2019年7月1日月曜日

近江ペンの会

近江ペンの会 例会
2019年6月22日(土) 出席者11名

外の陽射しは強く、気温の高い1日でしたが、会場の古民家は、心地好い風が抜けて、のんびりとした午後のひとときでした。

今月は、先ずはじめに、作品集「四角いたまご」3号発行に向けて、それぞれが他の人の作品の校正をしました。作品を、ていねいによく読み込むことと、一作品に対し、複数の目でチェックができ、しかも本人にすぐに確認(例えば、改行は意図するところか? これは会話ではなく心の声か?など)することも出来たので、編集に向けて一歩前進したように思えます。それぞれが持ち帰り、あらたに仕上げて提出するところまで、こぎつけました。

合評は、2作品です。どちらも幼児向け作品です。
ひとつめは、公募の基準に応じて書かれた、800字以内のMさんの幼年童話。ちょうど、『児童文芸』の今号特集が“保育絵本のアプローチ”だったので、その記事を参考に、Mさんの作品を通しての勉強会となりました。
説明し過ぎる文章や、理由を説明しなければならない文章は不要であることや、短い内容の中に「起承承承転結」を込めることなど、単なることばの羅列にならない作品づくりの難しさに、一同大きなため息……
場面を想像しながら、800字以内の幼年童話を書いてみよう、という課題が出ました。

ふたつめは、幼児と関わるお仕事をされているNさんの楽しい作品について。
子どもの話し言葉で書かれていて、リズムが良く、身につまされる内容で、「あるある~」「よくわかる」という声があがりました。しかし、大人にとっては面白い表現でも、小さい子には、どうしてその表現が必要なのか?また、文章の中に、暴力と思われる可能性のあることば(しつけであっても)があってはいけないことなど、表現することの難しさを感じました。

最後は、素話・紙芝居など演じるのが得意なKさんが、小粋な小噺を披露して下さって、楽しいおまけがつきました。
次は、以前に書いた作品を「見直す」リクエストがありました。人の意見を良く聴くことも、大切なことのひとつですね。また次回も楽しみです!

                             
                              文責:スズキヨーコ