2015年3月13日金曜日

童話サークル わらしべ


【わらしべ通信 №25

風はどこまで風なのだろう。見つけられたら、銀の紙をまいてみよう。
ゆらゆらうず巻き、地面に落ちて、きっと静かに光るだろう。

定例会があった。
合評は二作。異国の淡い恋の物語と、少年たちの小さな冒険の物語。
思わぬ意見が出る。アイデアが出る。なるほど、そういう見方もあるのかと感心する。
他者の視点は大いに参考になると、改めて知る。

大空から物語を読んでみる。顕微鏡でも読んでみる。何度も何度も読んでみる。
他人の目でも読んでもらう。見えない角度から切り込んでもらう。
そうして物語を熟成させていく。合評という乱反射的場を通して、物語に光を集めていく。

夜空を見上げた。この地が宇宙と繋がっていることに、いつも感嘆する。
百垓個もの星たち。地球上すべての海岸の砂粒よりも多い星たち。
そのひとつに、ぼくはいる。
それだけで、すでに極めて不思議な物語となっている。

物語は光か、花か。それとも風か。
いずれにしても、いつか誰かの心に寄り添えるなら。
いつか誰かのエネルギーになれるなら。
エネルギーって、すごいんだぜ。E=MC2 。一円玉五枚で、東京ドーム一杯の水(20)を沸騰させることだって、できるんだぜ。

追伸。
花束をもらう機会があった。1か月になるのに、そのほとんどが立派に咲いている。花よ、やるじゃねえか。               by ヌクスケ

***花束をもらう機会について***
ヌクスケ氏は、上方落語台本募集で大賞受賞。表彰式で花束をプレゼントしました。
この日(2月定例会)は受賞式の裏話を聞かせてもらい、みんなで創作への刺激を受けました。