2017年7月24日月曜日

わらしべ

【わらしべ通信NO.54】

 7月16日、うだるような暑さの午後、14名が集いました。

この日はまず、顧問の沢田俊子先生よりご恵送の正岡慧子先生の『創作のおまもり』をみんなで分け合いました。キラキラきれいな「トンボ玉」20粒は、それぞれ個性あるわらしべメンバーを思っての、ありがたいプレゼントです。「どれにしようかな?」と迷いながら選んで、一同はにっこり! 沢田先生、ありがとうございます。








次に、情報交換や報告、今後の活動についての話し合いを少々。
そのあと、合評です。
今日はあらかじめ提出された短い作品が3つ(うち1つは絵本テキスト)と、当日速読希望の、ほぼ1枚童話5編(連作)を合評しました。いただいたトンボ玉のように、全く違う個性の作品です。

皆しっかり読んできて、意見がたくさんありました。
私が印象的だったのは、「モチーフにする素材について、しっかり調べてから書かないとダメだと思って」と、作中には書かれていないことを色々と調べていた作者の発言です。

今回は、真摯な姿勢で出た意見から紹介します。
・自然現象について調べた事は、普遍性をもたせ読者にわかるように書く
・書くきっかけになった風景の感動に酔いすぎない
・擬音語のニュアンスは、対象年齢を意識すべきかどうか
・幼年向け作品に使用する形容詞の選び方
・回想部分の挿入を避けるための書き方
・絵で伝える想定でも、セリフや地の文で生き生きした言葉がほしい
・王道の古典オマージュは、意外性とシュールなオチで笑える
などです。

今日の意見は賛否の分かれるものが多かったですが、それぞれの作者にとって真面目に参考になるものだったのではないかと思います。

冊子3号の発行も視野に、これからもどんどん合評をしていきましょう!
                                                                                    (担当:藤谷クミコ)