【わらしべ通信NO.149】
10月19日(日) くもり
本日は2ヶ月ぶりの合評会でした。
先月は山下みゆきさんの児童文芸新人賞のお祝い会でしたので、本日の集まりでも、まずは、その話題から♪
みなさまのお話をうかがう中で、「誰かと何かを喜びあえる」というのは本当に貴重なことだなあと、そして、その場にご一緒させて頂けて本当に有り難かったなあと、改めて感じました(*^-^*)
みなさま、本当にありがとうございました!
さてさて♪
本日の合評作品は2本でした。
●低学年向けのかわいらしく、優しい空気をまとった作品
●高学年以上向けの中世日本を舞台にした骨太な作品
という、対照的なラインナップです。
どちらも力作の分、会では白熱した議論がくりひろげられ(?!)、あっという間に終了の時間になってしまいました。
合評の中で、個人的に印象に残ったのは「情景描写」についての話でした。
たとえば、「描きすぎる」ことで、かえって作品の良い部分が見えにくくなる可能性があること。
作者に見えているものを全て描写するのではなく、伝えたいことにフォーカスすることで、より奥行きが出ること......。
情景描写は作者の個性の光るところでもありますが、思い切って削ぎ落とすことで、かえって作品に深みが増すということもあるんですね。
なるほどなー!という思いでした。
それと、登場人物のわずかな動き、セリフ、立ち回りによって、一つのシーンがより緊迫感や説得力を増すということもよくわかりました。
(ふむふむ!)
(なるほど!)
(いや、むずかしい!)
(しかし、私も出来るようになりたい!)
などと、あれこれ考えながら、興味深く話に参加させて頂きました。
物語をつくるというのは、本当に繊細な営みですね(*^^*)
そういえば、「愛」の表現についても議論がありました。
セリフひとつの中に込められた登場人物の思いをどう読み解くか、そしてそれを作品全体の中でどう位置づけるか......。
うぅ、考え出すと、楽しくて眠れなくなりそうです♪
(安藤明子)
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