2023年1月26日木曜日

童話サークルわらしべ

  【わらしべ通信NO.116】

1月15日(日)

いつもの西宮会場での定例会です。

久しぶりに復帰したメンバーを拍手で迎え、4作品を12名で合評しました。

 

最初の作品は、複数の不思議なキャラクターが登場する中学年向けの話でした。「主人公がだれなのか明確にしたほうが、わかりやすいのではないか」、「どれくらいの不思議なことが起きるのか、設定をもっと読者に示してはどうか」等の意見がでました。

 

次は、高学年向け作品の冒頭部分で、会話内に現代ではあまり聞きなれない単語が使われていました。その単語が、物語の時代背景や、発言者のキャラクターをリアルなものにしているので、「こういう単語をうまく使っていくことで、作者にしか書けないリアリティーのある作品にできるのでは?」という声がありました。

 

休憩をはさんだ後の書きなれた作者の短編作品は、「すごい!」、「なるほど、こうするのか!」と皆、ひたすら学ぶことになりました。

 

最後の幼年作品は、擬人化された不思議なものがおしゃべりするかわいい話でした。「イラストがついたらこんな感じ?」と、絵を描いて見せてくれるメンバーがいたり、「ここはややこしくなるので削ったほうがいいのでは?」、「いや、そこはかわいいところなので削らないでほしい」等、真反対の意見が出るなど、たいへんに盛り上がりました。

 

合評の他、来月のみらくるぺんさんとの交流合評会について、当日の進行の確認などを行いました。久しぶりの外部の方との交流なので、今からわくわくしています!

                         (山下みゆき)

 

【会員のニュース】

 

★萩原弓佳  新刊 2月6日発売

ラストで君は「キュン!」とする~涙の告白』 (PHP研究所)



 

 

★山下みゆき 

「遠い山の見える庭2」連載開始 (朝日小学生新聞にて、3月末まで)







 

2023年1月16日月曜日

みらくるぺん

 みらくるぺん

2023年1月10日(火)14:00~16:30

オンライン

参加者7名 欠席者1名

 

12月例会の予定がメンバーの都合により1月にずれ込みました。12月は何かと忙しいため、偶数月に例会を行うという年間計画の見直しが必要かもしれません。

 

提出は、短編2作、長編2作の計4作品。

今年度は、前回まで絵本テキストを中心に取り組んできたので、読み物を4作品も合評するのは久しぶりです。事前にしっかり読み込んで感想を送り合い、熱のこもった合評を行いました。

・短編1作目は、身近な出来事からヒントを得た幼年向け。目のつけどころがおもしろく、共感しながら読める。物語のキモとなる昔のエピソードとラストを練り直すとさらに良くなる。

・短編2作目は、学校を舞台にした低学年向け絵童話原稿。終始まじめな内容であるため、おもしろみに欠ける。主人公を助けるキャラクターの設定に工夫が必要。

・長編1作目は、ノンフィクションをフィクションに書き直した作品。ノンフィクション執筆時に調べた内容がうまく盛り込まれている。登場人物を吟味して、主人公にもっと活躍の場を与え、成長が感じられる作品に。

・長編2作目は、作者自身の体験をヒントに執筆した作品。実体験は大切にしながらも、読者が読みやすいような設定にすることも大切。親への反抗心や思春期の葛藤などを盛り込むと、主人公の生き辛さや心の成長が読者に伝わるのではないか。

 合評の中で、「ラストをこんな風にしてみようかな」「主人公の成長がわかるように枚数を増やして書き込みたい」などの前向きな言葉が聞かれました。

合評後には、雑誌や新聞に作品が掲載される予定という嬉しい報告も。

続けていれば少しずつでも良い方向に進むと信じて、書き続けようという思いを新たにしました。

 

 次回の例会は、2月28日。その前に、「わらしべ」との合同合評会があり、みらくるぺんからは4名が参加を予定しています。

 

文責  すず きみえ