サークルのみなさま、お元気ですか?
ブログのアップ、毎回、楽しみに読ませてもらっています。
とんとんぼっこのサークルブログがアップされたばかりですが、その後、代表の巣山さんが、メンバーに送った「とんとんぼっこ通信」が、
とてもおもしろく、創作の参考になるかと思いますので、巣山さんの了解を得て、アップさせてもらうことにしました。
みなさまも、いい情報がありましたら、ここにアップしてくださいね。
ますますのご活躍を。
組織委員長 沢田俊子
「とんとんぼっこ通信より」
みなさま
先日のとんとんぼっこランチ会&合評会の様子を、児童文芸家協会のサークルブログにアップしてもらいました。
↓↓下のブログ
今、瀬田貞二著『幼い子の文学』を読んでいます。
幼い子どもを惹きつける話の類型、創作への生かし方など、参考になります。名作は、どこが名作なのかの説明に、目からうろこです。
なぞなぞ、童唄の項には、言葉のおもしろさに気づかされ、子どもの世界の広がりや深さにわくわくさせられます。
本の中に、トールキンの『ホビットの冒険』に出てくるなぞなぞが紹介されているのですが、衝撃的です。
どんなものでも 食べつくす、
鳥も、獣も、木も草も。
鉄も、巌(いわお)も かみくだき、
勇士を殺し、町をほろぼし、
高い山さえ、ちりとなす。
これ、何だかわかりますか?
答えは最後に書いておきますね。
「だめな幼年童話の五つのタイプ」というおそろしい項目もあります。
1、 ぬいぐるみ派…出てくる森の動物たちに、全く生命がかんじられなくて、ぬいぐるみの域を出ない。
2、 あこがれ派…美しい王女さまが、というふうな書き出しで、ロマンチックなムードを漂わして、にぎやかにキラキラと展開するが、最期は夢でしたということになる。
3、 涙派…病気の少女が、というやつ。兄弟をなくし、両親とも死に分かれ、悲しい悲しい結末になる。おセンチ。
4、 作文派…子どもたちのある一日のスケッチ。とらえ方が図式的なので実在感がいかにもうすい。次元を変えて発展するふうなところまで入っていかず、つまらない。
5、 アクション派…漫画で育った人たちの手法か。とっぴな事件がひょこひょこ出てくるが、必然的なところはひとつもない。文章は、「ワーッ」とか「キャーッ」とか、やたら騒々しい。
騒々しい音響と刺激ばかりでしりつぼみ。
では、来月10月24日のとんとんぼっこでお会いしましょう。
巣山ひろみ
なぞなぞの答えは、「時間」です。