2013年12月13日金曜日

ももっこ童話の会


ももっこ童話の会(岡山)No.
活動報告
平成25年11月23日(土)

沢田俊子先生を講師にお迎えして合評会を催しました。参加者は11名。「ももっこ」は同人や個人の連合団体なので、一年ぶりの顔合わせです。事前に、「今回はなるべく先生のお言葉に耳を傾けて多くを得よう」という合意があったので、皆、聴きの一点張りに徹していました。()

「枝と幹だけ」
「起承転結おまけにひとつ」
「主人公に形容詞をつけると魅力的になる」などなど……。

五枚もののアドバイス一つにつけ、的確で短く、多視点的なお言葉が深く心に残りました。よく切れるナイフでスパスパと彫刻を刻んでいくような、小気味の良い講義でした。終始、感嘆とうなずきの連続で、あっという間に会が終わってしまったという印象です

先生は、創作の秘訣からデビューへの道筋まで、「そこのところが聞きたい」と思えるツボを丹念にご指導くださいました。
さらに、「わたしならこう変える」という強い踏み込みまで見せてくださり、「さすがプロ!」という小さなささやきを幾度も耳にしました。
メンバーすべてが、やさしく時には厳しいお言葉をいただき、一人ひとりが課題と目標を得られたと思います。

漆原智良先生と同じく、沢田俊子先生には岡山の畑を深く耕していただきました。このご恩は、子供たちを喜ばせる一冊を作ることでお返ししたいと思います。
                          (あさぎたつとし)

2013年12月6日金曜日

童話サークル わらしべ


わらしべ通信 NO.10

1117日 わらしべ11月定例会報告】
木枯らしが吹きすさぶ中、今月もまたわらしべの定例会がやってまいりました。
合評作は、書き直し5枚短編を8作品。
今月は、久しぶりに顧問の沢田先生にもお越しいただけることとなりました。いつも遠方からご足労いただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
さて、合評を始めるにあたって、沢田先生から短編のチェックポイントを三つ、教えていただきました。
その1:きらっと光るエピソードがあるかどうか 
その2:エピソードが生きるようにストーリー展開できているか
その3:無駄な表現を削ぎ落とせているか。
以上を踏まえての合評となりました。
沢田先生からは厳しいご意見や、全く新しい視点からのご指摘があったりと、皆がハッとするような場面が多々ありました。
私達会員は書き直す前の第一稿も読んでいて、同じ作品の二回目の合評でしたので、少し意見が出にくかったように感じます。しかしどんな場合であれ、読む側も気持ちをリセットして、もう一度新しい作品に向き合うような気持ちで読み込んでこないといけないんだな、と反省いたしました。読む力もこれから磨いていきたいと思います。
さて次回もまた、五枚作品の合評です。
合評会の後は、皆さまお楽しみの忘年会!風邪などひかぬように、体調万全整えていきましょうー!

(広報担当 乾)

2013年11月13日水曜日

童話サークル わらしべ


わらしべ通信 NO.9

10月度わらしべ定例会報告】
 今月から、わらしべ冊子用5枚作品の2回目の合評です。記念すべき第1号冊子作成に向け、23名の会員が持ち寄った作品を順次書き直して、再度の合評です。
 この日の出席は17名、合評は7作品。顧問の沢田先生も批評コメントを各作品に寄せてくださいました。それぞれが、初稿を練り直して完成度を高めるべく挑戦したのですが、まだまだ書き直す余地がありそうです。
メルヘンの作品では、主人公の生態と物語の整合性という、大問題に皆でぶつかったり、設定の甘さから物語がほころびるという難しさを、思い知りました。
 初稿とは、まったく違った作品になってグンと惹きつけられた物語もあり、合評の素晴らしさも改めて感じました。
  
 発足から1年が経ちました。合評の雰囲気も、少しずつ「わらしべらしい」ものになってきたのではないでしょうか。5枚作品は、難しい、苦手だという声もありますが、焦らずじっくりと、完成をめざしていきたいです。
                           (藤谷クミコ)

2013年10月16日水曜日

ももっこ童話の会


ももっこ童話の会(岡山)No.
活動報告
平成25年10月12日(土)

ももっこ童話の会の中の、ぴあの定例会ときいろいたんぽぽの定例会が、同じ日にありました。

今回はぴあのの例会の報告です。
ぴあのでは4作品の合評が中心となりました。前回の例会で持ち込まれた作品を手直しして再度挑戦したのが、そのうちの2作品。手直ししたといっても、ずいぶん印象が違います。それがまた面白いところです。
 何度も何度も持ち込んで手直しするのは、作品の完成度を上げるうえでもいいことだと思います。いろんな角度から会員の疑問やら、アドバイスが飛び交います。もちろん書き手が書くのは当たり前なのですが、それでも考えてもみなかった見方、考え方にとても触発されます。
 また別の作品は、家族がテーマでした。誰にとっても身近なテーマなだけに、話はあれこれと盛り上がります。どちらかというと、作品そのものよりも事例や、それぞれの考え方が中心となってしまいましたが、それもまた面白かったかもしれません。
童詩は作者の感動が素直な言葉になった。そんな作品でした。

同人誌の締め切りなどについて話し合い、例会は終わりました。
11月23日は、沢田先生をお迎えしての合評会を予定しています。
どんな作品が集まるか、今からとても楽しみです。でも、その前に作品を書き上げなければいけません(笑)。
                            (水川かおり)

2013年9月24日火曜日

童話サークルわらしべ


わらしべ通信 NO.8

915日 わらしべ定例会報告】
黒い雲が南から流れてきます。蛇口をいっぺんにひねったように、雨がふり出しました。
わらしべたちはひとところに身を寄せ合い、台風が来るのをじっと待ちました。
風にゆれる木々のざわめきにまじり、歌うような笑い声とともに、現れたひとりの貴婦人。
「はじめまして。竹内もと代と申します」
貴婦人は赤い唇のはしをキュッとあげ、まっすぐわらしべたちを見据えました。

というわけで、今月の定例会は児童文学作家である、竹内もと代先生を講師にお迎えしての、勉強会でした!
『不思議の風ふく島』(小峰書店)や、『土笛』(くもん出版)、『イチゴがいっぱい』(文研出版)等、幼年リアリズムから古事記をベースにしたファンタジーまで、意欲的に活動されています。
今回の勉強会は、サークル会員から3作の物語を提出しての合評会がメイン。
かわいかったり、ちょっぴり怖い体験だったり、ジーンと心に響く物語だったりに、
竹内先生は丁寧に、そして的確にアドバイスをしてくださいました。
「なるほど~」と感動のため息があちこちでこぼれる、大変貴重で有意義な時間でした。
物語の制作秘話も、クスリと笑えるものがあって、興味深かったです。
その後の懇親会でも先生はひっぱりだこで、食事もままならないくらいでした。(笑)

ほんとうに勉強になった今回の企画。是非来年も、講師を招いての勉強会が開催できればと思います。
竹内先生、ありがとうございました!!
                                           (広報担当 桧室)