2025年3月28日金曜日

近江ペンの会

 近江ペンの会

令和7年3月22日(土)
参加者 先生と会員7名

 寒さの厳しい湖北の街にもやっと春が近づいて来たかな?と思わせる暖かな一日になりました
近江ペンの会作品集「四角いたまご」5号に向けていよいよ最終段階になってきました
今回は掲載作品9作が提出されている中で、今日出席の会員の作品を合評しました
1都会の団地に住む5年生の男の子を描いた作品 三人それぞれのキャラクターが丁寧に描かれている。何回も書き直されて素敵な作品に仕上がった。タイトルもぴったり。
2かっこいいおじいちゃんにあこがれて楽器を始める孫の成長を描かれた作品。タイトルに苦戦されている。
3昔話のその後をパロデイ化したお話。
4幼児の靴を主人公にした可愛い詩のようなお話。
5飼い猫の目線の日常が楽しい作品。
6毎回里山の自然描写が得意な彼女の作品は一貫していて素晴らしい。
7母子家庭の6年生男子、キャリアウーマンの母に何とか自分を認めてもらいたくてプレゼンを工夫する姿が面白く、令和の時代にありそうな家庭環境を想定されているのは、さすが若い感性と思った。
先生からのアドバイスは、タイトルを工夫すること、小学校で習わない漢字はひらがなにすること等。
作品集の完成にはまだ少し時間がかかりそうですが、久しぶりに出席した高齢の私も皆さんに元気を頂きちょっと長生きできそう!
次回の定例会は5月24日です               (まさゑばあちゃん)




2025年3月25日火曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信NO.142

 

2025316日(日)

参加者9、見学1、欠席5名。

 

冷たい雨が降る中、見学の方を1名迎えての定例会となりました。「入会してもらえるかなあ…」とそわそわしつつ、メンバー全員が自己紹介をしてスタートしました。今月の合評作品はふたつです。

まずは、高学年向けの作品でした。

 

・書き直したことで、以前の原稿にあったおもしろさが消えているかもしれない。

・高学年向けの短編ならば、主人公が抱えている問題がきれいに解決しないほうが、リアルでより納得できることもあるのではないか。

・もっと書きこんだほうがいいシーンがいくつかある。

 

書き直しの難しさが話題になり、人の意見を聞いて悩まれるのは、いつも細やかに気配りされる作者のやさしい人柄ゆえではないかということで、様々な助言が飛び出し、たいへんに盛り上がりました。

引き続き、低学年向けの作品です(私の作品でした…)。

 

・一番盛り上がるところが、真ん中にきてしまっていて全体のバランスが悪い。

・終わりのおまけみたいなところは、なくてもいいのでは?

・いや、おまけのところは、あったほうがいい。

 

真逆の意見が出たところは、「どっちがいいと思うか挙手してください~」ということで、手を挙げてもらいました。参考にして調整したいです。

 

そして、見学の方はなんと、入会されることになりました!

う・れ・し・い。

わらしべメンバーは今月から、14名から15名になりました。来月の定例会もたのしみです。

 

 

(山下みゆき)







 

2025年3月5日水曜日

みらくるぺん

 みらくるぺん

2025225日 14001700

オンラインzoom

出席 7名  欠席 0


 冬休みを経て今年初めての合評会です。外は厳しい寒さが続いていますが、オンラインで繋げば、暖かい部屋がそのまま合評会場になります。


 今回は幼年4作、中学年1作、絵本テキスト1作の合計6作です。

作品は、動物もの、日常に不思議ないきものが登場するもの、擬人化した視点から描いたもの、生活童話などがありました。どれも、主人公が抱えた問題をいかに解決していくか、ストーリーにそれぞれの工夫がこらされていました。

 合評は、先ず作者からの問いかけで始まります。例えば、構想中に思い悩んだことや書くのに迷った部分を、メンバーはどのように読み取るのか。また、ストーリーをうまく運ぶのにもっといい方法はないのか、リアリティーはあるか、など様々です。

 作者からの問いに、ひとりが答えると、それを受けた次の人がほかの視点から思いついたことを答え、また次の人の発言で深められたりします。瞬時の思い付きやひらめきの連鎖はメンバーの大きな力になり、合評会でこそ味わえる快感です。アドバイスで文章の過不足にハッと気付くのも合評の有難さです。

 

 合評後、2025年度に目指すもの、それに伴う例会の予定日を検討しました。

 次回:422日(火)1400~ オンラインzoom


 【会員ニュース】

 赤木きよみ 神戸新聞日曜版2月に、「コタツ、ぬくぬく」を3回連載 

                

                                  (鬼村テコ)






2025年3月2日日曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信NO.141】 

2月の寒空のもと、わらしべ合評会を行いました。

 

皆さんは、冬といえば何を思い出しますか?

わたしは「灯油の匂い」です。

危ないヤツ……ではありません!

