2015年7月3日金曜日

ももっこ童話の会(岡山)


627日は岡山サークル「ももっこの会」6月例会でした。
 予定通り9時開始。参加者は7名、作品7作。 今回のテーマはある絵本の公募をめざした作品合評会。岡山の各同人誌に所属する会員で構成され、通常は協会冊子の勉強会や講師を招いての講座や講演会を開催していた「ももっこの会」は会員だけの作品合評は初の試みです。このサークルブログに掲載されている「わらしべ」さんや、「とんとんぼっこ」さんのように、書き手や会を元気にする作品合評会を行うことで会の活性化をはかります。
 無記名で作品を提出し、全員で合評、最後に作者が名乗りを上げ語る形式をとりました。
提出作品は、バスにのって空を飛んだり、海の果てへ飛ぶ魚、転校生の話、ふしぎなタネ、シャイな果物、ネコの兄弟、野菜の冒険……とさまざまです。合評では、とても魅力的な舞台があっても主人公が行動していない。盛り込みすぎて結局主人公のことが何も残らない。動機が弱いため展開はうまくいっているのにラストで共感が弱くもったいない。幼年ものは行動で描く。擬人化した登場人物の特性を生かす。時制の変化を読みやすく工夫するなどの活発な意見が出ました。作者の伝えたいことを読み手に伝えるためどうしたらいいかという点をポイントにとても熱い合評時間でした。また、短編にこだわらず、中編や長編で書く素材はそれに適した自由な長さで書いて見ることに。最後に絵本公募の受賞作品の朗読をしました。本になる作品はやはりどこか光っています。協会の「童話塾in関西」への呼びかけなど事務連絡をして時間いっぱいでおひらきに。
 次回は今回の書き直し原稿、あるいは新たに書いた原稿でも良いので、仕上げた原稿を持ち寄り作品合評会Part2です。ももっこに新しい風が吹いています。(おごうふみこ)