2018年12月3日月曜日

とんとんぼっこ

12月のとんとんぼっこは、ランチと足湯付きでした。

ランチに行ったのは、平和大通りに面した街中のお店ですが、みんなで並んで使える足湯の湯舟がありました。

午後から合評会がひかえているので、お酒は一杯だけ。とはいえ、満腹だし、足湯でほんわかしているし、さんざんおしゃべりしたし、天気はいいし……。

しかし、みなさんの切り替えはすごかった!

午後から3時間かけて、びっちりと合評会をしました。



11月の「童話塾in関西」には、とんとんぼっこから3名が参加しました。

書いた原稿を先生がたに合評していただくことができました。帰りの新幹線でも興奮さめやらず。いっしょに行ったメンバーの一人は、教わった「説明」と「描写(で表現)」の違いについて、考え込んでいました。

ちょうど中国新聞に、中国短編文学賞選者の高樹のぶ子氏の言葉が載っていました。



『小説は多かれ少なかれ、「説明」が入ってきます。けれど、できるだけ「説明」ではなく、場面や情景を伝える「表現」が欲しい。なぜなら「説明」はすぐに記憶から消えてしまうけれど、ある印象的な場面や情景は、記憶にこびりついて消えてくれない。あれはどの本だったのか、どんな小説のページだったのか思いだせないけれど、あの時の風や陽の翳り、草の匂いは思いだせる…。(中略)風や陽の翳りや草の匂いが立ち上がり、やがてゆっくりと、その場面に存在する人物が見えてきて、そしてさらにその場に立ち込めていた感興が再現されていく、つまり文学の感動が蘇ってくる、という順番なのです』(2018,12,1 中国新聞)



今回、まさに「表現」された短編が提出されました。はじめて書いたSFということですが、鮮やかな印象が脳裏に残る作品でした。

また、亡くなった犬を描いた作品は温もりに満ちていました。亡くなった者たちを文章に描くとき、もう一度、彼らと会っているのかもしれません。



合評会が終わって、みんなで平和大通りのイルミネーションを見て帰りました。

濃い一日だった。そこからさらに、映画を観に流れたメンバーも。濃いわー。

次回は2月23日(土)を予定しています。



                                (巣山)