2018年9月4日火曜日

とんとんぼっこ

8月25日土曜日 

昨年秋、東京都練馬区の「練馬パンカーニバル」というベントで、パン屋さんと絵本「パン屋のイーストン」(巣山ひろみ 文 佐竹美穂 絵 出版ワークス)がコラボしました。このときにクレイアニメ作家の山田優子さんが監督・制作された「パン屋のイーストン」のクレイアニメが第17回広島国際アニメーションフェスティバルの会場で上映される、というおしらせが届きました。広島国際アニメーションフェスティバルとは、2年に一度、広島市で8月に開催される映画祭で、世界4大アニメーションフェスティバルの一つだそうです。  
 上映はちょうど合評の日。実際に見ることができるめったにないチャンス! 合評の前にみんなで観に行くことにしました。
そして、この会場に行くのに都合のよい経由地が横川。児童文芸8・9月号「県別ちょっといい話」に書かせていただいた町です。せっかくなのでおすすめスポットを駆け足で
巡ってから会場へ向かいました。
散策、鑑賞、合評と、盛りだくさんな一日となりました。

合評作品は、6作品。
さいごまで書ききれなかった長編作品は、現時点での問題点を洗い出すことと、
構想している結末でよいのか、どう描くべきか意見が出ました。
競技のトップをねらう男の子の物語は短編とは思えない読みごたえ、用語や表現が多少難しくても、その世界が面白く描かれて言葉の難しさが気にならないと言う意見がほとんどでした。
以前書いたものを登場人物構成ともに書き直した10枚の作品は、前のものが印象的だったという意見もありましたが、今回のアイデアのよさがあるので主人公があやふやになっている部分をはっきりさせてまた書き直すことに。
短い物語だったものを構成を変え50枚程度をめざして書きなおしたものは、自然の厳しさを描いて、ぐっと深いものになりました。視点のぶれが多いところが指摘されました。
6枚の子ども目線の物語、子どもらしさを感じる内容、構成と文章をもっとシンプルに。
木の名前にヒントを得てことばのリズムと遊びを描いた絵本テキストは、どうすれば、ことばの遊びを生かしていけるか、いろいろな意見が出ました。
 書き直し作品については、大胆に描き直されたものが多くなってきたように思いました。

次回のとんとんぼっこは10月27日土曜日です。
                               
                                (さとうともこ)