2024年6月24日月曜日

近江ペンの会

 近江ペンの会

定例会 2024年6月22日(土)13:30~15:30
参加者6名

 アジサイの花の色とりどりなのがそこここで見れる時期ですね。
雨はうっとおしいときもありますが、お気に入りの傘を持ち歩くのも秘かに楽しみな今日この頃です。

 さて、今回も児童文学サークルの活動報告をお届けします。
今月も素晴らしい作品が集まり、創作の楽しみを実感できる充実した時間を過ごすことができました。今回は、3つの小説と1つの絵本が提出されました。
 犬目線で執筆された作品では、登場人物たちが身近な家族のように感じられる温かい表現が印象的でした。何度も加筆が加えられた力作で、完成に向けた情熱的な取り組みに学び感動しました。
 多感な中学生の女の子を主人公とした、複雑な家族関係を描いた作品では、一見穏やかな日常の中に漂う不穏な空気が、読者の興味をそそります。これからの展開でどんな真実が見えてくるのだろうと思い、次回がとても楽しみです。
 AIを活用して作成された作品は、実話に基づいた創作でした。歴史的背景の説明が詳細が多かったようです。お話しのストーリーを魅力的にするアドバイスとして、説明を簡潔にし、地域の人々の生き生きとした交流や、クスッと笑える場面を取り入れてみるのはどうかというアドバイスをいただきました。
また台詞にリアリティがなく熱量が不足しているというご指摘は、AIで生成できる文章の限界を感じさせました。まだまだ、人間は負けてはいませんね。
絵本作品は、前回までのアドバイスを反映させた文章に、16見開きの絵をつけたものでした。絵にすることで、言葉の表現との整合性が見えてきたようです。次回は、文と絵の調和を整えることが課題となりました。

 このように、一つ一つの作品が着実に進化している様子が感じられ、とても励みになりました。創作の過程で直面する課題を乗り越え、苦悩しながら作品を磨き上げていく工程での楽しい苦労は、まさに文学の醍醐味ですね。
 楽しい時間はあっという間に過ぎ、次回は夏休みを挟んで、次回は9月28日(土)の開催となります。それぞれが夏の経験を糧に、さらに素晴らしい作品と出会えることをとても楽しみにしています。みなさん、どうぞ素敵な夏をお過ごしください。9月の再会まで創作の熱い情熱を絶やさず、暑い夏を乗り切りましょう。
                              小雨 由佳




2024年6月20日木曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信NO.133

 

 

「いやあ、昨日はあつかったなあ~」

「ほんまやな。まだ梅雨入り前やっちゅうのにな」

「ちゃうちゃう、天気のことやない。わらしべの6月の定例会のことや」

「ああ、わらしべか。そうやったなあ、どんより蒸し暑い天気を吹き飛ばすような熱い合評しとったなあ」

わらしべの定例会の西宮市の会場に、関西地区担当の童話の神さまたちが紛れ込んでいたとか、いなかったとか……。

★★★

さて、合評作品は4作でした。

幼年童話のファンタジーは,夏らしく楽しい作品でした。現実ではありえない登場人物の行動を、いかに自然に描写するのか等を議論しました。

絵童話を想定して書かれた作品は、アイテムの使い方やスピード感、ホロリとさせられるシーンが魅力的でした。よりスピード感を増すように不要な文章を削る、作品の内容に沿うようにタイトルを少し変更する等の提案がありました。

絵本テキストの作品は、スケールの大きなお話になりそうです。絵本は「絵」で多くのことを伝えることが出来ますが、テキストのみを創作する際は、「絵」に頼りすぎないというアドバイスがありました。

最後は私の低学年の女の子を主人公にしたYA作品でした。誰に向けて書くのかを迷ったのがバレバレで、メンバーの鋭さを感じました。自分に向けて書いたらいいという意見もあって、大変参考になりました。

★★★

「そういえば、とある企画で、わらしべが一番バッターに選ばれたそうやな」

「そりゃ名誉なこっちゃ。みんな張り切っとるで、楽しみや!」

神さまたちは、7月のわらしべ定例会にもこっそり参加しようと、約束したとか、しなかったとか……。

おしまい!

(きくち しづ)