2022年3月28日月曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信NO.106

 

こんにちは。令和4年3月20日、『わらしべ定例会』の実況中継の時間です。

 

さあ、本日も……おや、いつもと違って椅子を並べています。何をするつもりなのでしょう。ああ、なるほど。児童文芸の『はい、こちらサークルです!』用の写真を撮るようです。みなさんが手に持っているのが、先ごろ完成した『わらしべ4号』ですね。これは200ページ近くもあり、読み応えがあるものに仕上がっているそうです。ぜひ読んでみてください。と言っている間に、撮影も無事終了。

 

いつものようにテーブルをセッティングして、ん? 何か甘い香りがしてきました。これは……おおっ、はちみつ紅茶です! 元会員から頂いたものらしいのですが、辞めた後もこうして繋がっているなんていいですね。おっと、合評の前に、創設11年目を迎えるにあたって、はちみつ紅茶を味わいながらメンバー一人ひとりが創作に関して発言するようです。うむうむ、なるほど。これからも趣味として書いていきたいという人、とにかく書くのが好きだから続けていくという人、テーマパークのアトラクションになるようなヒット作を生み出すぞという人、生きてきた証しを物語として残したいという人……。一人ひとり、子どもを幸せにしたいという思いを根底に据え、さまざまな希望や夢を持って童話を書いているんですね。その多様さが『わらしべ』らしさなのでしょう。

 

そして、さあ、いよいよ合評です。作品を前に、いろんな角度から意見が飛び交い、会場は徐々にヒートアップしていきます。子どものころの体験談を童話に仕上げた作品では、そのユニークな内容に賛否両論。しかし、誰もがその感性には敬服しています。幼年もの作品では、幼年ものは行動で示すべき、という意見に一部の人が改めて「そうそう!」と頷いています。童話は行動の文学と言われているのを、ついつい忘れてしまうのですね。そうしたことに気づかせてくれるというのがまた、合評のいいところなのでしょう。ややや、なんということか。紙幅が尽きてしまいそうです。残念です。非常に残念ですが、このへんで実況を終わりたいと思います。ありがとうございました。

      ( by なかい )

 

『わらしべ4号』について

早々にお読みいただき、ご感想、貴重なお言葉等、お寄せ下さいましたみなさま、会員一同大変うれしく拝受しました。この場を借りて御礼申し上げます。

まだ、送付可能ですので読んでみたい方は、warashibe_gogo2012@yahoo.co.jp

までメール連絡ください。

 

《会員のニュース》

井上林子

『おはなしSGDs 質の高い教育をみんなに 未来のハッピースクール計画!』

(講談社)3/7発刊


萩原弓佳

『脱出クラブ』(PHP研究所) 4作品収録 3/15発刊









2022年3月27日日曜日

近江ペンの会

 近江ペンの会


2022年3月26日(土)出席者12名


コロナ禍において、状況を見ての対面開催を織り交ぜながら、リモートでズーム開催も多かった一年でしたが、私としては久しぶりに対面で参加いたしました。久しぶりにみなさんのお顔を見ることができうれしく、楽しくわいわいお話しし、対面で行うペンの会の良さを改めて感じました。

長文のお話2点の中に、作者の思いがたくさん詰まっていて、またここまで仕上げてこられた道のりもたくさんの試行錯誤があったことなどが良く伝わってきました。

題材を決めたら、それについての背景や周辺の知識など驚くほどしっかり調べて作品に取り組んでおられる姿に感動しました。そしてそのような作品は読んでいても、新しい発見で楽しい。知る喜びも教えてくれる作品でした。

また、情景や感情、美しい感性をうまく表現されておられる作品でも、さらにもっと良い作品になるような皆さんからのアドバイスや考察、意見交換などはとてもよい学びになりました。どこまでも、良い作品への飽くなき向上心を持って作品に取り組むことの大切さを感じました。

みなさんのキャラクターの作り方、お話の発想のきっかけは日々の実体験から、それをどのようにイメージを広げて魅力的にアレンジしていっておられるのか、知ることができてとても良かったです。

お話のタネは日常のどこにでも落ちているということを心にとめ、アンテナを張っていつでもピンときたらメモを取る気持ちで日々を過ごしていこうと思います。今日もとても楽しい時間でした。

またみなさんとお会いする日を楽しみにしています。

小雨 由佳




2022年3月23日水曜日

だんでらいおん

 みなさまへ

 

 桜の花が咲く季節となりました。

 長引く新型コロナウィルスの影響で、これまでとは勝手の違う日常に、多くの方々が戸惑いを感じていることと思います。

そのような中、昨年末、だんでらいおんは今後のサークル活動について、

メールでのやり取りではありますが、話し合いの場を持ちました。

 そして、話し合いの結果、全員一致で『だんでらおんは今年度をもって解散をする』ということで意見がまとまりました。

 今後は、ひとりひとり自分と向き合いながら、創作に打ち込んでいくこととなります。個性豊かなメンバーと切磋琢磨しあえた合評会は、大変実りの多いものでした。このメンバーでもっと創作活動を続けていきたい、と後ろ髪を引かれる気持ちもあります。けれど、ここで一区切りをつけることが、それぞれが次のステージへステップアップする、成長することなのではないかとも思うのです。

