2015年3月20日金曜日

童話サークルわらしべ


【わらしべ通信 №26】

3月15日、雨(ホワイトデー (*^^*))。
 新入会員さんが入りました!
 切磋琢磨できる仲間が増えて、とてもうれしいです。がんばっていきましょう!

 さてさて、今回の「わらしべ」の合評は、3作品。
「死」という難しく重たいテーマに挑んだ物語に、なぞのケーキをめぐるコミカルな家族物語に、事務所から見える料亭の庭とメソポタミア文明の「シュメール伝説」から発想を得たという(スゴイ!)不思議な物語。

 様々な意見が飛び交う中、「どうしたら、面白い発想が思い浮かぶか?」という質問が出ました。きっとこれは、誰もが知りたいことではないでしょうか? 顧問の沢田俊子先生のお言葉をお聞きして、大いにうなずいてしまいました。
(ちょっとお言葉をお借りします↓)

 常にまわりの情報に「アンテナ」をはっておく、というのはよく言われるけれど、その「アンテナ」に何がひっかかるかは、人によって違うのだそうです。同じものを見ても、何もひっかからない人もいれば、そこから「ひらめき」が生まれて物語を作れる人もいる……。
“本人が面白い!と思うこと”に、どれだけ気が付くことができるかなのでしょう。そして、ひっかかりの違いが作品の個性となって、その人らしい物語を形作っていくのだと思いました。

 自分の心に、何がひっかかるか?
常に、好奇心ビンビンの「アンテナ」をはりましょう!

ただ、「ひらめき」だけでは、5枚の短編は作れてもそこから先へは広がりにくいそうです。もし長編に広げたかったら、全体的な「テーマ」が大切になってきます。「キャラクター設定」も深めて、読者をひきこむための面白い「エピソード」も入れていく必要があります。そうして推敲し、やっとのことで書き上げた作品が、合評の場にたどりつくんですね――。

「どうすれば、この作品は良くなるか?」という、みなさんのご意見を聞ける合評の場は、とってもありがたい場です。(家族に合評を頼んでも、長編なんて読んでくれませんからね~)次回のわらしべでは、その場に立てるので、緊張しつつも、楽しみです! 厳しいご意見は言いづらいものですが、忌憚なく言い合いましょう。カチンと来た意見ほど、良い意見なので(^◇^)☆彡 よろしくお願いします!

(担当:井上林子)


2015年3月13日金曜日

童話サークル わらしべ


【わらしべ通信 №25

風はどこまで風なのだろう。見つけられたら、銀の紙をまいてみよう。
ゆらゆらうず巻き、地面に落ちて、きっと静かに光るだろう。

定例会があった。
合評は二作。異国の淡い恋の物語と、少年たちの小さな冒険の物語。
思わぬ意見が出る。アイデアが出る。なるほど、そういう見方もあるのかと感心する。
他者の視点は大いに参考になると、改めて知る。

大空から物語を読んでみる。顕微鏡でも読んでみる。何度も何度も読んでみる。
他人の目でも読んでもらう。見えない角度から切り込んでもらう。
そうして物語を熟成させていく。合評という乱反射的場を通して、物語に光を集めていく。

夜空を見上げた。この地が宇宙と繋がっていることに、いつも感嘆する。
百垓個もの星たち。地球上すべての海岸の砂粒よりも多い星たち。
そのひとつに、ぼくはいる。
それだけで、すでに極めて不思議な物語となっている。

物語は光か、花か。それとも風か。
いずれにしても、いつか誰かの心に寄り添えるなら。
いつか誰かのエネルギーになれるなら。
エネルギーって、すごいんだぜ。E=MC2 。一円玉五枚で、東京ドーム一杯の水(20)を沸騰させることだって、できるんだぜ。

追伸。
花束をもらう機会があった。1か月になるのに、そのほとんどが立派に咲いている。花よ、やるじゃねえか。               by ヌクスケ

***花束をもらう機会について***
ヌクスケ氏は、上方落語台本募集で大賞受賞。表彰式で花束をプレゼントしました。
この日(2月定例会)は受賞式の裏話を聞かせてもらい、みんなで創作への刺激を受けました。