【わらしべ通信NO.146】
7月20日(日)
ぼくは、時計のタイム。駅近の中央公民館。会議室の壁に掛かっている。
ここが、ぼくの住居兼仕事場だ。
窓の外には、青空とポッカリ浮かんだ白い雲。にぎやかな蝉の声が聞こえる。
ぼくは、どこかに出掛けたいなんて思わない。
それなのに今日は「わらしべの定例会」だって。ほら遠方からも汗を流して、やって来たよ。1人2人……13人。
よっぽど楽しいのかな。みんなの様子をここから眺めてみることにするか。
ホワイトボードには、イベントと公募の紹介チラシが貼られている。
提出されている合評作品は4作。
4月に決まった「お題(2種類)」に応じた作品ばかりだ。
1作目は、YAを対象にした作品。
時間をかけて調べられた歴史の上に創作が加わって、作品の中に引き込まれていく。
2作目は、低学年向けの作品。
タヌキを主人公にしたもので、どこかで見たようなものになっていないかと作者も心配そう。
「○○賞に向いているよ」
感想に出てきた言葉に、作者が驚きニチャけてる。嬉しそう。
感想の続きに耳を傾けている「なんだけど、引っかかるところがあって……」
あ~残念。この人の作品は、最初の部分が長くて情景の描写が足りないんだ。
3作目は、中学年が対象の作品。
様々な問題を抱えた主人公の成長と葛藤に、お題のテーマが入れ込まれている。
お題を調べて分かった事実に、魅力的な脇役が話を進めている。
合評が盛り上がり、4作目の作品は来月に持ち越しになったようだ。
同じお題の作品でも、それぞれ視点が違って面白いもんだ。
ホワイトボードに貼られたチラシをじっくりと見ているのは、2作目の作者だ。
みんなにもらった感想を活かして、しっかりと書きなおして応募するつもりかな?
合評を聞いていると、ぼくも創作がしたくなってきたな。
来月の定例会まで、動きを止めずに考えてみるか。
今月のブログ担当は、2作目の作者 つじ でした。
【会員のニュース】
「児童文芸2025夏号」特集 第2回〈投稿大会〉夏休みに読みたい幼年童話
に作品掲載
・「でんぐりがえしのじゅもん」(藤谷クミコ)
・「なつのサンドイッチ」(森木 林)
・「おみせは、なあに?」(つじ まり)
★下記イベントに参加(井上林子・萩原弓佳)
・「きっずブックライブinバンビオ」8/11(祝):長岡京市中央生涯学習センター
・こどもの本ブックフェア2025・7/27(日)~29(火)京都市勧業館(みやこめっせ)