【わらしべ通信NO.151】
12月21日(日)雨
今日は今年最後の定例会&忘年会の日です。
宴会部長の私は定例会の合間に会費を集めます。
今すぐにでも乾杯したい気持ちを押さえつつ、3作品の合評が先!
心を落ち着けて3作品に向かいます。
まず1作目はシュールファンタジー(?)。
不穏な世相を反映した作品で、現代社会との対比について考えさせられました。
ここでは作者がメンバーに質問しながら感想を聞く新しいスタイルが試みられました。
いつも自分の考えてきたことだけを話していたメンバーは思わぬ視点を迫られて、四苦八苦しながら答えていました。
いい脳の訓練になりましたね。
聞く方も答える方も一筋縄ではいかない難しさがありますが、他のメンバーもぜひチャレンジしてもらいたいと思える方式でした。
2作目は童話の書き直し作品。
可愛らしいお話がスッキリしてとても良い童話になっていました。
そうなるとついつい欲が出て思い切った展開などを付け足して欲しくなるのですが、それは作品の元からある、ふんわりした優しい世界を壊してしまうかもしれない。
足し引きの難しいところです。
3作品目は時代物。
器用な作者が楽しそうに書いたのが伝わってくる作品。時代物という難易度の高いものを楽しんでスラスラ書けるのは「すごいなあ」とみんなで感心しました。
しかし時代劇のお約束シーンは今の子どもたちには伝わるのかな? パロディとしてでも次世代に受け継がれていると良いですね。
さあ、小雨はなかなか止まないけれど、忘年会会場へ出発です!
カンパーイ!
今年は山下みゆきさんの児童文芸新人賞受賞という喜ばしいニュースがあり、そのお祝い会では皆のチームワークの良さを再確認することができ、期待の星として急成長するメンバーもおり、童話サークルわらしべにとって、とても幸せな一年でした。
来年も幸運の波に乗り、邁進していきたいと思います。
(萩原弓佳)
【会員のニュース】
・安村 弘 「昇太、メガネをかける」
令和7年度 第52回明石市文芸祭 児童文芸一般の部
神戸新聞社賞 受賞
・萩原弓佳
「No.1感動 きずなの伝記物語」(日本文芸社)
12月20日頃発売
