2019年9月30日月曜日

近江ペンの会

近江ペンの会例会

2019年9月28日 土曜日 13時30分から 大塚邸にて
出席者 大塚先生 他10名

秋の気配はどこへやら、10月を目前に、まだ暑い日が続きます。

まずはじめに、同人誌「四角いたまご」三号が出来上がりました!
少しイメージチェンジです。表紙の色を白から水色にかえてみました。
大塚先生から「三号の合評をしましょうね」とご提案がありました。
新年最初の定例会は三号の合評から始まります。

12月の定例会では服部千春先生に講師をお願いして勉強会を開きます。
みなさんどんな作品を提出されるのか今から楽しみです。
ステップアップの良い機会を与えてくださり大塚先生、服部先生には感謝の
気持ちでいっぱいです。

さて本日の作品は二作品です。

①ナンセンス童話です。
 ハチャメチャでとっても楽しめる作品です。食い意地を作品にしたそうで、
作者の勢いがあっていい!
 でも大塚先生曰く「もっとはちゃめちゃに……」
 書き直し後はどんなハチャメチャぶりになるのか今から楽しみです。

②里山の様子が作者の実体験を元に書かれた、わがサークルでは貴重な作品です。
 今の子どもたちだけではなく、大人の私たちも経験したことがない
里山の様子がかれています。
作者が実体験をしているだけに、常識として知っているだろうという思いで、
省略しがちな箇所がいくつかありました。
かといって情報をたくさん詰め込めばいいのか……。
先生がおっしゃるには 情報が多いと読み手は混乱する。
それは文章を書く上での落とし穴、注意が必要。……勉強になります!

次回例会は10月13日(日)天性寺に集合です!
みらくるぺんさんお世話になります。
                              (ムクダ 由美)





2019年9月24日火曜日

みらくるぺん

みらくるぺんは、「童話塾in関西」の傘下の勉強会(年3回)ですが、
協会のサークルになったことで、もっと前向きに取り組もうと考えました。
その一つとして、前年の「童話塾in関西」で合評した作品を再合評する
「ステップアップ勉強会」を年1回、開催しようということになりました。
3名の方に声かけをしたのが3月。8月に書き直し作品が届き、この9月、
初めての「ステップアップ合評」の日を迎えました。

ステップアップ合評会
★実施日 2019年9月8日(日)13:00~17:00
★講師 常任講師の大塚篤子先生、沢田俊子先生の他に、西村友里先生に
お願いして、作家3名、みらくるぺんの会員6名が、提出作品を熟読し、
厳しい合評会となりました。
1作1時間。「出版できる作品に」という観点から意見を出し合いました。
厳しい指導が入り、緊張した空気が流れていました。
★参加者の感想
①得るものが多く、たいへん勉強になりました。
②出版するには、何が足りないかが見えて来ました。
③昨年の童話塾での講評は、15~20分程でしたでしょうか? そのときは、
感想やアドバイスのお言葉を、耳で受け止めるだけで精一杯でした。
今回も消化するのに時間がかかりそうですが、がんばろうと思います。
④かたい鎧(思い込み)を脱がなければと感じました。
⑤書くということは、自分をさらけだすことなのですね。それができて
いませんでした。
⑥自分では気づくことができない、自分の作品の問題点、目からうろこでした。
⑦必ず書き直します。
一方、みらくるぺんの会員からは、「こんなに書けていても、まだまだなのか……と
自分のこれからの道のりを思い、気が遠くなりました」という感想もありましたが、
それでも、自分の力で今できることを少しずつがんばっていこうという思いを
新たにした合評会でした。
講師から、作品を書くときの留意点や企画書の書き方、創作の心構えについての
資料をいただきました。
★今後について
開催時期や運営については検討が必要ですが、童話塾からのステップアップを
希望する方の合評会として定着できたらという意見が多くありました。

尚、みらくるぺん主催で、10月13日(日)には、山本省三氏を講師にお招きして、
講演会を開きます。



次回例会 12月9日(日)
                           (鈴木美江)

《会員情報》
かわいりかさん
児童文芸2019年6.7月号 古き良き昭和の思い出〈エッセイ〉に「渇望という名の映画館」掲載
こうまるみづほさん
児童文芸2019年8.9月号〈特集 創作競作 とんだ入れかわり⁉〉に「父さんにVサイン」掲載





2019年9月19日木曜日

わらしべ通信

【わらしべ通信 NO.79】

9月15日
関東にて台風15号の被害に遭われたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。
西宮は、空をお届けしたいくらい秋らしいさわやかな晴天でした。

さて、わらしべ定例会の参加者は11名。
合評予定は二作品、当日提出の速読合評が一作品です。
一つ目の作品は、伝えたいことありきの作品でした。
しかし、伝えたいことは伝わっていたものの、小道具として使ったエピソードに
慎重に扱うべき要素がありました。また登場人物の心情が、大きな流れでは
わかるけれど、細かい部分で引っかかる所があるという指摘があり、
「丁寧な心情描写」の大切さを感じました。