この匂いを嗅ぐと、石油ストーブの前で、シュンシュンとわくヤカンの音をBGMにまどろんでいた子どもの頃を思い出して、じわんと鼻の奥が暖かくなるのです。

 

さて、2月の合評作品は3作でした。

1作目は大人が主人公の、ほっこり日常のお話。描写が上手くて、鮮やかな物語が浮かび上がります。大人が主人公の児童文学はたくさんありますが、今回は大人向けの童話作品なのか、子どもに向けて出版をも目指す作品にするのか、作者は思わぬ岐路に立たされることになりました。

 

2作目は天皇について語り合う祖父と孫のお話。

このテーマを取り上げよう!と思いつくのがまずすごい!歴史背景についても触れられていて、知らない知識を得られておもしろかったです。まだまだ作者は書きたいことがたくさんあるようなので、ぜひ続きを書いて欲しいなと思います。

 

3作目はある言葉をキッカケに、小学生の主人公に自主性が育つ様子を描いた作品です。その言葉自体が持つイメージについて意見が分かれました。

教訓的でなく自然に、自主性について主人公の心の動きが見えるのが、長く教育現場に携わってきた作者だからこそという、さすがの観点でした。

 

わらしべには創作としての経験はもちろん、人生経験豊富な方々がたくさんおられ、色んな視点に触れられるのが毎回楽しいです。サークルの皆さんのエネルギーと優しさによって、何とかこの世界に踏みとどまっています。

 

さらに定例会後の有志のお茶会でも、ぶっちゃけ話を色々と聞くことができて、楽しませていただきました。

あらためて、「わらしべっていいな」と感じた1日でした。

(桧室若葉)





 

2025年2月3日月曜日

近江ペンの会

 近江ペンの会

2025年1月25日(土)13時30分から16時過ぎまで

出席者:大塚篤子先生を含めて8名


 暦は大寒というのに雪のない日差しの暖かい日となりました。この暖かさのお陰か1年ぶりにご参加してくださった方もあり少し賑やかな例会となりました。国宝を預かるところにお勤めなので、国宝修復のあれこれを面白くご解説いただき、楽しい1年のスタートでした。一度みんなでお参りに行きたいですね!


 今日は、近江ペンの会の作品集「四角いたまご」5号について原稿の提出方法や日程の確認と4作品の合評をしました。

1.淡い娘心が感じられる作品、作者さんの優しさか感じられます。登場人物像をしっかりと書くと良いとのことでした。

2.私からすればもう出来上がっていると思われる作品でした。題名を考え直そうとのこと。

  少しだけの登場でしたが、お母さんがいい感じでお友だちになりたいと思いました。

3.こちらも出来上がっていると思われる作品でした。孫と祖父の関係がとてもよく、孫からこんなに慕われるじいちゃんっていいなあ、私も孫に慕われるようなばあちゃんになりたいなあと思いました。

4.何度も書き直されて、その努力に頭が下がります。自然の様子を描きながらハプニングも交えて、面白く読み進められる作品になりました。


 私はいつまでたっても作品が書けず、皆さんの作品を読むことが楽しみです。次の作品集には私の作品も載せたいとのことで、何とかせねばと思っています。あっという間に過ぎてしまった1月。2月に逃げられないようにしたいです。

 2月は雪の心配があるので、次の例会は3月22日(土)です。

                      ふーちゃんより





2025年1月22日水曜日

童話サークルわらしべ

【わらしべ通信NO.140】 

 

2025119()晴れ

 

 私はいつも阪神電車と阪急電車を乗り継いで、わらしべ会場に向かいます。まず阪神線の駅で待っていると、ラッキー! 希少な引退間近の青胴車がやってきました。写真を撮っている人もちらほら。レトロな普通電車ならではの色合い。子どもの頃から馴染みの大好きな電車です。ちなみに、急行として走っていた赤胴車は4年前、一足先に引退済みです。

 乗り換える阪急電車は、昔から全車両マルーンカラー。西宮北口で降りると周辺は年末の賑わいから一転、落ち着いた雰囲気に包まれていました。

 

 さて、今年初のわらしべ定例会は、11人が元気に顔を合わせ、和やかにご挨拶、情報交換などして始まりました。合評作品は、新年に相応しい色とりどりの4作品です。

 

「音」がベースになっている絵本テキストは、わかりにくいと言われつつも、色彩豊かなロマンを掻き立てられました。高学年向けの寓話的作品は、随所から哲学メッセージが感じられ、主人公が生きていく様にリアル社会が重なり、心動かされたとの声が続出しました。

続いてファンタジー作品その1…小さい子どもの特性を題材に、特殊な会話が面白さを引き立てていました。その2…魔法が出てくるお話は、世界観がくっきり構築されていて、引き込まれました。

作者の意図しない読後感や、作者は気づいていない表現の問題、視点のねじれなど、合評されることで作者が知る機会を得られるのは、合評会の有難さなのだと今回も思いました。 

 冬の日差しが差し込む午後の教室から、みんなの想像した様々な世界が膨らんて飛び出して行くような、濃い時間でした。

 終了後、私は所用があり日が暮れてから帰路に。阪神線乗り換えの駅にやってきた普通電車は、新型車両の5700系。扉が開いて、「ちょい乗りシート」に腰掛けて帰りました。
 いざさらば青胴車よ!   (藤谷クミコ)

 

 

【会員ニュース】

萩原弓佳 『逃げた王子と17人の捜索隊』(新星出版社)220日発売

萩原弓佳  日本児童文芸2024-2025冬号特集 児童文学塾・エンタメ入門 掲載

【創作方法論 私のエンタメアプローチ術④】感動する物語を書いて、と言われたら