2015年12月25日金曜日

わらしべ


【 わらしべ通信 No.35 】
12月20日(日)
今日のわらしべは、年に1回のスペシャルゲストさんをお迎えしての合評会!
作家、香坂直さんにお越しいただきました(^^)/
 合評して頂いた作品は4作品(中学年向け、メルヘン、ファンタジー、幼年向け)それぞれの作品について、的確でていねいなアドバイスをたくさんいただきました。香坂先生のお話を聞きながら、どんどん頭が整理されていき、わらしべ一同、大変勉強になりました。たくさんメモも取りまくりました。1秒たりともムダにできない貴重なお時間を過ごさせていただきました。
なかでも印象に残っているのが、
「主人公の葛藤がほぐれていくのが、物語だと思っている」
「読者が共感できる葛藤は、テーマとなる」
というお言葉です。
確かに、主人公が葛藤で苦しむ姿は(ツライけれど)、そこをどう乗り越えるかを、読者は一番見たいはずですよね。そこを書くことこそ「物語」なのだと。
他にも、「作家の哲学」についてのお話しや、「客観性」が大事だということ、ファンタジーとメルヘンのちがい、本当に伝えたいことをぼやけないようにするためには「作品の主眼」をはっきりさせることなど……、本当にたくさんの深いお話しを聞くことができました。また、
「推敲時、文章を削除することをケチらない。せっかく書いたことにしがみつかないで『また書ける!』」と自分を信じること」
というお話しには、リアルに、大いにうなずいてしまいました。
「才能はみな等しくある。努力の差ですよね。でも、ただ書けばいいだけじゃない。方向性を持って努力することです」
 このお言葉には、その後の具体的なアドバイスも含め、わらしべメンバーみんなが勇気をもらえたのではないかと思います。本当……、名言だらけの講義でした。
香坂先生、ありがとうございました。
香坂先生にいただいたお言葉を胸に、2016年も、“気力みなぎる! わらしべ”で進んで行きましょう。今日は、あらたな新入会員さんもふえましたし(嬉しいです)、年明けには冊子も完成させないと、ですね!
それでは、みなさま、楽しいクリスマスと温かいお正月をおすごし下さい。
香坂先生、紅白のトリ、ぜったい見ますからね~。
                               (担当:井上林子)

だんでらいおん



今秋からの、だんでらいおんのメンバーの報告をいたします。

*小春日和の12月5日(土)、12時半から合評会を行いました。所属メンバー8名のうち5名参加。いつもより人数が揃わないのは寂しかったのですが、その分あまり時間を気にせずに、それぞれの作品にたっぷり意見を述べ合うことができました。
忘年会は、飯田橋駅近くのお店で開かれました。「より良いサークルになる為に、だんでらいおんにおける新しい決まりを作ろう!」と盛り上がり、あっという間に時間が過ぎました。
参加者は充実感の得られた一日になったことと思います。

*真山みな子さんの「ふたごのボタン」が、日本児童文学者協会と童心社が主催の第8回「絵本テキスト大賞」において、3~5歳からのAグレードで優秀作に選ばれました。真山さんは、昨年の第7回でも、「あむあむじいさん」が、6~8歳からのBグレードで優秀作に選ばれています。

*児童文芸12・1月号誌上に、だんでらいおんのメンバーの二つの作品が掲載されています
・誌上ミニミニ添削講座のコーナーに、原山ゆうこさんの「シロサイくんの消防車」
・創作童話のコーナーに、よねむらけいこさんの「わがままなプリンカップ」
また、『どんな味!?童話に出てくるあの料理』のコーナーでは、真山みな子さんが、「雪の日のだんまりうさぎ・再現料理 やさいのシチュー」を紹介しています。いろんな野菜を、次々に鍋に入れてコトコト煮る、寒い日にぴったりのシチューを、わたしも作ってみたくなりました。


