2021年12月25日土曜日

みらくるぺん

 みらくるぺん

 

12月21日(火)14:00~17:00

オンライン

参加者7名 欠席者なし

 

ズームを数回繋ぎ変えながら、たっぷり3時間の合評を行いました。

今回も作者が司会をするスタイルで進めました。事前の感想を読んで、作者が特に気になった点について詳しく聞くことができ、限られた時間を有効に使うことができました。

 

提出6作品はすべて幼年。

・場面設定や人物設定は無理のないように。設定がすんなり入ってこないと、最後までモヤモヤが残る。

・あいまいな表現や言葉の重複を無くし、語順などにも気を配る必要がある。

・幼年原稿を三人称で書く場合、完全なる三人称ではなく、主人公目線での三人称にしたほうがわかりやすい。

・盛り込み過ぎるとテーマがぼやける。書きたいことをしぼって、コンパクトな作品に。

・書き出しは説明でなく行動で。

・対象年齢にあった内容と表現で。

 

わかっているはずなのに、何度も見直しをしているのに、指摘してもらうまで気づかないことがよくあります。第三者の目で見ていただけることは、とても有難いことです。

合評中に書き直しの糸口を見つけた方から「それ、いい!」「わかった!」などの声があがると、みんながパッと笑顔になります。ひとりひとりはもちろんですが、サークル全体で前向きに進んでいく力も大切だと思いました。

 

「児童文芸」(121)の絵本テキストについての特集が話題に上りました。絵本テキストに挑戦したいというメンバーも多く、「マーカーを引きながら読んだ」「とても勉強になった」という感想が聞かれました。

合評とは別に、メンバーが執筆中のノンフィクション原稿についても感想を述べ合いました。「タイムリーな内容」「知らないことが多く、勉強になった」「調べたことをもっと盛り込むとよい」「具体的な数字を出すと、さらにわかりやすくなる」などの意見が出ました。

 作品提出がなかった方からは、本の紹介がありました。

朝井リョウ『世界地図の下書き』(集英社文庫)/ 椰月美智子『しずかな日々』(講談社文庫)

いずれも今の子どもたちを取り巻く問題をテーマにした作品。ぜひ読んで、勉強させていただきたいと思います。

 

 

 次回(2022222日)は、講師の先生をお招きします。久しぶりにウイングス京都で開催できるか、オンラインになるか、微妙なところです。どうか対面での合評ができますように。

 

文責  すず きみえ 




2021年12月22日水曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信 No.103

 

1219日、今年最後の定例会は、わらしべ4号の進行状況の確認からスタートです。来年3月の発行に向けて順調に進んでおり、完成が楽しみです。

 

合評は4作。

いつも怖いお話を書いている人のお話は「怖いに違いない」と思って読んでしまうんですよね。作者が「物語を初見でどう捉えたか知りたい」と思っても、全くの先入観なしに読むのはむずかしい。

気心のしれた仲間内で客観的な意見が欲しいときは、名前を伏せて出すという方法もアリかなあ、と思いました。覆面合評会もいいかもしれません。

あえて普段の自分とは違う作風を目指して書き、作者当てクイズにして言い当てられなかったら勝ち!とか?

来年はそういう(?)新しい試みにも挑戦したいです。

 

12月ですが、毎年恒例の忘年会はありません。

宴会担当だった私としてはさみしいかぎりですが、その分、堂々と大人数で会食のできる世の中になった時には、盛大な飲み会を開催したいです。

 

一年間、わらしべ通信を読んでくださったみなさま、ありがとうございました。

来年もよろしくお願い申し上げます。

(萩原弓佳)

 

【会員のニュース】

入賞

つじまり 第48回明石市文芸祭 一般の部児童文学 教育長賞「あまやどり」

新聞掲載

井上林子 神戸新聞「おはなしの森」コーナーに、「オバケのおゆけちゃん」3回連載

 

★新刊情報

萩原弓佳

読解力と語彙力を鍛える!『 なぞ解きストーリードリル 百人一首』(ナツメ社)

 

山下みゆき

『謎解きホームルーム3』(新星出版社)に「睡蓮の池のほとりから」収録


  










2021年12月20日月曜日

近江ペンの会

 近江ペンの会 例会

2021年12月18日(土)  13時30分~15時30

参加者 大塚先生他8名

 

初雪のため、東京と京都在住のメンバーが欠席の例会になりました。前夜から雪が降り始めたので、私も構えましたが、翌朝は15センチほどの積雪でほっとしました。それでも屋根や盆栽が薄化粧をしているし、ちらちら降るので、車を断念して、夫に大塚邸まで送ってもらいました。

