2018年10月1日月曜日

わらしべ通信

【わらしべ通信NO.67】

冷蔵庫にはベーコンがなかった。これでは緊急時、焼き飯を作ることができない。定例会の帰りに買うことにしよう。そんなことを考えながら定例会会場に向かった。エレベータに乗り、4階で降りる。わらしべメンバーはほぼ揃い、雑談に花を咲かせていた。部屋の隅のテーブルには、次回の合評作品が並んでいる。それを取り、着席する。9月16日、時計の針が1時をさし、今年9回目の定例会が始まった。
わらしべ3号の打ち合わせをしたあと、合評がスタートした。合評作品は5本。
YA向けの恋愛ものから絵本用のこわい話まで、バラエティに富んだ内容だ。で、今回、議論のひとつとなったのが「大人の発想」。この子どもの行動は大人の発想によるものだ、などなど。子ども向けに書いているつもりでも、ついつい大人の視点や感覚で物語を進めてしまうことがある。常に読み手を意識して一文一文を執筆する。基本中の基本ではあるが、持続することはなかなか難しい。また、大人向けのショップを舞台にするにしても、読者である子どもが興味を持つような工夫をする必要があるのではないか。そんな、設定に関する意見も出た。
合評会は研修とは違い、各自が独自にスキームを構築し、レベルアップを図っていかなければならない。そうしなければ、毎回、素材を変えているだけで同じことの繰り返しになってしまう。4時を少しまわったところで、定例会はお開きになった。さて、次なる目的はベーコンの購入だ。お徳用があればいいのだが…。 
                           
                               (中井たかし)