2018年5月2日水曜日

とんとんぼっこ

4月28日土曜日 

合評会をする会場はいつもは人でいっぱいなのですが、今回は他の利用者さんがまばら。ゴールデンウィークが始まったせいでしょうか。
今回、7作品を合評しました。
・5枚童話 伝えたいことがはっきりしているので、そのために必要なもので構成していくことを意識する意見が多く出ました。

・5枚童話 あたたかい作風、心にひびく結末をいかすためにも、やはり5枚という短い枚数の中、構成について考える意見が多かったです。

・10枚の作品 落語のようなおちのある楽しいものがたりで発想もおもしろかったので、意見は登場人物たちの設定が自然かどうかというところに集中したように思います。

・10枚の作品 今、実際に行われている事実をもとにして広島を描く物語に挑戦した
作品。なので、これまでにたくさん描かれているものをなぞらない独自の描きかたを求める声が多く出ました。そして、伝えたいことを読む子どもに自然と伝わるためには
どんな形をとったらいいのか意見が出ました。

800字程度の絵本テキスト 作者は前回からこわいお話に挑戦中。
シリーズのこれまでに出た作品をたくさん読んで研究された成果がよく出ていると思いました。目のつけどころが面白く、これをこどもが読んでこわさを感じるものにするにはと意見を出し合いました。

・15枚の作品 前回の書き直し。書き直してわかりやすくなったが、テンポがなくなったという意見や、登場するものの姿が伝わってこないという意見があり、まだ推敲が必要のようです。

・そして、お話に絵をつけた力作。ひとつのテーマでいろいろと書き直しをつづけている作品です。今は、体験したできごとを掘り起し綴っているというところなので、
これから、どういう方向でお話を進めていくのがよいかいろいろと意見が出ました。

 合評がうまくなる、という言い方がいいのかわかりませんが、みんながそれぞれの視点で大切なことを掘り下げて指摘できているなあと、感動的な気持ちになる時があります。
 そして、今回作品を受け取った時にそれぞれにしっかりとした作品の個性があると感じられて、その人らしく作品を書いてきているということかなあとしみじみ思いました。

昨年まで年4回としていた例会を増やすこととなり月からは、偶数月に開催します。
というわけで、次回のとんとんぼっこは623日土曜日です。
                                                                                                                               (さとうともこ)