*メンバーの金井真紀さんの絵の展示について、私に代わり、原山ゆうこさんがレポートして下さいました。



『先日、カフェのアイヤーシャーレさんにお邪魔させていただきました。下北沢駅西口から徒歩約10分。オーナーは、だんでらいおん仲間の音森ぽこさんの旦那さま。
 店内は、白を基調に、木のテーブルと椅子。窓辺には観葉植物や可愛いインテリア。アットホームな空間です。ご近所だったら、入り浸っていそう!
 開業一周年として、窓辺のギャラリーを始められたそうです。10月から12月は、同じく、だんでらいおん仲間の金井真紀さんの絵が飾られています。金井さんの絵は、可愛くて色鮮やか。優しい気持ちにしてくれます♪
 お知らせですが、来年の5月頃にも、金井さんの絵を展示予定だそうです。こちらのブログをご覧の皆さま、是非、アイヤーシャーレさんを訪れてくださいね。ぬくもり感あふれるお店と、金井さんのお洒落な絵が、メルヘンの世界へと連れて行ってくれますよ。


                    
                          だんでらいおん(原山ゆうこ)』


この秋から初冬を振り返ると、頑張った方が多いですねー! お互いの励みになります。
次回の合評会は、来年4月16日(土)の予定です。全員の顔が揃いますように……。

(野城裕子)


2015年12月18日金曜日

2015年12月11日金曜日

とんとんぼっこ



早いもので、とんとんぼっこを立ち上げて一年がたちました。
今年の1月に初めての合評会を開き、4月にドキドキの見学会を開催しました。
当初、季節ごと年に4回の合評会を開こうねと始めたとんとんぼっこでしたが、合評会の前にプチ勉強会、ランチ会のついでに合評会、忘年会のついでに合評会…と、なんだかんだ集まっていたのでした。それには、見学会から参加してくれている新メンバーの創作への情熱によるところが大きかったように思います。それに、時に作家のかたが飛び入り参加してくださったり、遠くより顧問の沢田俊子先生が足を運んでくださったり…。振り返ると、どの日も、帰りは心をいっぱいに満たして帰途についたなと思います。
手さぐりの一年間でしたが、先輩サークルの方々から、貴重なアドバイスもいただきました。
皆様のあたたかい支えあってのことと、感謝しております。

さて、12月5日は、とんとんぼっこの忘年会兼合評会でした。
今回もスペシャルゲストが2名! 岡山のももっこ代表小郷文子さんが、158枚の長編をひっさげて参加してくださいました。普段、短編の提出が主なとんとんぼっこには、未踏の領域でした。本質に迫る講評は大変勉強になり、刺激になりました。メンバーのほとんどが小郷さんとは初対面でしたが、作品を読ませていただいていたから、昔からの知人のように打ち解けることができたとのメンバーの声。創作は人を結びますね!
そして、4月の見学会に続き、沢田先生も駆けつけてくださいました。諸事情で、なんと一睡もされないままの参加。ビールが入りながらも、まったく眠気も疲れも感じさせないパワフルさ! こちらの目のさめるような講評をいただきました。
朝の11時から始まった会は、お昼に忘年会をはさみ、午後4時まで続き、そのあと2次会。沢田先生のもと教室の同窓生も遠く今治からやってきて、盛り上がったのでした。「夕暮れワイン」おいしかった〜。沢田先生が寝不足でなかったら、獺祭もおすすめしたのに…。
                            (巣山ひろみ)

2015年11月20日金曜日

わらしべ



【わらしべ通信】 No34

11月21日(日)
 わらしべのメンバーの多くは、京都で行われた協会主催の「童話塾in関西」にも参加させていただきました。その興奮も冷めやらぬうちにわらしべがありました。童話塾がご縁となり、わらしべに見学、そして入会された方もいました。

 さて、今回も同人誌に載せる作品についての合評会でした。
 提出された作品は筆力のある方ばかりで、どれもとてもおもしろかったです。でも、ここは合評会。よりよい作品をめざして、沢田先生を中心にするどい意見がとびかいました。
・プロローグが必要
・店主の設定を読者にもわかるようにはっきりと書く
・三人称で書かれていても、主人公目線で書く
・主人公の葛藤を深くする
・人間でない動植物のセリフはダッシュなどで、区別する。等々。

 合評会の後、シルバー会(?)やヤング会(?)に分かれて、ちょっと休憩しました。分かれたのに偶然、みんなが同じ店になりました。
 きっと、ここでも作品について熱い議論がとびかったことでしょうね。
                        (担当:はやしまき)

