2019年10月29日火曜日

わらしべ通信

【わらしべ通信 No.80】

台風19号で甚大な被害に遭われたみなさまに、心よりのお見舞いを申し上げます。

10月20日の定例会は、ラグビー準々決勝「日本×南アフリカ」戦の開催日と重なり、
気もそぞろ? いえいえ、いつも通りの活発な合評が展開されました。

会員へのお知らせや情報交換後、見学に来られた方(1名)にも参加して頂き、
5作品を合評しました。最初に合評作品への作者の思いやテーマを伺い、
合評を進めました。

今回は、幼年向け・低学年向け・高学年向けが各1作、中学年向けが2作でした。
作品提出者にも合評する会員にも参考になる、色々な意見やアドバイスが提示
されました。

・発想がユニークで面白い物語。主人公の設定や展開を再度見直し、主人公が
心底抱えている気持ちを軸に、作品のキーとなる言葉を表現すれば、より伝わる
物語になるのでは。
・作者がシリーズで紡いでいる物語の新作。コメディもミステリーも有りの
楽しい作品になっているが、ミステリーとしては不完全なところもあるので再推敲を。
・動物が入れ替わる物語で、優しさの感じられる作品。ただ、登場する動物の
どちらの発話か、読者に分かりにくいところがある。目線を一つにして書いてはどうか。
・物語のアイデアや登場するキャラクターの形容がユニーク。子どもが楽しめる
ギャグもある。登場する妖怪の中から、主人公を設定した方が良い。起承転結の
転がほしい。妖怪のする悪さは、あまりにもあり得ないことならOKだが、子どもが
真似できそうな犯罪はNG。読者の対象年齢、犯罪に対する対処の描き方によっては
書きようがあるが、注意が必要。

合評後、見学者の方が入会してくださるということで、とても嬉しい閉会となりました。

                            (担当:川島よしこ)

【会員のニュース】
●井上林子さん 「ワンダーえほん」11月号に
「ぽんちゃんのおべんとうやさん」掲載

●山下みゆきさん「朝日小学生新聞」に10月より
「朝顔のハガキ」(第10回朝日学生新聞社児童文学賞受賞作品)連載中
●山下みゆきさん「母の友」11月号 こどもに聞かせる一日一話に
「てんぐさんが来た!」掲載

以上