間ながら内容の濃い勉強会になりました。

 次回は6月。また、頑張って書いていこうと思います。

 

児童文芸2.3月号に私(こうまるみづほ)の投稿作品「おじいちゃんのざぶとん」が掲載されています。

 

                    文責  こうまるみづほ




 

2021年3月2日火曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信NO.93

 

221日(日) 西宮にてわらしべ定例会が行われました。

今回はZoom参加者はなく、11名のリアル参加となりました。

 

安村弘さんが「カムバック、ノッコンザウルス」で第十一回そよ風コンクール佳作受賞、また、わらしべの会員から「飛ぶ教室」(第64号 2021年冬) 第53回作品募集/一次選考通過という報告がありました。おめでとうございます。

藤谷クミコさんの「トントン、カンカン、ガガガー、グオーン」のエッセイが児童文芸2.3月号に掲載中となっています。

仲間の報告後、次年度の運営についても触れながら、Zoomなどの動画、音声でのインターネットを使っての開催方法も次月以降改めて検討することになりました。

 

合評作品は4作品。エッセイ、中学年向け作品、児童向けミステリー、高学年向け作品と多様なジャンルの合評となりました。

エッセイでは、主人公の動作(セリフ)、導入の仕方について皆で考えたり、確認をしました。中学年向けのファンタジーについては合評していく中で、作者の作品の世界観が深まったようです。ミステリーについては、書くことがないジャンルである人が多いので、皆にとって勉強になったように思います。高学年向けの作品は、3回目の提出のものでした。書き直すごとに読みやすく、より子どもの目線となっていくことが伝わり、とても勉強になり、推敲、描き直しの大切さを改めて感じました。

 

次回は321日(日)に開催予定。関西では緊急事態宣言も解除されて、県をまたぐ移動もしやすくなっていることと思います。  (うすだきょうこ)