みらくるぺん
12月21日(火)14:00~17:00
オンライン
参加者7名 欠席者なし
ズームを数回繋ぎ変えながら、たっぷり3時間の合評を行いました。
今回も作者が司会をするスタイルで進めました。事前の感想を読んで、作者が特に気になった点について詳しく聞くことができ、限られた時間を有効に使うことができました。
提出6作品はすべて幼年。
・場面設定や人物設定は無理のないように。設定がすんなり入ってこないと、最後までモヤモヤが残る。
・あいまいな表現や言葉の重複を無くし、語順などにも気を配る必要がある。
・幼年原稿を三人称で書く場合、完全なる三人称ではなく、主人公目線での三人称にしたほうがわかりやすい。
・盛り込み過ぎるとテーマがぼやける。書きたいことをしぼって、コンパクトな作品に。
・書き出しは説明でなく行動で。
・対象年齢にあった内容と表現で。
わかっているはずなのに、何度も見直しをしているのに、指摘してもらうまで気づかないことがよくあります。第三者の目で見ていただけることは、とても有難いことです。
合評中に書き直しの糸口を見つけた方から「それ、いい!」「わかった!」などの声があがると、みんながパッと笑顔になります。ひとりひとりはもちろんですが、サークル全体で前向きに進んでいく力も大切だと思いました。
「児童文芸」(12・1)の絵本テキストについての特集が話題に上りました。絵本テキストに挑戦したいというメンバーも多く、「マーカーを引きながら読んだ」「とても勉強になった」という感想が聞かれました。
合評とは別に、メンバーが執筆中のノンフィクション原稿についても感想を述べ合いました。「タイムリーな内容」「知らないことが多く、勉強になった」「調べたことをもっと盛り込むとよい」「具体的な数字を出すと、さらにわかりやすくなる」などの意見が出ました。
作品提出がなかった方からは、本の紹介がありました。
朝井リョウ『世界地図の下書き』(集英社文庫)/ 椰月美智子『しずかな日々』(講談社文庫)
いずれも今の子どもたちを取り巻く問題をテーマにした作品。ぜひ読んで、勉強させていただきたいと思います。
次回(2022年2月22日)は、講師の先生をお招きします。久しぶりにウイングス京都で開催できるか、オンラインになるか、微妙なところです。どうか対面での合評ができますように。
文責 すず きみえ