2019年12月25日水曜日

近江ペンの会

近江ペンの会
12月14日(土)
湖北のシンボル伊吹山には雪もなく穏やかな12月です。
今月は特別講師に服部千春先生をお迎えしての勉強会です。
11月に提出した10人の作品を服部先生と大塚篤子先生に
ご指導頂きました。
生活童話やメルヘンからナンセンス童話までバラエティー
富んだ作品の一つ一つを丁寧にご指導下さいました。
服部先生からは少し辛口のご指摘も有りました。ご先祖さまや
神様が出てくる作品に対し、ご先祖様にはお願いごと
するものではなく感謝の気持を伝える。又、神様は誰に
対しても平等で決して罰を与えることはないということを
心して欲しいなど。また登場人物のキャラクターをうんと
際立たせるとおもしろくなるなど。
午前10過ぎから昼食を挟んで午後3時までの長い時間でし
たが充実した1日でした。
最後に服部先生から各自の原稿にご指摘を丁寧に書いて
下さって手渡して下さいました。各自作品を見直し、
来年もまた書くことに苦しむことを楽しむ一年になりそうです。

                     かわむらまさえ


2019年12月20日金曜日

みらくるぺん

12月9日(月)13時から、ウイングス京都で例会がありました。
講師(大塚篤子・沢田俊子)、参加者は7名。

12月とは思えない陽気です。会場横の公園は、ランチをとるビ
ジネスマンが大勢いました。わたしも例会が始まるまでの時間、
ベンチに座り、コーヒーを飲みました。そこへ、通りがかった
メンバーがひとり、ふたりと増え、おしゃべりに盛り上がります。
年に4回、福井県、滋賀県、大阪府、京都府から集まる創作仲間
とのこうした時間は、束の間でも嬉しいものです。

 合評作品は、幼年2作、中学年2作、公募作品2作です。
両講師から「早く事件を起こす、いきなり物語を始める」
「テーマありき」「主人公を活躍させる」「不可欠な登場人物に
しぼる」「読者年齢になって書く」等々、指摘を受けました。
 何度も聞いていることなのに、自分の作品を客観視することは
難しい……。
 頭を抱えていると、沢田俊子先生が、「自分の書いたものは
なかなか削れない」が、「いかにうまく書きなおせるか(推敲力
があるか)が、分かれ目」と、アドバイスしてくださいました。
 「どうすればうまく書きなおせるのでしょう」の質問には、
大塚篤子先生が、「書き続けるしかない。それと、センスが大事」
と、答えてくださいました。日頃、思わずクスッと笑ってしまう
ことって誰にでもあります。どうして笑っちゃったのか、立ち止
まってみること。と、センスを磨く秘訣を教えてくださいました。
 17時までの4時間。終盤は時間が押したくらい、熱い合評会
となりました。
 会場を出ると、昼間とは打って変わり、冷えていましたが、
気持ちも体も熱くなっていたので、心地良かったです。頭と心を
少し冷まして、書き直しに臨みます。
合評の前に、来年の例会の日程、講演会、ステップアップ勉強会
についても話し合いました。
 次回例会は3月9日(月)です。        (黒田ふみ)
                 
(会員情報)
赤木きよみさん 10月の神戸新聞日曜版に
「だいすき! いもほり」を連載



2019年12月13日金曜日

とんとんぼっこ 12月

昨日(12/7)は、今年最後のとんとんぼっこ合評会でした。
合評の前に、女性陣だけで食事会。中心街のおしゃれな
お店でいただいたのは、インスタ映えする色とりどりの
野菜のお料理。まわりは若い女性のお客さんでいっぱい。
さては、この状況を察知して男性陣は不参加を
決めこんだか…!?
食事会では、童話塾in京都に参加したメンバーからの
熱い報告に耳を傾けました。京都でみんな、とても刺激を
受けた様子でした。童話塾に行っていないメンバーも、
報告を聞き、先生がたから受けた原稿の添削を見せて
もらい、京都天性寺にいるような気持ちを味わうことが
できました。
食事を終え、いつものひろしま市民交流プラザへ。
合評会から参加の男性の持ってきてくれたもみじ饅頭に、
さっそくパクつきつつ、合評会が始まりました。
今回提出された4作品中3作品は、京都童話塾に出した
原稿を書き直したものでした。いずれも、童話塾で
磨かれただけあると感じました。
良いものになると感じる作品への合評は、ことさら熱が
入ります。3時間半をかけて、意見をのべあいました。
あれこれ、真逆のアドバイスが出ることもありましたが、
振り回されることなく、自分を信じて仕上げてくださると
いいなと思います。