2015年10月26日月曜日

とんとんぼっこ


10月24日は、とんとんぼっこ合評会でした。提出作品は4編。
この日は山口から、児童文学作家の中山聖子さんが参加してくださいました。中山さんは「べんり屋寺岡」シリーズ(文研出版)等、繊細な心情表現で、胸に沁みる作品を多数書かれています。
そんな中山さんから、言葉を大切にするということを教えていただきました。
・安易に定型句を使わずに、自分なりの言葉をしっかりと考え、選び抜く。
・五感を生かした記述を入れる。
定型句でさらりと書かれた箇所が、中山さんの講評の中で、主人公の肌ざわりを表した言葉に置き換えられると、物語がたちまち胸にせまってきました。言葉をひとつ変えることで、一瞬にして心深くに届く文章になるあざやかさは、ハッとする経験だったと思います。
4点の短編の合評に、いつの間にか3時間がたっていました(^ ^;)
合評終了後にお茶しました。カフェのソファが、なんとも座りごこちが良く、話はつきず。
まだ創作を始めて間もないメンバーから、「書くのがおもしろくてたまらない」との言葉。そのキラキラした瞳に、自分が書き始めたころの、3枚の童話を書き上げたときの喜び、ポストに投函するときのドキドキを思い出しました。そうですよね、創作は楽しいんです。
中山聖子さんも何度も何度も、「楽しかった〜!」と言って、帰っていかれました。

基本、季節ごとの合評会なので、次回開催予定は1月23日(土)ですが、その前に忘年会! どうせ集まるなら合評会もしたいと、またまた誰からともなく声があがったのでした。というわけで、12月5日は忘年会兼合評会ということになりそうです。
                                                                                                         (巣山ひろみ)

2015年10月23日金曜日

わらしべ



【わらしべ通信No.33

10月17日(日)
 ハナミズキが色づき、キンモクセイの香りがただよう秋になりました。
 寒さにふるえる日もありましたが、今日は晴天で暑いぐらいです。わらしべの熱気が伝わったのかもしれませんね。
 開始からハプニングがあり、会場の外で合評をすることになりました。それも楽しと沢田先生の提案にみな賛成です。
 諸連絡をしているうちにすぐに会場が開いたので、本来の場所にもどり、合評が始まりました。今回は、見学者も一人いました。
 合評作品は、創作が3つ(短編1編、長編1編、一枚童話)、エッセイ2つの5作品でした。今回も沢田先生のアドバイスも含め、様々な意見がとびかいました。
・思いついた言葉にこだわらない。出だしはこの場面にして構成をやり直したほうがよいのでは。エッセイのほうがいいのか、創作のほうがいいのか。題名の工夫は。未来の話はもう少し、想像できるような設定を。等々
・一枚童話は沢田先生から提案された400字で書く童話です。たった400字で書くお話は難しいけれど、楽しいです。今回はウインナーが出てくるかわいいお話でした。みなさんも一度書いてみてはいかがでしょう。
 厳しくもあたたかいわらしべに出席すると、やる気が出ます。
 見学者も入会をしてくれることになりました。新しいメンバーをむかえて、またお互いがんばりましょう!

*わらしべメンバーのお知らせです。
 ・井上林子さん作「2分の1成人式」 講談社
 ・うたかさん、石神さん「おはなしの森3」 神戸新聞総合出版センター

メンバーの活躍がうれしいです。ご出版、ご掲載おめでとうございます。
                    (担当:はやしまき)


【聴講生募集のご案内】
童話サークルわらしべでは、毎年プロの作家の方をお招きして勉強会を企画しています。今年度は下記のとおりの日程にて行います。作品合評形式の勉強会です。

★日時 1220日(日)13時~16
★場所 朝日新聞阪神支局3階会議室(阪神電車西宮駅下車)
★内容 児童文学作家 香坂直さんを講師にお招きして作品合評など

つきましては、若干名の外部聴講生の受け入れをいたします。(要参加費)
ご希望の方は下記わらしべあてにメールで連絡をしてください。
(申し込み・問い合わせ先 藤谷クミコ)
warashibe_gogo2012@yahoo.co.jp


