みらくるぺん
2022年11月19日(土) 午後1時~4時
絵本テキスト勉強会 講師:楠 章子先生
ウィングス京都にて
参加者8名
いつもズームでの合評をしてきましたが、久しぶりの対面です。メンバー全員(8名)が集まりました。
今回は児童文学作家 楠章子先生をお迎えして秋の京都で絵本テキストの勉強会。
事前の合評会で絵本テキストに取り組み、メンバー同士わからないながらも合評を重ねてこの勉強会に臨みました。 ただ、全員が絵本テキストについての知識がほとんどなく、手探りでの作品制作だったため、「これでいいのか?」との思いを持っていました。
楠先生は、キャリーバッグにいっぱいの絵本をもってきてくださいました。そして開口一番「皆さん(の作品)はまじめ!」と言いながら、子どもたちに人気があるという「すっぽんぽんのすけ」(もとしたいづみ:作 荒井良二:絵 鈴木出版:刊)を取り出し、本を見せながら読んで頭をほぐして下さいます。そして文のおもしろさ、めくりの効果など、「そもそも絵本とは何か?」とお話が始まりました。
作品は5作出ました。それぞれの作品に呼応するように既刊絵本を示しながら具体的に話を進めて下さいましたが、どの作品も「なぜ絵本テキストなのか?」と問われたように思います。絵童話にした方がいいもの、短編にした方がいいものもあるようでした。
絵本と絵童話の違い。また近年はその境界が曖昧なものも出てきているとのことでした。
心理的なものを描くときは童話の方が向いている、日本語を習いたての外国人に語るように書く、また、作品を読んだ読者が「わくわくどきどきするか?」を考えて書くことが大切とおっしゃったことは、これから先、物語を書いていくにあたり心にとめておかなければ、と思います。
最後に楠先生もメンバーも「やっぱり対面はいいね」と言いながら勉強会を終えました。
そしてその帰り道では、たくさんのことを教えていただいて、心を熱くさせて下さった楠先生への感謝をメンバーは口々に述べていました。
12月に協会主催の「絵本テキストのコツのコツ」の講座を受講するメンバーもいます。
今回の学びとともに、絵本テキストとは? を深めたいと思います。
文責:こうまるみづほ
<会員ニュース>
「おてがみほしいぞ」(こうまるみづほ:作 丸山誠司:絵 あかね書房:刊)が
第8回児童ペン賞童話賞を受賞しました。また、韓国語版が韓国にて発売となりました。