次回、とんとんぼっこ合評会は、
2020年2月22日(土)の予定です。
                    (巣山)



2019年12月10日火曜日

だんでらいおん

厳寒の11月30日の午後。
日本児童文芸家協会において、だんでらいおんの合評会が行われました。
ご子息のご結婚や、体調不良などで欠席者が多く、出席者は5名だけ。
(あっ、もう1人、3年生の可愛い女の子も出席していました)
というわけで、合評会がはじまる前はちょっぴり寂しい感じでしたが、
いざお互いの作品の批評がはじまると矢継ぎ早に意見が飛び交いはじめ
ました。

合評会のいいところは、書いている本人がなかなか気づけないことを、
他の方に指摘してもらえるところだと思います。
「これはどういうことですか?」と突っ込まれて、
「むむむ……」と唸ったり、
「主人公が○○している間、お母さんはどこに消えていたのですか?」と
問われて、
「おっしゃる通り!」と納得したり。

その場にいた全員が、そんな唸りや納得を体感した時間だったと思います。
(おかげで合評会の翌日、ボクは野球の試合に行くのをやめて復習に
勤しむこととなりました)

有意義な時間を過ごし、心地よく疲れて、酒だ、酒だ、酒だ……、
忘年会に突入だあ!と、いきたいところでしたが、出席者が少なかった
うえに早退の方も多く、残念ながら忘年会は中止となりました。
(楽しみにしていたボクは、飯田橋辺りの安い居酒屋を一通りチェック
してあったんですけどね……)
結局、その帰り道、冷たい空気に襟を立てて、ボクひとりで夜の街に
繰り出し、一杯、いやいや、たくさん飲んで帰りました。

ぶえーっくしょん!

会員の金井真紀さんのエッセイ『いつまでも、そばにある絵本』が
『児童文芸/10・11月号』に掲載されました。

追伸
最後に、個人的なことですが、「児童文芸2019年12月・1月号」で
拙作「R」の連載が終了いたしました。ボクの拙い作品を連載して
くださった日本児童文芸家協会の皆様、編集の原山裕子さん、
挿絵の聖柄さぎりさん、そして、6回にわたってお読みいただいた
読者の皆様に心より御礼申し上げます。

ありがとうございましたっ!



2019年12月2日月曜日

わらしべ通信

【わらしべ通信No.81】

急に寒くなり、コートやダウンが必要な季節になりました。
今年もあと残りわずかですね。
11月のわらしべ合評作品は、中学年向け二作品(一作は速読)と、
ヤングアダルト向け一作品の三作品でした。

・中学年向けの作品、一つ目は、玩具が題材なのですが、その遊びを
よく知らない人には、重要なところが伝わっていない気がしました。
情景の描写や主人公の感情を、もっと詳しく書いた方が良いとの
指摘がありました。

・二つ目の作品は、家庭料理が題材でした。あるメニューをめぐって、
主人公の子どもが、想像力を発揮するおはなしでした。合評では
家庭内の問題の扱い方と、メニューの好き嫌いで意見が分かれました。

・YA作品は近未来的な物語で、登場人物の年齢差がややこしいという
声がありました。作品の世界観について、いろんな読み方ができる物語
だという意見も出ました。 

合評作品が少なかった分、会員の一人一人から意見をじっくり聞くこと
ができ、参考になるアドバイスが提示されました。
会に参加するたびに色々な物の見方など発見があり、本当に刺激を
もらっています。
                     (担当 清水 明美)

【会員のニュース】
萩原弓佳さん 
 ラストで君は「まさか!」と言う 涙の宝石 (PHP研究所)
 11/29発売に 3作品収録