2014年11月17日月曜日

童話サークル わらしべ


【わらしべ通信NO.22

 1116日(日)わらしべ定例会

今日のわらしべは、年に一度のスペシャルゲスト様を迎えての定例会!
作家の宮下恵茉先生と、楠章子先生をお招きして、3つの作品の合評をして頂きました。遠く岡山からかけつけて下さった参加者も含め、いつもの何倍も濃く熱い3時間半でした。

YA、中学年向き、幼年向き、それぞれたっぷり時間をかけて、ご丁寧なご指摘とアドバイスを頂きました。お忙しい中、厳しくも、愛のある合評をありがとうございました! 
わらしべ一同、大変勉強になり、刺激を受けました。プロの作家さんの考え方。作品に対する厳しい目。かっこたるぶれない想い……。目が覚めました。身の引き締まる想いでした。

合評後「厳しすぎたかな?」と、心配されておりましたが、いえいえ、そんなことは全然ありません! わらしべメンバーみんな、「どこをどう直せば、より良い作品になるのか」と、ふだんから忌憚のない意見を言い合いあっているつもりですが、なかなか「どこ」を、「どう直せば」がわからないのです。そこを教えて頂けたのですから、これほど嬉しいことはありません。厳しいと感じた方がいたとしても、「書きたい!」のなら、落ちこんでいる暇なんかありません。進みましょう。頂いたアドバイスと熱を糧に!

 今回の3作品に共通していたのは、文章は上手いけれど、手垢のついたモチーフや、先が読めてしまう展開ではおもしろくない……。「構成が大事」ということでした。そして、その構成は、作者の都合ではなく、物語の必然性でつなげるということ。ただ、あまり色々考えすぎて、児童文学とはこうでなければいけないと、がんじがらめになっていないか? お話の枠にとらわれすぎていないか? というアドバイスも頂きました。「創作はもっと自由なもの。ジャンルなんか自分で作ればいい」という言葉に、大いにうなずいてしまいました。

 また、「子どもの時の自分が、その作品を読んでおもしろいと思うか?」という言葉も胸に響きました。本当にこの物語は子どもが楽しめるものなのか? 今の子どものお眼鏡にかなうものなのか? 何より、作者である自分自身がまず楽しいと思っているのか? 
まずは、自分がおもしろいと思うこと、書きたいことを見つける。何よりもまずはこれが一番大事。それから構成を考え、その物語の対象年齢に伝わる言葉と表現をさぐって、書き上げる。あとはひたすら推敲を重ねて、重ねて、重ねて、重ねて、重ねて……いきましょう!


(井上 林子)