2014年11月19日水曜日

童話サークル わらしべ


【わらしべ通信NO.22の追記】
《初めての「サークル交流勉強会」実現!》

 先に報告しました、わらしべ11月定例会(勉強会)は、協会のご支援により講師の先生をお迎えし実現したものです。今回はお二人の講師に来ていただけるということで、せっかくの機会なので当ブログで聴講生募集のご案内をいたしました。また、近県のサークルには、個別に声をかけさせていただきました。
 当日は、隣県の岡山より参加者がありました。
 参加された「ももっこの会」の方の感想です。(ご本人に了解をいただき
 掲載)

昨日は聴講させていただきありがとうございました。
書き手としての学び満載の濃密な勉強会に参加させていただき、
わらしべの皆様には、感謝!感謝!です。
作品提出の方法や講師への質問の準備など、勉強会のあり方も
とても参考になりました。

沢田先生、楠先生、宮下先生という豪華三人の作家の多角的な
お話が聞けたことは本当にすごいことでした。ワクワクして、
すごくおもしろかったです。
とうてい途中退席はできないほど夢中で聞き耳を立てていました。

岡山のももっこも、協会の支援をいただいて準備中の戸田先生の
講演会企画を参加者が楽しくて学びのあるものにするため準備して
いきたいと思っています。
サークル発足時から考えていた「他のサークルとの交流」の第一歩となった今回の勉強会です。お互いに良い刺激をもらえることや、活動の仕方についても学べることが、実感できました。「ももっこの会」の企画にも是非参加したいと思っています。
                            (藤谷クミコ)

2014年11月17日月曜日

童話サークル わらしべ


【わらしべ通信NO.22

 1116日(日)わらしべ定例会

今日のわらしべは、年に一度のスペシャルゲスト様を迎えての定例会!
作家の宮下恵茉先生と、楠章子先生をお招きして、3つの作品の合評をして頂きました。遠く岡山からかけつけて下さった参加者も含め、いつもの何倍も濃く熱い3時間半でした。

YA、中学年向き、幼年向き、それぞれたっぷり時間をかけて、ご丁寧なご指摘とアドバイスを頂きました。お忙しい中、厳しくも、愛のある合評をありがとうございました! 
わらしべ一同、大変勉強になり、刺激を受けました。プロの作家さんの考え方。作品に対する厳しい目。かっこたるぶれない想い……。目が覚めました。身の引き締まる想いでした。

合評後「厳しすぎたかな?」と、心配されておりましたが、いえいえ、そんなことは全然ありません! わらしべメンバーみんな、「どこをどう直せば、より良い作品になるのか」と、ふだんから忌憚のない意見を言い合いあっているつもりですが、なかなか「どこ」を、「どう直せば」がわからないのです。そこを教えて頂けたのですから、これほど嬉しいことはありません。厳しいと感じた方がいたとしても、「書きたい!」のなら、落ちこんでいる暇なんかありません。進みましょう。頂いたアドバイスと熱を糧に!

 今回の3作品に共通していたのは、文章は上手いけれど、手垢のついたモチーフや、先が読めてしまう展開ではおもしろくない……。「構成が大事」ということでした。そして、その構成は、作者の都合ではなく、物語の必然性でつなげるということ。ただ、あまり色々考えすぎて、児童文学とはこうでなければいけないと、がんじがらめになっていないか? お話の枠にとらわれすぎていないか? というアドバイスも頂きました。「創作はもっと自由なもの。ジャンルなんか自分で作ればいい」という言葉に、大いにうなずいてしまいました。

 また、「子どもの時の自分が、その作品を読んでおもしろいと思うか?」という言葉も胸に響きました。本当にこの物語は子どもが楽しめるものなのか? 今の子どものお眼鏡にかなうものなのか? 何より、作者である自分自身がまず楽しいと思っているのか? 
まずは、自分がおもしろいと思うこと、書きたいことを見つける。何よりもまずはこれが一番大事。それから構成を考え、その物語の対象年齢に伝わる言葉と表現をさぐって、書き上げる。あとはひたすら推敲を重ねて、重ねて、重ねて、重ねて、重ねて……いきましょう!


(井上 林子)

2014年11月7日金曜日

童話サークルわらしべ 


【わらしべ通信NO.21

童話サークルわらしべ 10月定例会報告

こんにちは。
10月はまだ暑い日も多かったですね。
さて、10月のわらしべ定例会報告です。
この日の合評作品は三つ。いずれも力作でした。

ひとつは少年犯罪がテーマ。その犯罪に至る原因は“いじめ”です。
こういうテーマは苦手だという人もおられるかも知れませんが、現実に子どもたちが日々直面している切実な問題です。児童文学を志す我々が、無関心であって良い筈がありません。
 様々な立場に立ってみて、大人として子どもたちに何かのメッセージを発信する事が出来ればと、考えさせられました。

 次に、ペットと家族の物語。
ほのぼのと心やさしく、そして切ないお話です。
書き手の心根の優しさが伝わってくる、とてもさわやかで温かい作品です。
ラストのシーンが悲しく切なく、印象に残りました。

 そしてもう一つの作品は、楽しい子どものお話。
主人公は小学1年生の男の子です。この子は想像力が豊かで少し泣き虫。でも素直で明るい子です。微笑ましく読後感も良い。本当に読んでいて楽しい作品です。子どもたちに読ませたくなります。こういう作品、わたしも書いてみたいわ。

 来月は外部から講師の先生に来て頂いて、勉強会をします。楽しみです

                                                                                        (中井(光))