2018年6月4日月曜日

わらしべ

【わらしべ通信NO.63】


5月20日(日)、本日のわらしべは総会+顧問・沢田俊子先生のご挨拶+定例会と盛りだくさん。
時間に追われながらも皆で考え、発言し、とても充実した集まりとなりました。欠席者は1名。

総会は、29年度の活動報告、会計報告、監査報告が滞りなく終了。30年度の活動計画案、予算案も無事了承されました。30年度はわらしべ3号の発行が予定されているため、それに向けた役割分担、スケジュールなどについても話し合いました。

次に沢田先生のご挨拶と、皆からの発言の時間がありました。(後述します) 

さて定例会です。今回は9作品でした。
時間が足りず後半は駆け足となってしまいましたが、「時間が足りない」という制約が「大切なことだけ言わねば」という意識になって、全体の内容はとても濃い、良い勉強会になったと思います。

重要なポイントは
・ファンタジーならとことん「突拍子もない展開」にこだわるべき。
 子どもの想像を超える「面白さ」を追求し、子どもに「展開が想像できる」と思われてはいけない。

・書きたいことをつめこみ過ぎると、結果的に「展開が急すぎる」ことになるので、書きたいことは絞ったほうがよい。
・沢田先生が大切にされていること「起承転結、おまけに1つ」結のあとに余韻を。

・いい人は面白くない、困った人を主人公にするとよい。

・説教くさいのはダメ。大事なことは登場人物に言わさない、読者に感じさせる。

・書き過ぎない。頭に浮かんだことをそのまま書かない。導入は特に謎を引っ張るようにして読者の気をひく。
です。

今回はわらしべ3号に向けて、2回目、3回目の書き直し作品を提出した人が多く、作品レベルが高いなあと感じていたのですが、それでもこれだけいろいろ改善点があるなんて創作って本当に奥が深いですね。今日の結果をもとにさらに個々の作品が洗練されていくのかと思うと、今からわらしべ3号の完成が待ち遠しいです。

  (担当:萩原弓佳)


【わらしべ顧問沢田俊子先生のご引退について】

わらしべ顧問として発足より5年半、会のために多方面からいろいろと考えていただき、
会員ひとりひとりにも惜しみなくご指導をいただいてきました沢田俊子先生が、
今月を以てご引退されることとなりました。
私たち一同にとってはとても寂しく、心の支えを失うような不安の中で、この日は先生
よりお言葉を頂戴し、作品の合評もしていただき感慨深い時間となりました。
わらしべメンバーは皆、先生をお慕いしており、まだまだ教えていただきたいことがたくさんあるので、今後もご都合がつく際はご指導いただけるよう心よりお願い申し上げました。
先生に育てていただいたわらしべが長く続きますように、また先生へのご恩返しとしていい作品が書けますように、わらしべメンバーが羽ばたけますように、今後も皆で精進していきたいと思います。
 沢田先生、本当にありがとうございました。     (代表:藤谷クミコ)

  
(沢田俊子先生と皆で記念にパチリ!!)

「わらしべ」を立ち上げて、早いもので五年半が経ちました。
その間、たくさんの人たちの入れ替わりがありましたが、
藤谷さんを始め役員のみなさんの努力のおかげで、安定した理想的な勉強会になりました。
メンバーに井上林子さんや萩原弓佳さんという作家も加わったので、ここらでバトンタッチさせてもらうことにしました。
お互いに卒業です。卒業しても縁が切れるわけではないので、見守っていきたいと思います。
「わらしべ」の中から、いい作品が羽ばたきますように。

                                                                               沢田俊子