2025年6月19日木曜日

童話サークルわらしべ

 【わらしべ通信NO.145

 

615日(日)くもり

 

わたしはカーテンのカー。駅近の中央公民館、会議室の奥の窓、左側につり下がっているのが、私。右側は双子の弟、テン。ここが私たちの住居兼仕事場なの。

 

今日は「わらしべ」っていう童話サークルの定例会がある日。あ、来たわ。1人2人、3人4人……12人ね。

雨がやんでいるから、窓を開けられて良かったわ。さぁーーっと涼しい風が入るもの。

わらしべはまあまあ平均年齢が高めだから熱中症に気をつけなくちゃいけないのよ。

みんな無理せずがんばって。

 

合評は4作品。

それぞれ作者の個性がよく出ている、オリジナリティ満点の作品たちだったわ。

どうしてカーテンに作者の個性が分かるかって?

わらしべはもうかれこれ10年くらいこのお部屋を使ってくれているの。

だから、私たちカーテンもわらしべメンバーには詳しいのよ。

 

読者がどこで作者のひっかけに気づくか、トリック的な作品が続いたと思ったら、ウィットにとんだ会話劇ではキーワードが二重の意味になっていて、最後の1作は作者の思いが読者の心に迫る作品!

「本当にわらしべの作品って奥が深いのねえ」って感心しちゃったわ。

ねえ、テンもそう思うでしょ。

テン!聞いてる?! 

あんた今日の内容、むずかしくて分からないかったんでしょ!

テンってば!

 

 

ぼくはカーテンのテン。

姉ちゃんは口うるさい。こういう時は言ってやるんだ。

えーと、今日の議事録はこの人で、ブログはあの人、来月の欠席者はひとりだな……って。

すると姉ちゃんは黙る。

そう、ぼくたちは同じなようで同じでない。部屋の左端に寄せられている姉ちゃんは、左側の壁にあるホワイトボードが見えないんだ。

今月決まった事柄、来月の作品の提出者、ホワイトボードが良く見えるぼくのほうが、わらしべのことをよく知ってるってわけだ。

ふん、分かったら黙ってあっちいけ!

来るな!

近づくな!

寄るなって言ってるだろ!!

ザザーーーッ。

あー、なんでー。

どうしてみんな部屋を出るときカーテンを閉めちゃうんだよぉぉ。

 

 

【カーテンを閉めるのは規則だからです。わらしべより】

 

(はぎわらゆか)

 

《会員のニュース》

藤谷クミコ  神戸新聞「おはなしの森」コーナーに(6/1815

「もうすぐプール開き」掲載












2025年6月2日月曜日

近江ペンの会

 近江ペンの会

 

2025524()

出席者 大塚先生と会員9名、非会員5

 

 今回は、国松俊英先生をお迎えして『ノンフィクション児童文学をどう書くか』というテーマで講演をしていただきました。

 国松先生のお話を聞ける貴重な機会、会員以外の方も参加してくださり、とても良い講演会になりました。

1. ノンフィクション児童文学とは

2. ノンフィクション児童文学にはどんなものがあるか

3. ノンフィクション作品を書いていく手順

上記の3つの項目にそって、良い題材の見つけ方、資料を集めて調べる方法、取材・調査の進め方、資料を整理して作品の設計図を作る。そして、原稿を書くまでを先生の体験を交えて、具体的にお話ししていただきました。

作品の面白さを決める良い題材を見つけるには、自分の興味のある分野に関して、常にアンテナを張り、情報収集することが重要だと話されました。また、題材を決め、資料を集め、実際に人に会って取材するまでの流れ、取材の進め方は、自分が経験したことがないこともあり、とても興味深く、勉強になりました。取材相手との実際にあったトラブルの話等、驚くようなこともお聞きしました。

和やかに始まった講演会でしたが、皆、真剣に聞き入り、ノンフィクション児童文学について、より深く考えるとともに、新たな視野を得る機会になりました。

 

足元の悪い中、お越しくださった国松先生、このような会をもうけてくださった大塚先生に深く感謝いたします。

                                (江崎容子)