お盆を直撃した台風が関西から去っていきました。
残暑厳しい8月18日の定例会にはわらしべ会員11名が集いました。
そして、見学に来られた方が1名! 現在、作家としてご活躍中の、緑川聖司さんです。
わらしべ会員を通じてのひょんなご縁から、毎月やっている定例会をのぞいてみたいとのご意向を受けて、皆で歓迎いたしました。
いつもの通り、まずは会員相互の情報交換などして、そのあと緑川さんのご紹介です。
ミステリー、怪談ものの著作も多く手掛けておられる緑川さん。「買ってきました!」と言って、怖い系の著作本をかばんから取り出すメンバ―。ちょうどお盆の時期なので、雰囲気が高まります。
さて、合評にうつります。今日の4作品(どれも短編)のうち、3作品が偶然にもちょっと怖い系、怪奇ものだったため、事前に読んできてくださった緑川さんにも、意見を聞きながら進めていきます。
①幼児が初体験する、近い親族の死を扱った作品
②ペットの死も描きながら、リアルなのかファンタジーなのか、読者に迷いを
生じさせる作品
③高学年向きに怖い仕掛けが何層にも仕組まれている、結末もとても怖い話
児童文学において、こういった怖い話が「アリか、ナシか」という根本的な疑問に対しては、現在の事情をよくご存じの緑川さんからお話しいただけてラッキーでした。
また、対象年齢が低い場合のことばの使い方や、描き方、設定についても、有意義な意見を
うかがいながら、議論ができました。
もう一作品は、とある公募も視野に入れた低学年向き作品。核になるアイテムの効能についての疑問が噴出しました。「道具立て」という専門用語で、これまた緑川さんから、わかりやすくお話しいただけて良かったです。
加えて、わらしべ会員でもあり、活躍中の若手作家でもあるメンバーからも、違った切り口や設定にすればというアドバイスもあり、全ての作品のあらゆる可能性を感じました。
会の終了後には、有志のみんなで、「カンパーイ!!」となりました。
暑い夏を吹っ飛ばして、ますますわらしべが勢いに乗っていけますように。
(担当:藤谷クミコ)
●会員のニュース
萩原弓佳さん
児童文芸 2019.8.9月号 【特集 とんだ入れかわり】に 創作「交換ブレスレット」掲載