二つ目の作品は、設定されたテーマ(キーワード)から書きおこされたものでした。
準主人公のキャラクターや、野菜を作り自炊する暮らしぶりがあざやかに描き出され、
文章も読みやすかったのですが、指摘されたのは、「この話は、誰に向けて書かれた
ものか?」という視点でした。主人公のキャラクターをしっかり描き、主人公の
動きによって話を作りあげていくほうがいいという意見もありました。
また、ストーリー展開に対して、大変面白い提案もありました。みなさんの
アドバイスを胸に頑張って書き直していきたいです。

三つ目の作品は、投稿を想定したもの。
伝わりにくい表現がある、などの指摘の他に、目標とする公募先向きの作品では
ないのでは? という意見もありました。これには作者もびっくりしつつ納得。
作品自体は良いものでも、公募先にあった「傾向」を考える必要があるのだと、
改めて考えました。

時間が余りましたので、会員おすすめの児童文学作品一作の朗読がありました。
会員はみんなもう大人ですから、ひとに本を読んでもらう機会はそうありません。
目で読む早さと違う速度、テリングでお話をあじわいながら、(絵がつく前提でも)
絵がなくても伝わることや、言葉の言い回し、聞き取りやすさ、声に出して
読まれたときのボリュームなどを頭の隅で考えました。物語というものは
(特に絵本や幼年ものは)、文字で「読む」だけでなく、「聞く」という形で
享受されます。これは、忘れてはいけない観点だと実感しました。
そして、朗読が終わったとき、ほっこりした空気の中、みなさんから拍手が
わきあがりました。
                             (福山万知)





2019年9月5日木曜日

近江ペンの会

近江ペンの会例会

2019年8月31日土曜 13時30分から

出席者 大塚先生他12名

前日は大雨だったのですが 例会当日は雨も上がり 傘を差さずに
参加することができました。8月最後の日、朝夕は夏の終わりを感じますが、
日中はまだまだ暑い! でも、例会会場の素敵な古民家は玄関の土間が
入った途端に涼しく室内も外の蒸し暑さを感じることなく過ごすことができました。

この日は会計、事務仕事の件についての話し合いと3作品の合評をしました。

まずはSさんの幼年童話作品。こりすのかわいい作品で 書き出しがとても
良かったです。改めて出だしでグッと読者の心を掴むことが大事なんだと感じました。

その次はMさんの不思議なほくろのお話。これも書き出しが良く、
終わり方もおしゃれ。ほくろの気持ちをみんなで話し合ったり、
先生より「日常の中にもファンタジーのお話の芽はあるものです」など
お話をうかがったりしました。

最後はSさんのコウノトリのお話。「Sさんは本当にコウノトリが好きなん
ですね!」と、みんなで感心したり、コウノトリや他の鳥の話に花が
咲いたり・・・。読んだ人が「見に行きたい!」と、思えたらしめたものだそうです。

Uさんから手作りのシフォンケーキをいただきました。ご本人は「失敗」と、
おっしゃっていましたが味はGOOD!ご馳走様でした。

皆さん次々と作品を仕上げて来られて本当に感服するばかりです。
次回も楽しみです。



                        文責  なかがわ




2019年9月2日月曜日

とんとんぼっこ

8月24日土曜日

曇り空でやや涼しく感じます。本日、宮島では水中花火大会が行われ、
厳島神社をバックに海上から5200発ほども花火が打ち上げられる
ということです。余談ですが、来年の花火大会は中止が決まったそう。
オリンピックで警備の人員が不足するのが理由だとか。
来年の夏、どんなオリンピックイヤーになっているでしょうか。

今回は、参加者7名。11月の京都童話塾に向けて準備の作品も出ました。
以前に一度完成させた作品を視点を変えて描きなおそうと
挑戦している作品は、なかなか方向性が決まらず苦悩中。
もがいた先に光がさしてきますように!
絵本を想定してほのぼのとしたものがたりを目指した作品は、
ありきたり凡庸になっていないか、どこかにスパイスを
きかせるにはと意見がでました。
おもしろいアイデアの作品。発想の豊かさは、その人の個性で
持ち味で他の人にはなかなかまねできない部分ではあります。
でも、そんなちょっと思いつかないようなことを引き出すためにも、
沢田教室で教えていただいた『二つの言葉をランダムに結びつけて
お話を考える』練習をやっていきましょうと再確認。
こまやかに子どもの心の揺れを描いた作品は、短い枚数の中でも
最初と最後で主人公の変化がもっとだせるのではないかと意見が出ました。
二作品は、表面にはでていないけれど世界情勢を反映させたい物語と、
子どもにもわかるように社会風刺を盛り込みたい作品。
どちらも、その世界の成り立ちがあいまいでは伝わらないという
指摘がありました。その世界をしっかり立ち上げることが必要です。
もう一作品、出ていましたが、お休みのため次回に持ち越しです。

第一回 童話塾in九州のおしらせを送っていただき、
メンバーに渡しました。こちらも11月末ですね。
やっと暑い夏が終わりそうな気配ですが、秋にむけて熱い日々は続きそうです。

次回は10月26日土曜日です。
                           (さとうともこ)