2023年4月24日月曜日

近江ペンの会

 近江ペンの会4月例会

2023422日(土)

参加者:大塚先生と会員5

 

顔を合わせての例会開催は、8ヶ月ぶりのこと。先生の笑顔が輝き、春の陽射しが気持ちの良い1日でした。残念ながら参加者数は少なかったけれど、その分作品についてじっくりと意見が交わされ、丁寧な評価や改善すべき点などについて学び合える濃厚な時間になりました。


 合評作品は5作品。中高生の生活の一場面、小学生男子の葛藤、野山に出かける家族やちょっと複雑な事情の家族関係など、いつもはファンタジーなどの提出もありますが、今回の作品は、誰もが少し昔に(おばさんが少女だったころ)感じた心の動きや、身近な生活に見られる出来事・感情など、物語の内容に自分自身の思いを重ねることが出来、書かれた描写から頭の中にその場面が思い浮かぶように読むことができたように思います。ここはもっと掘り下げてとか、肌に感じるような表現が必要など、具体的な指摘もありました。また説明ばかりだと、登場する人物像が思い描けなかったり、設定が複雑だと物語に入りにくかったりと、バランスや表現方法などがとても大切であることを、そうはわかっていてもなかなかうまく出来ず、思わず唸ってしまいました。


やっぱり顔を合わせて作品の情報交換をすると、笑いながら失敗した事や出来ない事を呟きつつ「よおし、次は……」と元気をもらうことが出来て、嬉しいひとときを過ごすことができました。この嬉しさが、次の作品へのいいスパイスとなりますように。                    淡海 かよ

               

 




2023年4月19日水曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信NO.119

 

416日(日)

暖かい日が続いたのでそのつもりでいたら、やや肌寒い一日でした。

 

この書き出しの一行は前回と同じです。寒かったです。

先月に引き続き「少しでも気温が下がったら寒い寒いと連呼する超寒がり」な人間が今月もブログを担当いたします。よろしくね。

 

夕方からは雨が降りだすようなお天気のあまり良くない日でしたが、わらしべ定例会は大変盛り上がりました。

 

今月はスペシャルゲストが来てくださったのです!

『むこう岸』や『セカイを科学せよ』などの著作でおなじみの安田夏菜さんです。

昨年ちょっとしたご縁がありまして、その後もなんやかんやありまして、本日わらしべにお越しいただく運びとなりました。

 

みんないつもより熱心です。

決していつもが熱心じゃないと言うわけではないのですが、でも確実に熱量が違った!

合評作品は5作。内容も「この人がこんなジャンルに挑戦するなんて!」というような意欲的なものが多かったです。

 

安田夏菜さんはお声がきれいでトークスキルが抜群に高い上に、作品の感想が的確で、聞いていると目からウロコがポロポロ落ちます。

てか、わらしべに初めて来たのにどうしてそんなに作者のことが分かるの? という点に驚きました。

きっと、「書いてあること、行間ににじんでいること」その両方を読み取る力がすごくおありなんでしょう。

みんな、前のめり気味に聞いてましたよ。

 

合評って感想を言うほうも試されているのよね、と当たり前のことを再確認して自信をなくすなどしましたが、よく考えたら最初から自信なんて持ってなかったですわ。

 

今日の合評会はわらしべにとって、とても良い刺激になりました。

安田夏菜さんありがとうございました!

           (萩原弓佳)

 

 

【会員のニュース】

中井たかし

児童文芸2023「春」号 if創作に 「空気とかセイジョウ機」掲載