【わらしべ通信NO.106】
こんにちは。令和4年3月20日、『わらしべ定例会』の実況中継の時間です。
さあ、本日も……おや、いつもと違って椅子を並べています。何をするつもりなのでしょう。ああ、なるほど。児童文芸の『はい、こちらサークルです!』用の写真を撮るようです。みなさんが手に持っているのが、先ごろ完成した『わらしべ4号』ですね。これは200ページ近くもあり、読み応えがあるものに仕上がっているそうです。ぜひ読んでみてください。と言っている間に、撮影も無事終了。
いつものようにテーブルをセッティングして、ん? 何か甘い香りがしてきました。これは……おおっ、はちみつ紅茶です! 元会員から頂いたものらしいのですが、辞めた後もこうして繋がっているなんていいですね。おっと、合評の前に、創設11年目を迎えるにあたって、はちみつ紅茶を味わいながらメンバー一人ひとりが創作に関して発言するようです。うむうむ、なるほど。これからも趣味として書いていきたいという人、とにかく書くのが好きだから続けていくという人、テーマパークのアトラクションになるようなヒット作を生み出すぞという人、生きてきた証しを物語として残したいという人……。一人ひとり、子どもを幸せにしたいという思いを根底に据え、さまざまな希望や夢を持って童話を書いているんですね。その多様さが『わらしべ』らしさなのでしょう。
そして、さあ、いよいよ合評です。作品を前に、いろんな角度から意見が飛び交い、会場は徐々にヒートアップしていきます。子どものころの体験談を童話に仕上げた作品では、そのユニークな内容に賛否両論。しかし、誰もがその感性には敬服しています。幼年もの作品では、幼年ものは行動で示すべき、という意見に一部の人が改めて「そうそう!」と頷いています。童話は行動の文学と言われているのを、ついつい忘れてしまうのですね。そうしたことに気づかせてくれるというのがまた、合評のいいところなのでしょう。ややや、なんということか。紙幅が尽きてしまいそうです。残念です。非常に残念ですが、このへんで実況を終わりたいと思います。ありがとうございました。
( by なかい )
※『わらしべ4号』について
早々にお読みいただき、ご感想、貴重なお言葉等、お寄せ下さいましたみなさま、会員一同大変うれしく拝受しました。この場を借りて御礼申し上げます。
まだ、送付可能ですので読んでみたい方は、warashibe_gogo2012@yahoo.co.jp
までメール連絡ください。
《会員のニュース》
★井上林子
『おはなしSGDs 質の高い教育をみんなに 未来のハッピースクール計画!』
(講談社)3/7発刊
★萩原弓佳
『脱出クラブ』(PHP研究所) 4作品収録 3/15発刊