2021年11月26日金曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信 NO.102

 

 1121日、会場の周辺でも街路樹が色づき始めていました。この季節にしては暖かい日曜日の午後、わらしべ定例会に10名が集いました。1名は急な事情でオンライン参加となりました。会場の公共施設は、半年前に市のフリーWi-Fiの利用が可能となり、大いに助かっています。コロナの感染者数は激減し、ここ西宮市でも「0」の日が連続していますが、会場内消毒や名簿の管理、マスク、換気その他の対策は、継続中です。皆でカンパイして、わいわいできる日を待ち焦がれる声も聞こえていました。

 

 まず、冊子『わらしべ4号』編集作業の進捗状況について話しました。編集中の原稿を確認すると、個人個人の入力した数字などが、意外とバラバラで??となる箇所があったり、「私のパソコンのせい?」と頭を抱える人がいたり、オンラインでの編集作業はそれなりの時間がかかるなと思いました。

 

 合評作品は3つ。高学年、低学年、幼年対象がひとつずつです。

・核になるエピソードと、主人公の葛藤との関連付けにもう一工夫が欲しい

・乗り越えるべき葛藤の大きさが、物語のグレードに合っていない

・なぞ解き作品かと思ったら、最後が物足りないエッセイ調で終わっている

・七五調で書いた「詩」ともとれる物語は作者の心意気が伝わる、目線ごとに連を整えると良いのではないか

 皆から出る意見や感想、疑問、指摘などは、すべて有難く、書き直しの方向や糸口を見つける時間になればと思います。ですが、合評の司会をしていると、あの進行でよかったのかな、と思うこともしばしばです。

 少し違ったやり方も試してみたいなと思っているところです。

 

冊子掲載用作品の合評のあと、気が抜けたという人もいるわらしべですが、この日の作品提出者が語った言葉「とにかく書くと手を挙げたら書けた」「思いつくままに書いた」のように新作をどんどん書いていきましょう!    (藤谷クミコ)





 

2021年11月15日月曜日

近江ペンの会

 近江ペンの会

 10月30日(土)
               出席者8名


 秋晴れの気持ちいいお天気。

テンションが上がっているのは、お天気のせいばかりではなく、

久しぶりの対面での定例会だからかもしれない。

 東京在住のSさんは、一年以上ぶりの出席。リモートで

お顔をあわせているとはいえ、やはり実際に会うのとは全然違う。



合評は、書き直しが二作品、300字作品が二作品、新作の創作・エッセイが

一作品ずつ。

書き直しの作品は、両方とも何度も書き直され、その度に読みやすくなっているよう
に思う。

今回は、両方とも主人公の強い思いをどう書き込むかが課題に。

この書き直し作品だけではなく、どの作品にでもいえることとして、

様々な表現、言葉、感覚は、育ってきた環境でも変わるので、

自分だけの表現、言葉、感覚を磨き、大切にすることが重要。



と、書くと、とても硬い雰囲気の会だったように思えるが、

本当は、あちこちに話題が脱線し、笑い声があふれる合評会だった。

でも、それがいい。それが嬉しい。それが楽しい。

リモートでは味わえないこの雰囲気。



どうぞ、これからも対面で定例会ができますように。

リモートが終わってプツンと切れて、静かな部屋にひとり残される、

あの寂しさはもう味わいたくないな。


                              宝 野  志 







2021年11月12日金曜日

みらくるぺん

 みらくるぺん

 

1026日(火)14001700 

オンライン  

参加者7名 欠席者0

 

zoomを数回繋ぎながらの合評にもだんだん慣れてきました。 

事前に感想を共有し、1作20分程度で限られた時間を有効にというみんなの熱意が感じられます。

 

提出は幼年童話2作 低学年向け短編1作 中学年短編1作 YA作品1作の計5作品。作者が司会をして合評を進めていきます。合評が始まれば、事前に共有している作品評から、もっと掘り下げて聞きたいことや、どうすれば読み手にちゃんと伝わり共感・感動してもらえる作品にできるか。

相手に遠慮しないで言いにくいことも言うような率直な意見交換がみっちり3時間飛び交います。

 

合評の中では以下のような意見が出ました。

・導入部分でキャラクターや世界観が受け取れる書き出しの工夫をする。

・幼年は基本時系列どおりの進行がよい。

・読み手が共感応援できる起伏のあるエピソードを考える。

・ストーリー展開は作者の都合ではなくキャラクターに沿った行動で進めていく。

・実体験を物語ではどう描くと効果的か考える。

・テーマを表現するのは地の文やセリフではなくふさわしいエピソードで。

 

作品提出のなかったお二人から「一言トーク」でお勧め本の紹介がありました。

『小学五年生』重松清著(文春文庫)/『朝が来る』辻村深月著(文春文庫)

仲間の感想をお聞きするとスッとその感動が心に届き読んでみたくなりますね。

 

 今後の予定は、次回は12月21日(火)が今年最後の合評会。一年はあっという間です。また、年度内に講師の先生をお呼びして対面合評会を企画検討中です。

 

                                            (おごうふみこ)