2012年10月17日水曜日

「ひしのみ」童話会


「ひしのみ」童話会(佐賀)

  若ものたちの活動で活気づく


『ひしのみ』は昨年三十号を出した。年に一回の発行だから、ちょうど創刊以来三十年を経たことになる。途中一回も休まず、一回も増刊もせず着実に歩いてきたことがあえていうなら『ひしのみ』の誇りだろうか。創刊のリーダーだった池田寿枝さんを最近亡くし三十号をみせられなかったのは残念だが、まだ当時の会員の名も見える反面、最近若い会員が増えて若い力が「ひしのみ」を持ち上げ出したのは心強いことである。また、一時は教員の会員が多かったのが、まさにさまざまな仕事の人たちの目で支えるようになったのも、ものの見方の広がりと活気あるものにしてくれている。

 ベテランと言われる人はさすがに少なくなってきたが、中堅、新人の作風は予期せぬ分野と新鮮味を増している、中央からの講師を呼んでの研修会がその役を果たしているのではなかろうか。現会員十四名で頑張っている。

                           白武留康


(『児童文芸』誌記事「サークル紹介」より転載しました)