 サークルは解散しますが、だんでらいおんのメンバーは、これからも書き続けていきます。

 長い間、だんでらいおんのブログをお読み頂き、ありがとうございました。

 みなさまの益々のご発展をお祈り申し上げます。

 

 だんでらいおん最後の、うれしいお知らせをご報告いたします。

 

☆真山みな子さん☆

19回創作コンクールつばさ賞で童話部門優秀賞、文部科学大臣賞を受賞した「しおりこぶたのぷーもん」が、単行本になります。

タイトルは『ともだちはしおりのこぶた』絵/山西ゲンイチ

金の星社から、427日頃発売の予定です。

つばさ賞受賞作として『児童文芸』に掲載された原稿に、かなり加筆し、新しいエピソードも加わっているそうです。







 

☆わたなべちとせさん☆

『おとなりさん』『ふくろうのポウ〜まほうのそうじきでおおさわぎ〜』を出版。
(共にニコモ)

 

☆よねむらけいこ☆

21回「グリム童話賞」一般の部で『カギしっぽ猫のキイ』が優秀賞を受賞。

 

(だんでらいおん よねむらけいこ)





2022年3月5日土曜日

近江ペンの会

 近江ペンの会例会(滋賀県長浜より報告)

2022年2月26日(土)13時30分から15時20分 参加者10名
全国的にコロナ感染者が多いため1月の例会に続き今回もZOOMによるリモート開催

前回1月29日の例会の報告では、「年末年始の大雪もやっと消えた」とありましたが、その1週間後にも2日間雪が降りしきり、除雪に明け暮れました。ご近所のお宅では雪の重さで庇が折れたり、近江ペンの会の会員さんのお宅でも樋が折れてしまったそうです。
例会の日は暖かい良い日でしたので、もう除雪用の手袋は片づけても良いかなと思ったのですが、「今年は3月も降るかもよ。」との夫から助言があり、もうしばらく手袋は置いておくことに。でも、もう雪にはご遠慮願いたいです。

今だコロナ感染者が多いため、今回の例会もZOOMによるリモート開催となりました。リモート開催は、東京や京都の会員も、家から出にくい会員も参加できるところが良いところですが、発言し難かったり、皆さんの気持ちが伝わり難かったりするので、やはりお会いしての例会がいいなあと思います。
合評作品は3作。まずは、SYさんが2014年に書かれた原稿用紙50枚を超える作品の2回目の書き直し。私は、この長さの作品を書き上げられたことに感服しましたが、先生などから矛盾を感じる点のなどの確認がありました。子どもが読むお話はなおさら矛盾や疑問を感じないよう筋立てて書くことが大切とのことです。
2作目は、SKさんのノンフィクション作品。以前から身近にあるノンフィクションの作品を書かれていますが、とてもまとまりのある作品に仕上がっていました。先生からは以前からの作品と合わせて、1年を通した物語集としてまとめてはどうでしょうかと提案がありました。
3作目はKMさんの作品。ひ孫ちゃんとおおじいじの心温まる関係を詩的なお話に仕上げられました。今、感じていることを文字で残しておきたいと思われたそう。ひ孫ちゃんの思い出を文字で残すおおばあばの優しさを感じることができました。
それから、「四角いたまご」第4号のための最終校正作業についての確認がありました。 



次回の例会は3月26日(土)の予定です。リアルに集つまることができるか、リモート例会になるかはコロナさん次第。春一番の温かい風に吹かれてコロナさんは飛んでっいって~~ください。

2022.3.3 そめいよしの




2022年3月3日木曜日

とんとんぼっこ

 2月26日(土)13:00-14:15

参加者:4名

形 式:リモート合評


 遅れていた梅が咲きはじめ、ようやく暖かさを感じられる昨日今日です。リモート合評であっても、画面越しに顔が映ると手を振ってしまいました。

今回は短編と長編の2作品です。

[短編」

・時系列を整理して不要な情報を入れない。

・対象年齢に応じた反応や気持ちを丁寧に書き、大人目線にしない。

・山場やポイントを意識して共感を引き出す。

[長編]

・まだ途中の作品です。完結していないので合評は難しいながらも、具体的なエピソードは納得で、先が読みたいと思わせます。

・魅力的な登場者たちは複雑にからみ、拡がった物語がどうなっていくのか… 難しい課題がいくつもあり、作品は大きく変わる可能性を秘めています。

 2作品ではありますが、熱く深く物語に浸かったせいか時はいつの間にか過ぎていました。今回、リモート合評に参加できなかったメンバーから「完結作品の提出を」とのご意見をいただいております。

(とんとんぼっこ 岡本浩子)