【わらしべ通信NO.133】
「いやあ、昨日はあつかったなあ~」
「ほんまやな。まだ梅雨入り前やっちゅうのにな」
「ちゃうちゃう、天気のことやない。わらしべの6月の定例会のことや」
「ああ、わらしべか。そうやったなあ、どんより蒸し暑い天気を吹き飛ばすような熱い合評しとったなあ」
わらしべの定例会の西宮市の会場に、関西地区担当の童話の神さまたちが紛れ込んでいたとか、いなかったとか……。
★★★
さて、合評作品は4作でした。
幼年童話のファンタジーは,夏らしく楽しい作品でした。現実ではありえない登場人物の行動を、いかに自然に描写するのか等を議論しました。
絵童話を想定して書かれた作品は、アイテムの使い方やスピード感、ホロリとさせられるシーンが魅力的でした。よりスピード感を増すように不要な文章を削る、作品の内容に沿うようにタイトルを少し変更する等の提案がありました。
絵本テキストの作品は、スケールの大きなお話になりそうです。絵本は「絵」で多くのことを伝えることが出来ますが、テキストのみを創作する際は、「絵」に頼りすぎないというアドバイスがありました。
最後は私の低学年の女の子を主人公にしたYA作品でした。誰に向けて書くのかを迷ったのがバレバレで、メンバーの鋭さを感じました。自分に向けて書いたらいいという意見もあって、大変参考になりました。
★★★
「そういえば、とある企画で、わらしべが一番バッターに選ばれたそうやな」
「そりゃ名誉なこっちゃ。みんな張り切っとるで、楽しみや!」
神さまたちは、7月のわらしべ定例会にもこっそり参加しようと、約束したとか、しなかったとか……。
おしまい!
(きくち しづ)