2015年10月19日月曜日

ももっこの会


2015.10.8 
岡山サークル「ももっこの会」、10月例会でした。

この日の参加者一同のお目当ては…永井会員による“発音体感”のミニ講座!
前回の例会で心ひかれた話題とあって、みなさん興味津々で集まりました。

6名の参加で、4作の作品批評と、「へー!」「ほー」「わあ!」と感嘆詞の
飛び交うミニ講座という、楽しい例会となりました。

文字の音の響きが、その意味以前に、言葉にさまざまな印象を与えること、
そして発音体感が、いかに意識下で私たちのイメージを左右しているかを、
楽しく学ぶことができました。

五感の妙に、あらためて驚きと感動を覚えつつ、創作にうまく活かしていきたい
と、思った次第です。とても充実した時間でした!       (堀江潤子)

2015年10月9日金曜日

 だんでらいおん(東京)


  皆様こんにちは。 お元気でいらっしゃいますか?
  だんでらいおん所属の、わたなべちとせです。
 この度、メンバー持ち回りでサークルブログ原稿を準備する運びとなりました。
 どうぞ宜しくお願い致します。

***

 先ずは、合評会の話題から。
 9月26日(土)、日本児童文芸家協会事務局をお借りして、6名出席の合
評会を行ないました(現在8名所属)。
 当日、時間内で読み上げられる程度の短い作品以外は、合評会の2週間程前
までに各メンバーに原稿をメール送付し、読み込んで、当日に臨みます。
 原稿用紙5枚前後から50枚程度。6名6様の個性溢れる作品が次々に繰り
出されます。
 濃い時間というのは、本当にあっという間に過ぎてしまうものですね。順番
に感想や意見を述べていた筈が、いつの間にやらフリートーク宜しく、テーブ
ルを挟んで<ぽんぽんぽんぽん>アイデアが飛び交います。
 この日、昼12時半から始められた会も、ささやかな休憩を挟んで続き、気
付けば夕方17時。
 得てして、創作は孤独な作業になりがちですが、合評会は作品に新鮮な空気
を送り込む作業の如し。
 本当にありがたい事です。

***

 さて、お次はサークルメンバー原山ゆうこさんご参加の『こころを育てるお
はなし101』(高橋書店/2015年6月30日発行/定価1700円<税
別>)のご紹介です。
 国内外の昔話や昔からなじみの深い名作等101話それぞれを、2ページか
ら4ページにコンパクトにまとめ、全見開きにオールカラーの挿絵が付けられ
た、ハードカバーです。
 これからの季節、ぽかぽかと暖かな布団の中で、寝る前のひと時を親子で過
ごすのに丁度お誂え向きの1冊。
 そうそう! クリスマスプレゼントにも良さそうです♪















 おしまいに私、わたなべちとせの自己紹介を……。
 手作り絵本(テキスト、原画、製本)創作から始まって、児童文学の世界に
お仲間入りさせて頂いてから、かれこれ約17年。
 児童文芸家協会様にお世話になるようになって、約3年半になります。
 この『だんでらいおん』の他に、絵本テキストの合評を行なう『たまご作家
研究会/絵本テキスト部』にも所属しています。
 児文芸主催の書きおろし童話展には、3年前から参加。
 神宮前のギャラリーTOKI ART SPACE にて、毎年8月に開催される『本』
をテーマにした作品展『THE LIBRARY ~(西暦)~』に、去年から手作り絵本で
参加。
 また、上野の東京都美術館を会場に、毎年9月に開催される『美術の祭典/
東京展』の<絵本の部屋>にも、今年から手作り絵本で参加させて頂いていま
す。








***

 まだまだ勉強する事がたくさん!
 これからも、<あぁ、楽しかった!>と思ってもらえるような作品作りに、
日々励みたいと思います。
 尚、次回合評会は12月5日(土)(忘年会込み♪)です。
 拙い文章に、お付き合いありがとうございました。
 これからも、だんでらいおんを、どうぞ宜しくお願い致します。
 季節の変わり目です。皆様、くれぐれもご自愛下さいませ。

                      (だんでらいおん・わたなべちとせ)