2016年4月25日月曜日

ももっこの会

 降り注ぐ雨に、牡丹が赤く大きな花びらを広げています。4月21日(木)は「ももっこの会」の定例会でした。午前9時半から12時は短編作品の合評会。参加者6名(うち2名はこのたび協会の研究会員になられました)、合評作品5作。作者名を伏せて、1作ずつその場で作者以外が朗読して合評します。
 1作目は6月募集の絵本公募用テキスト。時間の流れをわかりやすく、主人公が映像としてイメージできる工夫をする。2作目は6月募集の童話賞公募作品。書き出しの歌の挿入は効果的だが、ラストにつなげる仕掛けに無理がないようにつなげていく工夫をする。3作目は大人の理不尽に対する子どもの気持ちを描く作品で、テーマはよく伝わるが、地の文が大人っぽいので子どもにそった言葉を選ぶ。4作目は話の発想はおもしろいが、ラストのシーンにもう一工夫。5作目は全体のスリム化。光るエピソードひとつに絞る。
「テーマ」……伝えたいことが伝わっているか、「文章表現」……どうしたら読み手にわかりやすいか、「登場人物」……登場人物の役割、主人公に寄り添えるかなど丁寧に合評しました。合評後に、新年度の名簿配布、年間計画の確認、公募などの情報交換をしました。
 今月は、例会で「中編・長編」の合評希望が出たので、希望者は、昼食をはさんで話し合いました。例会会場は一日使用可能なので、定例会(偶数月の第3木曜日)の午後1時から3時くらいを「中編・長編」の合評会として当面試してみることにしました。長編は事前に作品を読みあっておく必要があるので、詳細は参加者で話し合って決めて行こうと思います。

「短編部会」と「長編部会」の2部制がこれからどのような展開になるのかは未知数ですが、自分の書きたいものを核にして文章で表現していくことに変わりはありません。仲間と一緒に作品を間に置き、互いに刺激し合い、ワクワク楽しみながら学んでいきたいです。 (おごうふみこ)