【わらしべ通信 NO.94】
3月21日、今年度最後のわらしべ定例会が開催されました。
参加者は12名。zoomでの参加はなく、会場で顔を合わせながら、4つの作品の合評を行いました。
さて、今回の合評で特に心に残ったのは、作中に出てくる表現の是非を問ういくつかの意見でした。
例えば、ある作品の合評では「お友達の背中を叩く」あるいは「バーカ」という表現は適切なのか、という話が出ました。
また、私自身が提出した作品では、作中に登場する「美しい女の人」について、「この女の人は、美しい必要があるのか」という指摘がありました。
(文脈上、この「美しさ」が無ければいけないようにもとれる表現だったのです)
これらの講評を聞いた時、私の脳裏にはふと、渡辺直美さんが自身の容姿をいじるオリンピックの演出案について「もう2020年代なのだから…」と苦言を呈しておられた様子が浮かびました。
時代の先駆者である子どもたちに向けた物語を書く以上、こうした新しい時代の感性に常にアンテナをはりつづけなければならないことを、改めて感じた定例会でした。 (安藤 明子)
【会員ニュース】
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