2024年5月30日木曜日

近江ペンの会

  2024年5月25日 土曜日

 近江ペンの会  参加者8名


 新緑が映える過ごしやすい季節となりましたが、この日は荒っぽい風が古民家の窓をガタガタと揺らしていました。

 今月の合評は6作品です。


 4回目の書き直し作品は、根気強く修正を重ねられた結果、すっきりと読みやすい作品となっていきました。改めて書き直しの大切さを教えて頂きました。

 かわいいイラスト入りの2作(同じ作者)は、お母さんのエピソードにリアリティがないなどのご指摘がありましたが、絵本にすると面白そうとの意見も。ほのぼのとした絵を描かれる作者さん、絵本になった作品もみてみたいです。

 戦争をテーマにした2作品(同じ作者)は、なんとAI を活用して書かれたとのこと。この作品がきっかけとなり私の全く知らなかったAI 小説、ウエブ小説の世界を垣間見ることができました。

 魔女に変身する作品では、変身するまでが長すぎるなどのご指摘や多くの意見が飛び交いました。たくさんの可能性を秘めたこの作品が、どう変身するのか楽しみです。


 今回も設定を安定させること、伝えたいことをはっきりさせることなど多くのことを学ばせて頂きました。

 次回は6月22日(土) どんな物語に出会えるかワクワクします。

 

                     早詩ひと美





2024年5月24日金曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信NO.132

 

2024519()

参加者11名、欠席3名 

 

 5月の定例会は、年に一度の「わらしべ総会」から。総会と言っても、年間の活動や会計についての報告と、予算についてのざっくりした相談です。 

皆の了承が得られて、今年度もめでたく、毎月の定例会をやっていくこととなりました。

 

さて、この日に先立って517日には東京にて「日本児童文芸家協会」のサークル交流会、通常総会、贈呈式から懇親会までの一連の行事が4年ぶりに開催され、わらしべからも3名が出席しました。当日の様子を皆に報告。その中には、私たちサークルメンバーにとって嬉しい知らせも。みんな、頑張ろうね!

 

その後、3作品の合評をしました。

流行語をタイトルに用いた作品は、受け手によってさまざまな先入観を持つ、内容とその流行のワードがしっくりこない、の指摘が。

 おそらく作者の右に出るものはない知見を総動員して書かれた、実在スターのフィクション作品は、メンバーを圧倒してあっぱれでした。

 書き直し作品は、以前に出た視点についての意見を反映させたもので、専ら読みやすくなったという実感を皆が持ちました。

 今月の合評は、和気あいあいとした楽しい時間が流れた気がします。でも、作者と発言者が常に考えなから発する言葉が積み重なって、それぞれの作品をもっと奥行のあるものにできるはずだと確信します。合評ってすごいですね!

 

なのですが、今後の作品提出者を決めること……これがなかなか難しい。『HELP!』

(藤谷クミコ)

 

【会員のニュース】

★中井たかし 「遠足はお星さま号で」が、神戸新聞「おはなしの森」コーナーに

55日・12日・19日の三回掲載。

 

★★3月発行の冊子『わらしべ第5号』を、手に取ってくださいましたみなさまへ★★

先月に続きまして、多くの方々より、発行へのお祝いの言葉、作品の感想、たくさんの励ましの言葉を頂戴いたしました。会員一同心より御礼申し上げます。





2024年5月9日木曜日

みらくるぺん

 みらくるぺん

 

2024年4月29日(月)13:30~16:00

クロスパル高槻

出席7名 欠席1名

 

半年ぶりに顔を合わせての例会です。

しばらくお休みしていた会員が復活し、久しぶりに全員そろっての例会だ!と楽しみにしていましたが、体調不良で急遽欠席される方がいて、全員が顔を合わせるのは秋に持ち越しとなりました。

はじめに昨年度の会計報告と会計の引継ぎ。

そのあと、私の新刊をみなさんにお渡ししました。もとはみらくるぺんで2度にわたって合評していただいた原稿です。出版に至るまでの苦労話も聞いていただきました。

今回の提出作品は、短編3作。長編2作。

短編のうち2作は書き直し。前回よりすっきりしてわかりやすくなりました。幼年らしい作品にするために気を付けることを話し合いました。書きたいことの中心をはっきりさせて、不要なところは省くことも大切。

久しぶりに参加した会員の作品には、昔話のようで読みやすくておもしろいという感想がたくさん出ました。旅行先で聞いた話をもとにした創作とのことでした。

長編は高学年向けの読み物とノンフィクション。

読み物は、引っ掛かりなくすらすら読めるが山場がない。メリハリをつける、今の時代に配慮するというアドバイスがありました。

ノンフィクションは、書き直し。すでに作品としては完成されているというのが全員の意見でした。難しいテーマなので、作者の思いを組み取ってくれる出版社があれば。

今年は「公募にチャレンジ!」を目標にしているので、内容や枚数からどのコンクールを目指したらよいだろうかということも話題になりました。

顔を合わせての例会は、創作のためのアドバイスがいただけることはもちろん、何気ない会話も楽しく、明日からまた頑張ろうという元気がもらえました。

次回は7月16日(火)オンラインで。                          

(すず きみえ)

【会員ニュース】

『児童文芸』春号は、みらくるぺん関連の掲載が3つ

みらくるぺん はい、こちらサークルです!に、わらしべさんとの合同合評会の報告

おごうふみこ 写詩N館に、詩「春をみぃつけた」

赤木きよみ  if…?に、創作「あの日の赤い風船」

 

こうまるみづほ 『おてがみほしいぞ』(丸山誠司:絵 あかね書房:刊)重版(4刷)決定

すず きみえ 『まねをしました』(下平けーすけ:絵 文研出版:4月30日刊)

                                        以上





2024年5月7日火曜日

近江ペンの会

 2024年4月27日(土)

「近江ペンの会」例会 参加者 8名

 

若葉を渡る風もさわやかな季節となり、会場の庭のつつじの花の鮮やかなピンクや白色が心を和ませてくれます。

今月の合評は4作品で、いずれも過去に提出のあった作品の書き直しです。

1 交通事故で助かった時から特殊な能力が身に付いた少女のお話。

  特殊能力をどのように使うのか、誰のために使うのか、まだまだ広げられる所がたくさんあるとのアドバイスでした。

2 犬の目線で書かれた楽しい家族のお話

  前作よりも良くなっているが、まだまだ犬の気持ちになり切れてない部分があるとのご指摘。

  何度も書き直す作者の根気強さに力を貰う。

3 小学5年生の男子三人の交流を描いた作品

  タイトルがとても素敵だと先生からお褒めの言葉。タイトルは重要だからよく考える事とご指導いただく。

  男の子三人のキャラクターがはっきりと解るようによく書けているが、説明が多すぎて文章のリズムが損なわれている。  

  テンポの良い文章にすることも大事とのご指導でした。

  作者は、前作より全体に短くするつもりで書き直したが、かえって長くなってしまったとの事。

4 小学5年生男子二人がギターに挑戦するお話

  文章にリズムがあり、ギターの音色が聞こえてきそうでとても良いと好評でした。

  小5らしい気持ちのぶつかり合いがもっとあってもいいのでは、とご指摘もありました。タイトルは一工夫必要との事。

 

先生から何度でも書き直すことが大事だとご指導いただき、同じ作品を何度も書き直される方々に感服です。書けないと悩む より過去の作品を見直すことから始めたいと反省して、得るところの多い例会でした。

                            かわむら まさゑ