2018年8月31日金曜日

わらしべ

【わらしべ通信NO.66】

8月19日のわらしべ定例会はいつもに増して内容の濃い会でした。
まずは冊子「わらしべ」3号に向けての話し合い。まだまだ日数的に余裕はあると思っていましたが、スケジュールをあれこれ逆算していくとさほどのんびりとはしていられません。できるところからどんどん進めていきたいと思います。

合評は5作品ありました。
・擬人化について
動物の作品と、食べ物の作品において「擬人化の度合い」が話題になりました。動物は服を着ているのか、食べ物は人間の体があるのか、物体そのものの姿なのか等です。出版されている作品は絵がつくのでイメージをつかみやすいですが、合評作品は文字だけなので、そのあたりの「ニンゲン度合い」がズレると作品のとらえ方が変わってきてしまいます。
メンバーの間でもさまざま受け取り方をしていて、それはそれで面白かったのですが、作者としては自分のイメージを明確に伝えるためにどうすればいいか、悩むところです。

・かぎカッコ「」の使い方。
セリフでかぎカッコを使用する際は必ず改行するのか、「」の後に、そのまま文章を繋げても良いのか、が問題になりました。
文の途中で【わたしは「こんにちは」と言いました。】のような書き方です。
学校ではかならず改行すると習いますが、実際世に出ている書籍の中にはさまざまな使い方があるようですね。

・視点の問題
創作の中でも特に扱いが難しい「視点」について話し合いました。様々な人の様子を書く「神視点」においてそれぞれの人の内面描写はどこまで書いていいのか、が争点です。神視点とはいえ、そうそう次々と「Aさんの心情描写?」「Bさんの心情描写?」と続けるのは、最近あまり見かけないね、という結論に達しました。あえてチャレンジするのも面白いかもしれませんが。

その他「食べ物の命をいただく場面などどれくらいリアルに書いてよいものか」といった残酷な描写についても話し合いました。対象年齢や作風によって違うでしょうし、一概にはいえないのですが、常に「命」に対しては真摯に向かいあい、その表現についてじっくり悩み、考えていきたいと思いました。
                               
                               (担当:萩原弓佳)