2016年11月25日金曜日

とんとんぼっこ

11月12日に行われた童話塾in関西に、とんとんぼっこから5名で参加してきました。
それぞれ参加した分科会が違います。長くなりますが、参加したメンバーの声を、とんとんぼっこへの報告メールから抜粋します。

●分科会A【お話の種の見つけ方&育て方】フィールドワーク
「お話のたねをみつけよう」って事で京都の街中や賀茂川べりを15人ほどで散策し、途中で沢田先生がコーヒーを皆さんにご馳走して下さったりで楽しく過ごしました。
天性寺に戻って、散策の中に発見した事を原稿用紙に書くわけですが……
まぁ色々あって時間不足で、印象に残った事の発表と、残り10分で何かしらシーンを描くといった事を経験しました。
沢田先生と井上林子先生の生き生きとしたお話をきいていると、何を見てもお話になるんだなぁと感じます。
でも、いざ書くとなると完全にフリーズする私でした。
沢田先生は、とにかく公募に出すように、とおっしゃいました。「書いて、書いて、書きためて合致する公募に出す。来年は、となりの部屋(合評の分科会)に行ってね」とも。
秋の京都散策はとても楽しかったのですが、100人以上のパワフルなエネルギーに触れて、ギアを入れ直さなくてはと感じました。(岡本)

●分科会A【お話の種の見つけ方&育て方】フィールドワーク
京都散策をしておはなしのタネをみつける、に参加しました。
この日の京都は暖かく、まさに散策日和。
紅葉も5分方色づいて、勉強していることを忘れそうなほど秋の京都を満喫しました。(^^♪
 天性寺に戻って、何かを書くわけですが、そんなに簡単に書けないわけです。
メモしたタネを見ても、すぐにはおはなしなど浮かんでこない。
ようやく「1シーンでいいから」と言われて、書き始めたものの書いたり消したりで原稿用紙はぐっちゃぐちゃ……。
井上林子先生が、そのへんの空気から取り出すように、タネをおはなしにしていくのを目の当たりにして
「すごいなあ、遠いなあ」と、妙な敗北感を覚えて終了しました。
 岡本さんも書かれていた通り沢田、井上、両先生から、いろいろアドバイスをいただきました。
その中で一番心に残っているのが
 「下手でいいから、面白いものを書いて!」
 と、言われたことです。
下手なままじゃ書けないのでは……?
一見矛盾しているようですが、初心者のわたしたちは文章が下手。
中には、まだ何も書いたことがないという方もいました。
文章は、書いているうちにだんだんうまくなってくるそうです。
上手な文章を書くよりも、面白いおはなしを書く方が難しいのかもしれません。(梶)

●分科会B【幼年童話】合評
15作品を4時間で合評しました。
竹内もと代先生のきびしくもあたたかな的を得た講評が続きました。
私は「やかましいさかな」を書き直して提出していました。
盛り過ぎといわれてしまいました。
たくさんの書く人に出会い、まだまだ余韻が残っています。
童話塾のエネルギーでまた1年がんばれそうです。
結論は、とにかく書く。(西谷)

●分科会C【読み物】合評。
分科会C 読み物 は、50枚程度の作品の合評でした。
 はじめに講師の光丘真理先生のミニ講座があり、読んでみたいと思わせ、先を読みたくなる、読者の心をつかむ作品を目指すために大切なことについて教えていただきました。
 合評作品は、圧倒されるものばかりでした。
何度かお会いしたり作品を読ませていただいたことのある方が半数おられ、すごい完成度に、みなさん精進されているなあと痛感し、最近の自分を反省しました。
 ふだんグループで合評をつづけていると、慣れが出てくる部分があるので、はじめて読んでくださる方や、いつもとは違う顔ぶれの合評は刺激になります。
そして、先生の講評では、どのようにしたら出版されるものになるかという目線で、どう書き直していかなくてはならないかをクリアにしていただき、さらには、ひとりずつに参考となる御著書を頂戴し、感激でした。
ただ、自分の書きたいものというだけでなく出版される物語にするという視点を意識できたと思います。
後半には出版社の方も同席され、出版したい作品かどうかという厳しいご指摘も普段聞けないためになるものでした。
わたしも、目標をたててがんばります!(さとう)

●分科会D【子どもの本ができるまで】ワークショップ
まず、大塚篤子先生、西村友里さんによる「この本ができるまで」と題した講演を、贅沢にも各1時間ずつたっぷり聞かせていただきました。大塚先生はヒマラヤに何度も行かれていて、そのときの経験から『ともだちは、サティ』等を書かれています。11歳の少年がひとりで牛をつれて放牧の旅に出るお話ですが、実際には8歳からだそうです。8歳だと日本では受け入れられ難いので、11歳まで年齢を引き上げて書かれたそうで、よその国のことを知ってほしいという願いがこめられています。
講演のあと、風野潮さん、宮下恵茉さんから「キャラクターシートとプロット(企画書)を実際に書いてみよう!」というワークショップがありました。長編を書いている最中に登場人物の個性がぶれないために、これは必要だなと思いました。大塚先生、西本友里さんもそれぞれテーブルについて、アドバイスくださいました。
童話塾終了後は、会場をレストランに移して懇親会。初参加のメンバーは持参した名刺が大いに役立ったのではないでしょうか。同じようにがんばって書いているみなさんと、たくさんつながりできたようです。
ビールも入り、テーブルのだれより率先して食べていたところ、いきなりスピーチのおよびがかかり(くじ引きで)、今年もサザエさんの「うんがこっこ」状態のままスピーチをするはめになったわたくしでした。(巣山)

☆ ☆ ☆

帰りの列車の中で、初参加のメンバーの目が輝いていたこと。車中ずっと、創作について熱く語り合いました。
沢田俊子先生をはじめ童話塾スタッフの皆さまには、感謝ばかりです。今回も書こうという気持ちを一同、大きく膨らませていただきました。本当にありがとうございました。
                         (巣山ひろみ)