 

第4号を発行するために、全員で校正をしました。

創作      9作品

300字作品  9作品

エッセイ   11作品

前回は創作とエッセイの校正を済ませたので、今回は300字作品を校正しました。

各自がしっかり目を通したはずの作品ですが、入力ミスや句読点や段落の箇所など、さまざまな修正がありました。私も何度も推敲した作品なのに、入力ミスを指摘されてびっくり。思わず「見つけてくれてありがとう」と言えてしまいました。

欠席者の作品も皆で校正し、作者の意図することが読み取れない場合は、本人に一任することになっています。校正は勉強になりました。通常の例会でも、原稿用紙の使い方についてもっと勉強したほうが良いのではないかと思いました。

先生の指導の下、コロナ禍を乗り越え、第4号を発行できるのは幸せなことです。ほねおってくださっている二人のMさんに感謝しています。

発行まで後一歩です。皆さん、12月28日は訂正した300字作品の締め切り日です。締め切り日を守りましよう!

最後に、私の例会用の作品を合評してもらいました。先生の計らいで、東京と京都のメンバーからラインが届きました。有り難いことです。皆さんのアドバイスに応え、知恵を絞り、おもしろい物語を書いてみたいものだと思いました。

              

沢野 みき    





2021年12月16日木曜日

だんでらいおん

 非日常の生活も、2年目の年末を迎えます。

サークルブログを拝見すると、対面の合評会を再開なさっているグループも多いようですね。
だんでらいおんは、まだまだその目処がついていません。
ここしばらくは感染者数が激減しているとはいえ、ずっと新型コロナ感染流行の中心だった東京であること、
他県から長距離を移動して参加するメンバーもいることなどから、合評会の再開には慎重になっています。
メール合評会も試みましたが、基本的には「自主練」の日々です。

そんな中、うれしいニュースがありました。
先日発売された、日本児童文芸家協会編/新星出版社刊『謎解きホームルーム3』に、嘉瀬陽介さんとよねむらけいこさんの作品が掲載されたのです。
「兄貴の行方」(嘉瀬さん)
「初恋は三次元」(よねむらさん)
狭き公募枠への採用、そして、何巻もある(これからも続く)シリーズの同じ巻に、仲間2名の作品が一緒に載るなんて!
なんともうれしく、誇らしい気持ちです。
嘉瀬さんは、『謎解きホームルーム2』に続く2度目の採用、
そして、文溪堂より来年から随時刊行される「5分毎にひらく恐怖のとびら百物語」(第2期)にも、2作品の採用が決まっています。
本当におめでとうございます。

また、『児童文芸』2021年12月-2022年1月号「if…?」のコーナーに、わたなべちとせさんのエッセイ「もしも、あの空地を再訪出来たら」も掲載されました。

集まることはできませんが、
仲間たちの活躍に刺激を受けて、ほかのメンバーも、それぞれ充実した創作活動ができますように。
来年は、明るい年になることを祈っています。

(真山みな子)




2021年12月5日日曜日

とんとんぼっこ

 12月のとんとんぼっこは、遠足&合評会でした。

午前中は広島市安佐動物公園を散策。

ここには、足が曲がって生まれたきりんのはぐみちゃんがいます。装具をつけ、飼育員さんたちに見守られながら成長しました。生後1年8か月がたった現在、装具も取れ、ほかのきりんたちと見分けがつかないくらいに回復していました。

動物園を出て、遅い紅葉を見ながらおよそ40分のドライブで、本日の合評会場「土の子窯山田屋」さんに到着。山のさわやかな空気、小川のせせらぎにマイナスイオンたっぷりの場所です。

古民家を陶芸のアトリエに改装されていて、食事もできます。

食事前に絵本テキストを1作、合評しました。

楽しみにしていた食事は歴史を感じる漆器に盛られ、目にも楽しく、心のこもったものでした。

野菜中心の献立に、「身体がきれいになりそうだねー」と言いながらいただきました。

食後に3作を合評しました。

中編が1編。作者の体験をもとに書かれています。体験がもとになると事実をたくさん書き込みたくなります。しかし、文学作品になるには、主人公の心の変化に沿ったエピソードであることを意識する必要がありそうです。

長編が2編。2編ともに繊細な心理描写がなされていて、物語に引き込まれます。

合評も自然と熱くなります。途中に出していただいたコーヒーとぜんざいで脳を休ませ、充実したひとときでした。

会って合評できる日がとても貴重であることを実感しつつ、今年最後の合評会を終えました。


次回は2022年2月26日(土)を予定しています。 巣山