2017年12月26日火曜日

わらしべ

【わらしべ通信NO.58】

 12月17日「童話サークルわらしべ」の年に1度の勉強会でした。発足以来、毎年プロの作家さんをお招きしての勉強会を開催していて今回は6回目、児童文学作家の西村友里先生に来ていただきました。

 会員16名、聴講生2名が参加。顧問の沢田俊子先生もご出席です。
今年一番の寒波到来の日曜日でしたが、ホットな教室となりました。

西村先生はまず「私はこどもたちに伝えたいこと、すなわちテーマがあって、これについての文学しか書かない」と、おっしゃいました。
 冒頭から、ズシン!と響くお言葉です。

続いて、ご自身の幼年向け著書『たっくんのあさがお』を書かれたときの「チェックシート」を配布して、作品の起承転結を説明しながらテーマについての考え方をご教示くださいました。

わらしべ会員の提出した7作品についても、それぞれの「チェックシート」を作成してくださって、それに沿ってとてもとてもわかりやすい講義をしていただきました。
配られた「チェックシート」は、とてもありがたい贅沢なプリントです。
持ち帰って、再度かみ砕きながら読んで勉強したいと思います。

 とにもかくにも、作品の「テーマ」について真剣に向き合うという事がどういうことなのか、先生のひとことひとことから学んだ気がします。
西村先生、本当にありがとうございました。


会の終了後には、お二人の先生を交えての懇親会があり、会員の皆からも先生への質問をさせていただきながら、楽しいひとときを過ごしました。

また、今日は次回合評の作品がたくさん提出されました。

1月からは冊子用の合評会が始まります。
今年1年を振り返ると、いろいろな出会い、別れ、ニュースがあり、わらしべもちょっとずつ歴史を刻んできたなあと思います。たくさんのご縁に感謝しつつ、来年もまた皆と前進して、良い年になるように願っています。          
                           (担当:藤谷クミコ)

【会員のニュース】
☆井上林子さん
『おしごとのおはなし 保育士 なないろランドのたからもの』(講談社)出版




☆萩原弓佳さん
アンソロジー続巻出版 (PHP研究所)
『ラストで君は「まさか!」という デジャブ』
『ラストで君は「まさか!」という 望みの果て』





井上さん、萩原さん、おめでとうございます!!


2017年12月18日月曜日

とんとんぼっこ


12月16日は、とんとんぼっこの忘年会でした。

遠方からやってくる人が多いので、お昼の食事会。事前に、1名から作品を合評してほしいとの希望が出ていたので、じゃあ、忘年会のあとで少しだけ合評もしましょうということになっていたのですが……。つぎつぎと届く合評原稿(お酒をのめるのか、のめないのかで気をもむわたくし)。結局、5編が届いて、食事のあとでいつもの市民交流プラザに場を移し、がっつりと、ほろよい合評会となったのでした。



今回とくに、とんとんぼっこらしい、個性的な作品が集まりました。

これまでたぶん、だれも使わなかったであろう主人公を登場させた作品、言葉のリズムのおもしろさを貫き通した作品、海外に目を向け、厳しい現実を生きる子どもたちを描いた作品等々。

そろそろ、同人誌を作って発表したいなぁと思った年末でした。

だれも個性をゆずらないので(笑)、カラフルな闇鍋のような同人誌になるといいと思います。

……とその前に、「テーマをしぼる!」をもう一度思い出し、推敲しましょう、わたしたち。お話はどこへ着地するのかが意識されると、どの作品も引き締まるように思いました。



今年も、とんとんぼっこの合評会だけにとどまらず、あちこちの勉強会に参加したメンバーたち。そこで得たことは、すぐにメールや会で伝えあいました。

春はおとなりの岡山「ももっこ」さんと合同合評会を行いました。

夏には楠章子さんを講師に迎え、作品を書くうえで核になる力強い学びをいただきました。

児童文芸家協会を始め、たくさんの方に支えられて今年も終えることができました。どうもありがとうございました。来年もとんとんぼっこをよろしくお願いいたします。

                              (巣山ひろみ)


2017年12月4日月曜日

だんでらいおん



11月11日(土)協会事務局にて合評会を行いました。
今回の参加人数は5人。少人数での合評会となりましたが、その分、一人一人の作品にじっくりと向き合うことができました。一つの作品に時間制限を設けることなく講評できたことは、作り手にとっても読み手にとっても、大変有意義で濃密な時間だったように思います。
合評会に提出する作品は、事前にメール添付で送付、または当日持参して音読するというスタイルをとっています。事前に送られたものは細部まで目で追いながら読み込むことができ、音読では作品の世界観を脳内で思う存分堪能できます。目から入る作品と耳から入る作品。
まだまだ未完の作品たちばかりですが、いずれ子どもたちの手に渡り、心の成長の糧のひとつになってくれたらと思いながら、会員皆お話作りに日々邁進しております。

合評会の後は、某ファミリーレストランへ移動し少人数でのささやかな忘年会をしました。そうはいっても、三時間ほど飲んだり食べたりしゃべり続けたりと、ささやかな雰囲気ではなかったかもしれませんが。某ファミリーレストランさん、うるさい上に長居してすみません。
 お店を出てからは、ほくほくのたい焼きを食べながら「今後も書いていこう」という決意でお開きとなりました。

 次回のだんでらいおんの合評会は、2018年2月17日(土)12時半~協会事務局で行います。

~うれしいお知らせ~

嘉瀬陽介さんが、日本児童文学者協会と文渓堂との共同企画「こわいこわい百物語」シリーズに作品が掲載されることとなりました。作品名は「あくまでも願いはひとつ」です。嘉瀬さん、おめでとうございます!

                              よねむらけいこ