2024年3月25日月曜日

近江ペンの会

  

2024年3月23日(土)「近江ペンの会」
参加:大塚先生他6名
 
 春分の日が過ぎたというのに、冷たい雨が降りしきり、まだまだ冬のコートを手放せない一日でした。今回も、参加者は少なめ、合評作品も3作品でしたが、その分中身の濃い意見が交わされ、ふむふむとうなづく事ばかり。帰り道はいつも「よーし、次の作品は、あんなふうに! こんなふうに!」と意気込むのですが、その気持ちは、なかなか作品に反映せず……
 
①逝ってしまった仲間に想いを寄せて書いた作品(筆者です)
 子どもの目線で出来事や感じた事を、一連の流れにのせて綴った中に、「死」に対して「生きる」を考えさせられた、との感想をいただき、読み込んでいただけたのが嬉しかったです。また、先生からは、言い切ることや表現の仕方で「文章の勢い」が出るなど、そこまで神経を使って書くことを心掛けるように、とご指導いただきました。
 
②長編の幻想的な作品(連載の4回目)
 不思議な世界を描く作品。とにかく文章がうまくて、書かれている状況が目に浮かびます。ついつい引き込まれてぐんぐん読み進むのですが、ふっと気付くと「これはどうして?」と思える箇所も……。作者がわかっていることでも、読者に対して親切に説明し表現できることが大切という指導がありました。
 
③前回のかきなおし、犬の目線で書かれた作品
 毎回、きちんと学んだことを生かして作品作りをしている姿勢が素晴らしいです。犬の目線で、と言っても人の目線になったり、人の行動やセリフによって、主人公の犬の存在が希薄になっているのでは?という意見が交わされました。誰の目線で書くか、対象年齢はどのくらいかなど選んで、きちんと定めて書くことが大事なのですね。
 
 「近江ペンの会」も、活動を開始してから11年目となります。回数を重ねて「書く」技術や学びを少しづつ積み上げてきました(そのつもり)が、やはり一番は「人とのつながり」で、励まされながら、書く力になっていると感じます。今我々は、やっと蕾が付き始めたところでしょうか?いつかは、みんなで花を咲かせましょう!
 
(淡海かよ)