2025年7月22日火曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信NO.146

 

720日(日)

ぼくは、時計のタイム。駅近の中央公民館。会議室の壁に掛かっている。

ここが、ぼくの住居兼仕事場だ。

窓の外には、青空とポッカリ浮かんだ白い雲。にぎやかな蝉の声が聞こえる。

ぼくは、どこかに出掛けたいなんて思わない。

それなのに今日は「わらしべの定例会」だって。ほら遠方からも汗を流して、やって来たよ。1人2人……13人。

よっぽど楽しいのかな。みんなの様子をここから眺めてみることにするか。

ホワイトボードには、イベントと公募の紹介チラシが貼られている。

提出されている合評作品は4作。

4月に決まった「お題(2種類)」に応じた作品ばかりだ。

 

1作目は、YAを対象にした作品。

時間をかけて調べられた歴史の上に創作が加わって、作品の中に引き込まれていく。

 

2作目は、低学年向けの作品。

タヌキを主人公にしたもので、どこかで見たようなものになっていないかと作者も心配そう。

「○○賞に向いているよ」

感想に出てきた言葉に、作者が驚きニチャけてる。嬉しそう。

感想の続きに耳を傾けている「なんだけど、引っかかるところがあって……」

あ~残念。この人の作品は、最初の部分が長くて情景の描写が足りないんだ。

 

3作目は、中学年が対象の作品。

様々な問題を抱えた主人公の成長と葛藤に、お題のテーマが入れ込まれている。

お題を調べて分かった事実に、魅力的な脇役が話を進めている。

 

合評が盛り上がり、4作目の作品は来月に持ち越しになったようだ。

 

同じお題の作品でも、それぞれ視点が違って面白いもんだ。

ホワイトボードに貼られたチラシをじっくりと見ているのは、2作目の作者だ。

みんなにもらった感想を活かして、しっかりと書きなおして応募するつもりかな?

合評を聞いていると、ぼくも創作がしたくなってきたな。

来月の定例会まで、動きを止めずに考えてみるか。

 

   今月のブログ担当は、2作目の作者 つじ でした。

 

【会員のニュース】

「児童文芸2025夏号」特集 第2回〈投稿大会〉夏休みに読みたい幼年童話 

に作品掲載

・「でんぐりがえしのじゅもん」(藤谷クミコ)

・「なつのサンドイッチ」(森木 林)

・「おみせは、なあに?」(つじ まり)

 

★下記イベントに参加(井上林子・萩原弓佳)

・「きっずブックライブinバンビオ」8/11(祝):長岡京市中央生涯学習センター 

・こどもの本ブックフェア20257/27(日)~29(火)京都市勧業館(みやこめっせ)